• Yahooで検索して、いい商品を見つけた!
  • ググったことにより問題点が解決できた
  • ニコニコ動画で動画が見たくなったのでURLを検索した
  • インデックス状況を調べるためにsite:コマンドを使った

単純に検索エンジンで検索といっても、検索ユーザーの意図は様々です。

site:コマンドやlink:コマンドで運営しているサイトの状態を調べるような検索は特殊だとしても、その他の三つの検索意図は全く違います。

  • 購入を考えており検索している人(取引型のクエリ)
  • サイトに移動しようとして検索を使う人(案内型のクエリ)
  • 調べ物をしている人(情報収集型のクエリ)

その中で、企業サイトやECサイトで不足していることが多いのが、調べ物をしている人に向けた、情報収集型のコンテンツです。

Re:veryの情報収集型コンテンツでキラーコンテンツを作ろうという記事で、情報収集型のコンテンツを作る利点が解説されています。

しかしながら、情報収集型のコンテンツから売り上げに繋げるのは容易なことではありません。

今回の記事では、情報収集系のコンテンツのメリットと、活かし方を考えていきたいと思います。

情報収集型のコンテンツのメリットと活かし方

情報収集型のコンテンツのメリット

情報収集型のクエリに応えるコンテンツを作ることには、たくさんのメリットがあります。

たくさんのメリットがあるにもかかわらず、しっかりと実現出来ていないサイトが多いのは、メリット自体が理解できていない方が多いからでしょう。

検索者の悩みを解決できる優れたコンテンツが公開できる

多くの検索者は疑問や悩みを解消したり、楽しむ理由で検索エンジンを使っています。

私は1日に何百回と検索エンジンを利用しますが、何かを購入しようと思って検索すること(取引型のクエリ)はほとんどありません。

ユーザーは調べ物をするために検索エンジンを使っていることが多く、めぼしい商品を決めて検索しているわけではないのです。

カタログのように商品が並べられたサイトや、「低コストで売り上げを倍増させるなんたらサービス」等の売り込みメッセージなどは求めていません。

情報収集系のコンテンツは誰に対して作るのかというと、情報を収集しようとしている人に答えを提供するために作るものです。

情報収集系のコンテンツを作れば、検索ユーザーのニーズに応える素敵なコンテンツが出来上がります。

SEOで最も大事なものは、優れたコンテンツです。

検索エンジンは優れたコンテンツを見逃さずに、見返り(検索トラフィック)を与えてくれるでしょう。

検索エンジンへの露出が増す

ECサイトを運営していると仮定した場合、通常、取引型のクエリに合わせたコンテンツが主なものになってきます。

購入を考えている人に対してのコンテンツは用意されていますが、それ以外の層のアクセスが見込めません。

例えば、鮮魚を扱っているお店が、魚の捌き方などのコンテンツを用意することにより、日曜日にお父さんが釣ってきた大物のチヌを捌こうとしているお母さんのアクセスが生まれます。

鮮魚店は魚を売りたいわけですが、お母さんの元には捌きたい魚が既に存在します。
つまり、魚を購入する見込みがほとんどないアクセスになります。

このようなアクセスはサーバーのトラフィックを増加させるだけの、無駄なアクセスなのでしょうか。

そんなことはありません。

大きな企業は、認知を高めるために巨額の広告費用を使い、テレビコマーシャルや、大きな看板を立てるといった形で、宣伝を行なっています。

魚の捌き方のコンテンツ一つで、大したコストを掛けることもなく、認知が高まったと考えることもできるでしょう。

また、インターネットの世界では、個人が自由にブログでリンクしたり、ソーシャルメディアで言及を行ったり、あるいはリアルの口コミで人に教えます。

これらの行動は、更に認知を高め、サイト自体の評判を高めることになります。

情報収集型のコンテンツのデメリット

デメリットと思われがちな点も解説しますが、それらの多くはデメリットでもなんでもありません。

ウェブサイトはカタログであるという考えから脱却すれば、デメリットだとは感じなくなるでしょう。

コンバージョンに繋がりにくい

そもそも、購入する意図がない検索から、コンバージョンに繋がるわけがありません。

ドラクエ9のレベルの上げ方を検索している人、つまり既にドラクエ9を持っている人が、ドラクエ9を購入することはないでしょう。

コンバージョンを上げるために作成するのではなく、認知を高め、評判を高めるために作成するのが情報収集型のコンテンツです。

評判が高まった時点で狙い通りになっていますので、直接コンバージョンに結びつける必要もありません。

手の内を明かすことになるのではないか

例えばSEO業者の例でいえば、「SEOコンサルティングサービスを売りにしているので、ブログ等で戦術を公開してしまっては誰も申し込まないのではないか」

このような心配があって情報を公開していないのかどうかはわかりませんが、似通ったサービス内容のパンフレットのようなサイトしか用意されていないサイトをよく見かけます。

インターネットを活用した集客を売りにしているのに、肝心の自サイトでそれが出来ていない場合、説得力に欠けます。

この人にSEOをお願いしたらきっと上手くいくだろうな という人をイメージしてみたらわかりやすいです。

頭に浮かんだ人はきっと、SEO業界の有名人や有名な会社だと思います。

それらの有名人はきっと、余すことなく、ブログやサイト、ソーシャルメディアで戦術を公開しているのではありませんか?

様々な戦略を知る人たちだからこそ、優れた戦術をたくさん公開することができますし、ケースに合わせて最適な戦略、戦術を提案できるものです。

戦術を明かしたところで手の内を明かすことにはなりません。

重要なのは戦略です。

表には出てこない優れた技術をもった人は沢山おられるのでしょうが、情報がない以上、比較もできなければ判断もできませんので、機会損失は計り知れません。

情報収集型のコンテンツの活かし方

情報収集型のコンテンツのメリットは理解できたが、どう活かしたらいいのかイメージが湧かない方もいらっしゃると思います。

具体的にこのような方法で活かしてみてはどうだろうかという、提案を挙げていきたいと思います。

ブログを開設する

情報収集型のコンテンツといえば、ブログでしょう。

スタッフブログを解説して、売り込みではない、検索ユーザーの役に立つコンテンツの作成に努めましょう。

味覇(ウェイパー)という有名な調味料があります。

どのような料理にでも、少し混ぜるだけでプロの味が実現できる素晴らしい調味料です。

私がこのウェイパーを扱っている様々な調味料を扱っているお店を運営しているとしましょう。

私なら、美味しいヤキメシの焼き方の記事を作成し、味覇(ウェイパー)を入れるだけでプロが焼いたようなハイクオリティなヤキメシの作り方を解説します。

「こんなに手軽で美味しいヤキメシができるとは!!」

といった感じの反応を得ることができるかもしれませんし、実際に作ってみた人が、

「ここのレシピ見ながらヤキメシやいたらウマすぎワロタwwww」

とブログでリンクをしてくれたり、ソーシャルメディアで言及してくれるかもしれません。

このような記事を沢山作成することができれば、評判は間違いなく上がります。

様々な優れた調味料を紹介するブログを運営している、調味料の通販ショップが取り扱っている調味料は優れたものが多いに違いないということで、長期的に見れば売り上げも上がっていくでしょう。

動画やインフォグラフィックを公開する

プロが焼いたようなヤキメシが本当に簡単に出来ることを実証するため、実際の動画を撮影するのもいいでしょう。

本当に簡単に短時間でできるヤキメシ。

動画を見た人は味覇(ウェイパー)を使ってヤキメシを焼きたくなるに違いありません。

見終わった人の為に、動画から実際のレシピのページ(ブログ記事)への導線を張っておけば、ブログに来てもらえる可能性は高まりますし、他のコンテンツも見てもらえる可能性が上がります。

絶対に備蓄しておきたい調味料のインフォグラフィックを作って、公開するのもいいでしょう。

和食向き、洋食向き、中華向きなど分類を行い、ひと目で足りていない調味料がわかるように作るのも面白いと思います。

長期的な視点でみて、サイトやサービスへの評判を高める

結局のところ、情報収集系のコンテンツを作成したからといって、すぐにコンバージョンにつながるわけではありません。

すぐにコンバージョンに繋げたい場合は、ランディングページにこだわって、PPCを出稿すればいいわけです。

短期的にコンバージョンを上げることは難しいですが、長期的な視点でユーザーからの評判を獲得することが、SEOとしての成功といえるでしょう。

まとめ

情報収集型のコンテンツを作成するメリットは、認知度を高め、評判を高めることです。

これはSEOやブログが得意とするところですので、長期的な視点ですぐにでも取り掛かっておいたほういいでしょう。

短期的には結果に繋がりにくいのが難点ですが、検索者のニーズを満たしたコンテンツを公開するということが、SEOで最も重要なのです。

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