SMOとはソーシャルメディアオプティマイゼーションの略で、ソーシャルメディア最適化という意味です。

ソーシャルメディアとは主にSNS(ソーシャルネットワークサービス)の事を指し、古くはMixi、今ではTwitterやFacebookが主流となってきており、Google+が徐々に力をつけてきているようです。

2015年4月3日追記:と思いましたが、Google+は未だパッとしませんね。使いやすいSNSだとは思うのですが一般受けが悪いようです。現状、Facebookが強すぎるといったところでしょうか。

そのソーシャルメディアに最適化の狙いは、「生の声を判断材料にできる」「口コミがSNS経由で一気に拡散する」「SNS経由で知った内容をBlogで言及されることによる被リンク獲得」「一気に拡散された際、検索エンジンはその元の記事のサイトを一時的に上位表示させるシグナルとして用いる」等、いくつもの利点があります。

SEOと同じく、SMOも無料で行うことができますので、やれるところからやってみて損はないと思います。

SMOもSEOと同じでいくつか方法がございますので、ご自身のサイトやご自身のスタイルにあった方法でSMOを行っていっても頂ければ幸いです。

SMOの必要性-メニュー

どのソーシャルメディアを最適化していけばいいのか

ソーシャルメディアと一言でいっても、たくさんのソーシャルメディアが存在しています。

様々なソーシャルネットワークサービス(SNS)やソーシャルブックマークサービス(SBS)が存在しています。

2015年4月3日追記:現在、日本でのソーシャルブックマークに関してははてなブックマーク一人勝ちで他はパッとしませんね

方法やスタイルにもよりますが、全てのソーシャルメディア上で精力的な活動を続ける場合、時間的制約もあって、なかなか厳しいかと思われます。

よって、貴方のサイトのユーザー層に近いSNSをメインの活動の場とするのがいいのではないでしょうか。

Mixi(ミクシィ)の特徴

昔は隆盛を極めたMixiですが、現在はユーザー増加数だけで見ると落ち込んで来つつあります。

Mixiは、インターネットやコンピュータに対してあまり精通していない、いわゆる「一般人」のユーザーが多いのが特徴です。

また、ガラパゴス携帯(ガラケー、フューチャーフォンとも呼ばれる)でアクセスする人がとても多いようです。

2015年4月3日追記:さすがに今現在、ガラケーでログインする人はかなり減っているはずです

貴方のサイトがケータイサイトや占いサイト、女性向きのお洒落なサイトである場合、Mixi最適化することは有効な手段の一つでしょう。

逆に、貴方のサイトがコアなパソコンマニア向けのサイトであったり、ビジネス向けの内容であったりする場合、携帯ユーザー、一般ユーザーが多いMixiではいまいちSMOが上手く行かないことが多いでしょう。

しかし、仮にMixiが最適なサイトをお持ちであったとしても、Mixiは他のSNSと比べ、拡散の爆発力が低いです。

いいねボタンを押してもらえるか、ちょっとしたコメントを頂ける程度で終ってしまう事も多いので、個人的な付き合いを広げていく程度の使い方がベストかもしれません。

正直、現在ではビジネスに繋げにくいSNSになっていると思います。

Twitter(ツイッター)の特徴

今、日本で最も人気が高く、SMO,SEOの観点から見ても最も有効なSNSはTwitterといえるでしょう。

2015年4月3日追記:現在ではSNSユーザー数はLINEが一番多いです(やや変わり種ではありますが)。また純粋なSNS同士で比較してもFacebookのほうがユーザー数が多くなっているようです。

程よい匿名性が日本人の気質に合っており、匿名性のかなり高い「2ちゃんねる」ほど無責任な発言は起こりづらいですが、一応ハンドルネーム(ID)は固定になっている程よい匿名性ですので、気軽に他人の記事を拡散しやすいシステムになっています。

もし貴方が面白い記事を書くとしましょう。

Twitterユーザーはその記事を目にした時「面白い記事を見つけた!!」とその記事をタイムラインに流す可能性が高いです。

そしてその記事をみた別のユーザーも更にReTweetしていって、一気に拡散されることになります。

上手く拡散されると、かなりのアクセスがTweet経由で来てもらえることもありますし、Twitterとはてなブックマークを連携している人にURLをつぶやかれたら、はてなブックマークのブックマーク数も増えます。

TogetterPaper.li(発リンクがnofollowのものも多いですが)のようなTwitterAPIを利用したWebサービスに登録されることにより純粋なバックリンクが増える事も期待できますし、何が目的かよくわかりませんが、関連するキーワードのTweetを自動取得しサイトやBlogにUPしていくBotもいます。(大抵の場合URLは含まれますので純粋なバックリンクと呼んで差し支えないでしょう。Googleがそのような糞リンクをどの程度評価するかはおいといて。しかもこの手のページはnofollowが外れている事が多いです)

拡散のされやすさ、バックリンクの増えやすさ、あわよくば、はてブ増加といい事尽くめなSNSです。

また、有名人な先生や、同業者さんであっても、こちらからメンションでやり取りができますので(返事をくれるかどうかはまた別問題です)比較的容易に繋がりを増やしやすいSNSだといえます。

Facebook(FB)の特徴

Twitterの匿名性とは正反対で、実名での使用が義務付けられるSNSです。

偽名での取得がFacebookの運営にばれると、アカウントを凍結されることもあるようです。

このSNSは実名参加だからこそ責任のある発言がなされるとされているものです。

ですので、ビジネス関係のブログを作成している方にお薦めです。

実名が必須なSNSですので、例えばアニメのファンサイトなどで「あずにゃんペロペロ」という記事を書いても、Facebookで拡散してもらえる可能性はガクッと減るでしょう。

Facebookは参加者がどんどん増えてきており、私の周りでもTwitterやG+は利用していないがFacebookは利用しているという方がかなりの数いらっしゃいます。

使い方がシンプル過ぎてかえって取っ付きにくいTwitterよりも、ある程度使い方が想定されているFacebookのほうが敷居は低いのかもしれません。

2015年4月3日追記:2015年現在、最もビジネス用途で効果が高いSNSはFacebookなのではないでしょうか。もちろん使い方によりますが。

Google+(G+、ぐぐたす)の特徴

AKB48や、Google検索の検索結果にGoogle+のデータを反映させるsearch plus your worldで話題になっているGoogle+です。

こちらもFacebookと同じく実名必須のSNSです。

2015年4月3日追記:現在では実名ポリシーは撤廃されています。

現状ではTwitterほどSEO,SMO的に優位だとは思いませんが、Google検索のお膝元ですしGoogle+1の数なども検索の順位を決定付けるシグナルの1つとして使われるようになるかもしれませんので、今後無視していくことは出来ないSNSだと言えるでしょう。

私は現在Google+をメインとして使っていますが、Twitterの手軽さとFacebookの便利さの良い所を真似たSNSだと思います。

一番のネックは利用者の少なさです。

今後Google+が盛り上がるか、マイナーな立ち位置のままでいるかは、いかにユーザーを獲得するかによるのではないでしょうか。

2015年4月3日追記:Google+の普及具合は未だパッとしません。この普及具合から言ってもGoogle+がSNSの覇権争いの場へと這い上がってくる可能性は今のところ低そうです。となると、そのようなマイナーなSNSを検索順位のランキング要因とするのは無理があると思いますのでSEOでのシグナルとして使われる可能性は今後も低いでしょう。

LINEの特徴

LINEはスマートフォンの普及と共に若者を中心に一気に普及した無料通話アプリです。(今現在ではSNSの機能も有しています)

すでにSkype等の音声通話ソフトもありましたし、特にこれといった新しい機能もなかったLINEですが、電話番号さえあれば簡単に登録可能な点がインターネットリテラシーのあまり高くない層に好評化を得て大普及しました。

Twitterのようにまったく知らない人と連絡をやり取りしあうような機能はないため、ビジネスに活かすのは今のところ難しそうです。

はてなブックマーク(はてブ)の特徴

こちらはSNS(ソーシャルネットワークサービス)ではなくて、SBM(ソーシャルブックマーク)です。

気に入った記事をインターネット上でブックマークし、他の人と共有する仕組みになっています。

独自のシステムで、短期間にいくつもブックマーが付いたコンテンツをホットエントリー(通称ホッテントリ)という、はてなブックマークのページ内の目立つ位置に存在する特集ページに貼り出されます。

ホットエントリーに入った時のアクセスの上昇具合は半端ありません。

また、Googleははてなブックマークした人のアカウントのオーソリティも見ているようで、オーソリティの高いアカウントから受けたリンクはかなりの高評価を受けています。

私のグーグルツールバーのPageRankが3の手持ちブログで、まともなバックリンクははてなブックマークが数十個付いている程度の記事があるのですが、その記事のページランクは親ページと同じ3が付いています。

はてなブックマークからのバックリンクは、かなりの効果があると思われます。

(実際のその記事は今でもそこそこのキーワードで上位表示しています)

また、はてなブックマーク経由で記事を見に来た人がTwitterなどで拡散する事も多いです。

拡散される機会が多ければ多いほど、爆発的に拡散される確率が高まります。

2015年4月3日追記:はてなブックマークで受けやすい記事を書くことにのみ注力してしまい、煽り記事ばかりになってしまいますと、アクセスは得られるかもしれませんが、インターネットリテラシーの高いユーザーにはうんざりされてしまいますので、やり方はよく考えましょう。

SMO(ソーシャルネットワーク最適化)を実践する方法

各種SNSへのボタンを設置する

一番簡単なことは、貴方のブログやサイトにTwitterやFacebookのボタンを貼り付けることです。

WordPressを使っていらっしゃるのなら、WP Social Bookmarking Lightというプラグインを導入すれば簡単にボタンを設置することが出来ます。(当サイトでも使っています)

また、Facebook Comments for WordPressというプラグインを導入することによって、コメント欄をFacebookのそれにすることが出来ます。
こちらのコメント欄で投稿してもらうと、Facebookでコメントしてもらえるのと同じで、SMO的にもSEO的にもプラスに作用します。

Facebookのコメント欄に書き込まれた内容もGoogleのインデックスに反映されていますので効果は0ではないでしょう。

実際にSNSに参加し、情報を発信したり、気になる人と交流してみる

せっかくですのでボタンを設置して受け身な状態で終了するより、実際にSNSのアカウントで行動を起こしてみましょう。

Twitterが最も簡単だと思います。

趣味の合いそうな人をフォローし、相手の発言で食いついていけそうなネタがあれば、リプライ(返信)を送ってみましょう。

何度も何度も色々な話題で信用を積み重ねていってください。

そのような方法で仲良くなった人は、貴方のサイトの記事をReTweetしてくれることでしょう。

もちろんTwitterでなくても、Facebookでも、Google+でも構いません。

自分に最もあっていそうなSNSを一所懸命使い込んでることが重要です。

権威あるアカウントにするのか、横のつながりを増やすのか、広告アカウントにするのか

Twitterを例にして解説しますが、貴方のツイッターアカウントも、どのようなブランディングしていくかによって運用方法が変わってきます。

権威あるアカウント

私が見る限り、SEO界の有名な方はTwitterでもこの手のブランディング方法を用いている方が多いです。

わかりやすくいうと、フォロー数<フォロワー数という感じになっています。

多くの方にフォローされているが、自分からは厳選した人のみをフォローしている。

フォロー数の20倍以上のフォロワー数を有しているイメージでしょうか。

芸能人のアカウントもそんな感じになっていますね。

全てをフォローしていったら収集が付かないという理由もあります。

そのこだわりにこだわりぬいてフォローしている人は、素晴らしいアカウントに違いないという、フォロー先の価値を高めることにもなりますし、高まった評価はいずれ自分にも帰って来ます。

権威あるアカウントから放たれるURL入りTweetは、ファンの方がどんどんReTweetしてくれるでしょう。

横の繋がりを増やす為のアカウント

最も多く用いられている運用方法はこの方法ではないでしょうか。

フォロー数=フォロワー数です。

あまりに怪しいアカウントや、外国人のアカウントはフォローしないので、フォロー数よりフォロワー数が若干上回りますが、上記の権威アカウントのように何倍、何十倍の差はでません。

フォローされて怪しくない人なら、とりあえずフォローし返しておく。

興味があるTweetがあれば絡んでみる。

話が弾むようだと、リストにいれて更に優先的に管理します。

色んな人とそれなりに仲良くなっていく方法です。

貴方と仲良くしてくれている複数のフォロワーさんが、貴方のURL入り記事をReTweetしてくれることでしょう。

完全な広告アカウント

主な目的はブログ更新時にURLをつぶやくことです。

わかりやすい例を上げるとフォロー数>フォロワー数です。

興味がありそうな人を見つけ、自分からどんどんフォローを送っていってフォロー返しを待ちます。

日本人は社交辞令が好きなので、フォローされたらフォロー返しをするという文化がそこそこ定着しています。

こちらからRSSの購読の営業を行うようなイメージですね。

ウェブマスターの権威というものがあまり必要ではないジャンルのブログを開設している方のアカウントには有効な手段となっています。

例えばアニメやゲームの情報ブログや、2chまとめサイトのようなジャンルでは、時間を掛けて人間関係を築いていくより、ある程度自動化し、数でごり押したほうが拡散されやすいかもしれません。

この手のアカウントで拡散してもらう為のコツは、「思わずクリックしたくなるようなタイトル」と「どうしても拡散したくなるような、素晴らしい(面白い)内容」のどちらも必要となってきます。

大量のフォロワーを抱えるアカウントということは、それだけ露出する可能性が高く、拡散される数も増えることになるでしょう。

デメリットは、何千とフォローしているアカウントの場合、フォローした方に宣伝目的で無差別フォローしている一人に過ぎないと思われてしまう点です。

ですので、人と人の繋がりを重視するソーシャルメディアとしての利用方法としては間違っているといえるかもしれません。

ややスパム寄り〜まさにスパムというあたりでしょうか。

結局どれを選んだら良いの?

どれも一長一短あり、正解というものはありません。

権威あるアカウントでフォロー2桁、フォロワー5桁などのアカウントが用意できるほどの権威を持っているのなら、それが最適でしょう。

アニメやゲーム系のサイトで、フォロー20人、フォロワー50人という程度では、拡散に結び付きづらいとも思えます。

それならば、フォロー1200人、フォロワー1000人のほうが確率の上で有利かもしれません。

(アニメ、ゲーム好きの方は一瞬でも心を掴めば、比較的簡単に拡散してくれます)

ただ、ジャンルにもよります。

ビジネスを主体にしているアカウントだと、あまり無差別フォローはお薦めできません。

無差別フォローを繰り返している会社のツイッターアカウントなんて、自分で自分の格を落としているとさえいえますしね。

「私は自分が儲けるためならスパムも平気です」と触れ回っているようなものです。

じっくりと 人間関係を構築し、信頼関係を築き、実際の仕事にまで発展させるという風に考えた場合、フォロー返しを狙った無差別フォローはおかしくなります。

ですので運用方法は貴方のジャンル、SNSに対する目的などで選択してもらったらいいかと思います。

ちなみに私の所持しているTwitterのアカウントですが、ホワイトハットジャパン用のアカウントは権威型を目指していますし(上手くいくかどうかは別問題として)、サイトによっては完全な広告アカウントも持っていますし、横の繋がりを重視したアカウントも持っています。

2015年4月3日追記:現在では22フォロー780フォロワーと、権威型のアカウントになってはいます。が、最近はあまりソーシャルを利用していなくて、フォロワーさんに申し訳なく思っています。

本当に、使い方次第だと思いますよ。

今回のまとめ

SMOと一言でいっても、色んな手段がありますし、目的も様々になってきます。

最終的な被リンクや拡散がメインな人と、同業者などの横の関係を構築したい人では手法が異なってきます。

SNSは一度はまる(中毒になる)と時間を忘れて没頭してしまい、やるべき仕事に支障が出ることもあります。

費用対効果、時間対効果を見定め、ご自身にあったSMOを選んでください。

とはいえ、無料でできることですので、空いた時間に少しでもやっておくといいのではないでしょうか。

2015年4月3日追記:過去にこんな記事を公開しておいてなんですが、SNSは人と人の繋がりが本当に重要です。SNSで交流のある方をお金儲けに利用しようと考えても絶対に失敗します。人と人の交流だけを考えていればいいんです。見た人が役に立った!と思えるような情報を発信していくツールにしましょう。

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