2013年7月1週目に公開されたSEO関連の記事をピックアップしました。
リンクの否認ツールのデータはアルゴリズムの開発に使っていないとGoogleのマット・カッツ氏が発言、海外のマイナーなドメインを使う場合の注意点、Googleはサイトをどのように評価しているのか、レスポンシブルWebデザインとスマホ用URLを用意するのではどちらが上位表示しやすいのかの計4記事のご紹介と感想をお送りします。
どの記事も非常に興味深いものばかりですので、ぜひ、目を通しておくことをお勧めいたします。
ピックアップ
- リンクの否認ツールのデータはアルゴリズムの開発に使っていない
- 海外のドメインを使う場合の注意点
- Googleはサイトをどのように評価しているのか
- レスポンシブWebデザインとスマホ用のURLを用意するのではどちらが上位表示しやすいのか
リンクの否認ツールのデータはアルゴリズムの開発に使っていない
過去に行なっていて現在は取り外すことが不可能になってしまいってるスパムリンクや、第三者から嫌がらせ目的で浴びせられたスパムリンクを無効化させる機能をもったリンクの否認ツールというツールというものがあります。
自分が過去に行ったスパミーな施策か、第三者からの嫌がらせかという違いはありますが、基本的にこのツールで否認されるリンクは粗悪なリンクな可能性が高いといえます。
Googleがこの手のツールを公開した背景の裏側には、Googleは粗悪なリンクのデータをユーザーに提供させてアルゴリズムを改善させるために使いたいのではないかという憶測が流れました。
海外SEO情報ブログの「リンクの否認ツールのデータはアルゴリズム開発に使っていない」とGoogleマット・カッツという記事によると、Googleのマット・カッツ氏が、否認ツールは不自然なリンクのデータを用いる為に使っているわけではないと発言したTweetの内容が紹介されています。
アルゴリズムの開発には使っていないが、明らかに否認される数の多いリンクネットワークに手動ペナルティを課すといった使い方はしているかもしれませんし、そもそも、そんな面倒なことはしていないのかもしれません。
ネガティブSEOに近いようなリンクのデータも多数集まっているはずですから、ぜひ、これらのデータも積極的に用いてアルゴリズムの改善に役立てて欲しいと個人的には思います。
海外のドメインを使う場合の注意点
独自ドメインを取得する時には企業サイトの場合ですと.co.jpを用いたり、一般のサイトでしたら.com .net .jp といったドメインを使うことが一般的的です。
しかし、独自ドメインとして使えるTLD(トップレベルドメイン)は数多く存在しています。
自分が使いたいと思っていたぴったりなドメインが、メジャーなTLDでは全て他人に取得されている状況でも、マイナーなTLDだと空きがある場合があります。
バカに毛が生えたブログの海外ドメインのSEO上の問題点と運用のリスクを考える。という記事では、マイナーなドメインを使う場合の注意点について解説されています。
私もややマイナーどころのドメインですと、.tv や .meを取得していますが、検索エンジンに特別強いとか、他のドメインに比べて弱いといったことは一切ございませんでした。
.co.ccのインデックス削除問題
以前、.co.cc がインデックス削除されたという出来事がありましたが、example.co.cc は独自ドメインのように見えるサブドメインです。
これは、co.ccで取得した独自ドメインが全てペナルティを食らったというわけではなく、ccドメインでcoという2文字ドメインを取得した会社が無料でサブドメインとしてhttp://example.co.ccという形式のサブドメインを提供していた形になります。
.co.ccというドメインに対してレジストラで登録する独自ドメインという形式ではなく、http://co.cc というサイトのサブドメインでしかありません。
ですので、スパム行為を行うことが多いドメインだからといって、同じようにいわれのないペナルティを受ける可能性はありません。
.inの利用制限について
.in が突然、Who is の代理公開を認めなくなったため、正しい情報でWho is 情報を登録しなければWebサイトが表示されなくなる騒動がありました。
代理公開を利用しているサイトだけ表示されなくなったのならまだいいのですが、私の知り合いのサイトで正しい情報を入力していた人のサイトまで巻き込まれて停止させられていた事例がありました。
突然の更新停止や大幅値上げも
あまりにマイナーなドメインでは、ある日突然、ドメインの更新料が大幅に値上げされたり、更新を停止させられることもあったようです。
ドメインは一生物の財産ですので、実質的に支払いが不可能なほどの大幅値上げやドメインの更新停止を受けてしまうと、せっかくの財産がなくなってしまうのと同じこととなってしまいますので、あまりにマイナーすぎるドメインを使う場合は、リスクの可能性を頭の片隅にいれておくべきでしょう。
Googleはサイトをどのように評価しているのか
SEOだけじゃない Web集客コラムのGoogleは自サイトをどう評価しているのかという記事で、Googleがどのように判断してインデックスするページを決めているのか推理されています。
Googleは一度はコンテンツを持ち帰りインデックスしてくれても、しばらくするとどんどんインデックスから削除していくことがあります。
当ブログの場合、ありがたいことにほとんどのURLはインデックスされていますが、低品質なコンテンツや重複コンテンツばかりだと、従来のページ数とインデックス数に差が生まれることがあるかもしれません。
サイトの価値を測る一つの指標としてインデックス数を確認するのもいい方法だと思います。
レスポンシブWebデザインとスマホ用のURLを用意するのではどちらが上位表示しやすいのか
スマホ用URLのURLを別に用意する方法と、CSSでモバイル用のデザインを整えるレスポンシブWebデザイン、サーバーサイドで端末に合わせたページを動的に生成するダイナミックサービングのどの手法が最も上位表示しやすいのかという疑問に対して、SEMリサーチの[SEO] レスポンシブウェブデザインと別サイト(URL)、どちらが検索順位が上がりやすい?という記事で解説がされています。
結論を言えば、どの手法でスマホサイトを実装したとしても、正しく設定ができていれば違いはありません。
レスポンシブWebデザインの場合、そもそも、1つの同じコンテンツの見え方を変えるだけですし、スマホ用のURLを正しく実装する場合はパソコン版ページにink rel=”alternate”を設定し、スマホ用ページにはlink rel=”canonical”を設定して関係を伝えます。ダイナミックサービングの場合は、Vary HTTPヘッダーをで通知することにより、どちらの結果がPCサイトのものなのかということを伝えることができます。
これらを正しく理解して実装できるのであれば、どの手法をとっていただいても上位表示に差はありません。
最もご自身のサイトに適した仕組みでスマートフォン用ページを実装しましょう。
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