全5話で展開しているロングテールSEO入門その4です。

前回の記事ではテール部分のマイナーキーワードの探し方や考え方を解説しました。

基本的にロングテールSEOは、その分野に詳しい人が、詳しく解説していけば自然とキーワードを拾っていくことができるものです。

しかし、詳しい専門家であるがゆえに、一般の方が検索する可能性のある単語やキーワードが頭に浮かんでこないこともあります。

今回は、そのあたりを補完できるようなツールのご紹介と使用方法を解説していきたいと思います。

キーワードツールを使いキーワードを探している、ロングテール恐竜のロングテールちゃん。
(画像の引用、転載について)

便利なツールを使いキーワードを探しているロングテールちゃんの画像です。

キーワードを知る為に使うツールやサイト

GoogleAnalytics

この記事をご覧になっている方の多くは、既に導入済みだとは思います。

ホワイトハットSEO入門のGoogleAnalyticsとウェブマスターツールの記事でも解説していますが、アクセス解析の流入データを眺めていると、ユーザーがどのような気持ちで検索しているか見えてきます。

GoogleAnalyticsで流入キーワードを見る方法の解説画像
(画像はクリックで拡大)

検索キーワードを見るにはGoogle Analyticsにログインし、トラフィック→参照元→検索→オーガニック検索と進みます。

GoogleAnalyticsの検索キーワードの一例の画像です。

この画像は、GoogleAnalyticsでの検索流入キーワードです。

あくまでキーワードでしかありませんが、ユーザーがどのような心境で検索してきたのかを予想や想像することは可能です。

ユーザーの疑問に対する答えが用意できていれば作戦通りといえますし、ユーザーの疑問を解消するコンテンツが用意できていない場合、新たなコンテンツを作成するネタをGetしたといえるでしょう。

ユーザーの疑問を解決するコンテンツを増やせば、そのコンテンツで拾えるロングテールキーワードの数は更に増えます。

私はブログの記事のネタが思いつかない場合、このAnalyticsのデータを見ながら、準備できていないコンテンツはないかどうかを考えることにしています。

 

GoogleAdWordsキーワードツール

最も使われていると思われるキーワードチェックツールといえばGoogleAdWordsキーワードツールでしょう。

月間検索数や関連するキーワードを見つけることができます。

GoogleAdWordsキーワードツールの解説画面の画像です。

読みにくい文字を解読してフォームに入力する必要がありますが、GoogleAdwordsの登録を済ましておけば、この面倒な入力は不要になります。

AdWordsを申し込んでおいて、広告を出稿しなければ料金は掛かりません。

GoogleAdWordsのアカウントをお持ちの方の操作画面の画像です。

GoogleAdWordsのアカウントをお持ちの方は、「ツールと分析」の中の「キーワード ツール」を選択してください。

GoogleAdWordsのキーワードツールの解説画像です。

GoogleAdWordsキーワードツールでは、関連キーワードのほかに、月間検索数や競合性を確認することができます。

検索ボリュームは、「グローバル月間検索ボリューム」ではなく、「ローカル検索ボリューム」を見てください。

グローバル月間ボリュームでは全世界で1ヶ月に検索されるであろう大まかな数が表示され、ローカル月間ボリュームでは日本で1ヶ月に検索されるであろう大まかな数値が表示されます。
(どうも、実際の検索数とズレもあるようですが、判断材料としては十分に使えます)

競合性は「高」「中」「低」と三段階で表示されます。

ライバルがどの程度いるかということを見ることができます。

ローカル月間検索数が2桁や、「-」 の場合、検索ランキングで上位を取ったとしても、ほとんどアクセスは見込めないかも知れません。

そのくらいマイナーなキーワードはタイトルタグで狙わず、本文中に記述して狙う程度で良いかとおもいます。

サイト立ち上げたばかりですとキーワードをそのままずばり狙う場合、ローカル月間検索数が数百程度のものしか狙えないかも知れません。

検索エンジン側があなたのサイトの関連性や評価をどう捉えているかにより難易度は変わってきます。

なら数千や1万を超えるようなローカル検索ボリュームのキーワードは狙わないほうが良いのか? といえば、そんなことはありません。

単体で1万を超えるようなキーワードでも、複合キーワードで流入させることは可能です。

ローカル月間検索数が多くて、競合性が低いキーワードを狙えばアクセスを増えると思いますが、競合性が低いということは多くの場合コンバージョンに繋がりにくいキーワードの可能性が高いとも言えますので、どのような戦術を取っていくか考慮の余地はあるでしょう。

関連するであろうキーワードの左にある「+」を押せば展開できますので、関連キーワードの詳しい情報が知りたい場合は押してみましょう。

 

Übersuggest

検索エンジンの語句の入力フォームに文字を入力すると、「オートコンプリート」と呼ばれる、ユーザーが入力する可能性の高いキーワードを予測して返す機能があります。

Google検索でボーダーコリーというキーワードで検索した画像。オートコンプリートが表示されている。

このように、需要の高いキーワードを知ることができます。

このような便利な予測キーワードを一覧にしてくれる便利なツールがÜbersuggestです。

Übersuggestの使い方の解説画像です。

使い方は簡単で、調べたいキーワードを入力し、English/USAになっている下向き三角を押して、日本語を選択します。

そのあとSuggestをクリックしたらデータを取得してくれます。

通常WEBは内容を知りたいことが多いと思いますが、画像検索などの予測キーワードを取得することも可能です。

Übersuggestで取得したキーワードのリストの画像です。

このようにオートコンプリートの組み合わせの一覧を表示してくれます。

関連キーワードの宝庫といっても過言ではないでしょう。

LSI調査

LSI調査というツールもキーワードの発掘に使えます。

元は共起語を分析するために使われるものですが、キーワードを考えるヒントになりそうな共起語がずらっと出てきます。

LSI調査のツールの解説画面です。

上の画像は「SEO」というキーワードで検索した画面です。

フォームに調べたい単語を入れ、「抽出する」をクリックするだけでokです。

上位10サイトのサイトを分析し出現率の高いキーワードを並べているようです。

 

Q&Aサイト

Yahoo知恵袋OkWaveのようなQ&Aサイトを見るのも効果的です。

基本的にコンテンツは、その分野に詳しい人が書くべきなのですが、詳しいために初心者の目線に立って、どういう点が疑問なのか? ということを想像できないことがあります。

ユーザーの疑問を解決するコンテンツは非常に優れたコンテンツですので、様々なユーザーの目線に立ってコンテンツを用意することができれば様々なロングテールキーワードで集客することが可能になるでしょう。

キーワードや、コンテンツを作るためのアイディアの宝庫といえるでしょう。

 

その他のサイト

2ちゃんねる

様々な分野の掲示板があり、細分化されたスレッドが用意されています。

比較的その分野に詳しい方や、その分野が好きな人が生の声を載せていますので、コンテンツ作成のヒントになるでしょう。

ブラウザから毎回スレッドにアクセスするのは大変ですので、2chブラウザを利用するといいでしょう。

 

Wikipedia

Wikipediaのコンテンツは非常に専門度が高く、情報も豊富になっています。

しかし、専門的過ぎて、初心者にはちんぷんかんぷんな場合もあります。

正しい内容をわかりやすく解説することも、ユーザーに好まれるコンテンツの作り方の1つといえるでしょう。

詳しくはWikipediaを超えろ!!優良なコンテンツを作る非常に簡単な方法をご覧ください。

 

キーワードツールについてのまとめ

今回ご紹介したツールやサイトは素晴らしいものではありますが、所詮ツールです。

道具は使うためにあるもので、道具に使われてしまっては意味がありません。

キーワードの検索ボリュームや競合の強さ、共起語などを気にしすぎるあまり、コンテンツに魅力がなくなってしまっては本末転倒です。

大事なことはユーザーのためになるページを作ることですので、ツールはあくまで補助的な利用をお勧めします。

 

ロングテールSEO入門シリーズ

  1. ロングテールSEOとは?その仕組みを解説
  2. マイナーキーワード対策の基本的テクニック
  3. 効果的なキーワードの考え方や見つけ方
  4. キーワードの洗い出しに便利なツールの使い方(この記事)
  5. ロングテールSEOまとめ

 

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