今週1週間に公開された注目の記事のご紹介と感想を記します。
今回は9月に行われた検索品質の様々な改善についてと、ウェブマスターガイドラインの詳しい解説記事、インハウスSEO担当者が語るインハウスSEOについての思うところ、nanapiのSEOの分析記事、nanapiの社長が語るSEOについての考え方の5記事をご紹介致します。
参考になる記事が多数ありますので、お見逃しなく。
ピックアップ
9月に行われた検索品質の改善
2012年9月に導入された検索品質改善の内容が、海外SEO情報ブログのGoogleの9月の検索品質改善は22個、でも2つの重要なアルゴリズム更新が抜け落ちている。で翻訳と解説が公開されています。
個人的に気になったアルゴリズムの変更が1つありました。
#83761
[プロジェクト・コードネーム: Freshness]
クエリに対して関連性のあるページが同じドメインに2つ以上あった場合、もっとも新しいコンテンツを返すようにした。
例えば「ロングテールSEO」で検索してみると、私の書いた記事のいくつかが表示されているのですが、確かに新しい順番で並んでいます。
つまり、既に検索ランキングである程度上位化させているページがある場合、同じキーワードを狙いながらもページ数を増やして拾える組み合わせキーワードを増やすか、特に見てもらいたいページを上位に残すために(カニバライズ対策)既にアップロードされ上位化されているコンテンツに内容を足していくかの選択する必要があるということです。
今までよりもカニバリやすくなっている反面、カニバリの対処も簡単になっているとはいえると思います。
普通に考えてタイトルに同じキーワードが含まれている場合でも新しいページほど良いと確実に言い切れるわけではありませんので、この仕組みが今後も続くかはわかりませんが、カニバリ対策の必要性も頭においておくといいかもしれません。
ウェブマスター向けガイドラインの詳しい解説
先日、ウェブマスター向けガイドラインが大幅に更新されました。
変更前と変更後の内容の違いや、細かな解説がweb>SEOのウェブマスター向けガイドライン大規模更新の解説(9月下旬-10月上旬)で公開されています。
ずいぶんと詳しくわかりやすく解説されるようになってきたウェブマスター向けガイドラインですが、辻さんのブログではさらに細かく解説されており、一体何が良くて何が良くないのか非常にわかりやすくなっています。
ウェブマスターガイドラインを読んでみたが、いまいち何のことやら理解できないという方は、是非この記事をご覧になってください。
インハウスSEOを通じて感じること
インハウスSEO担当者の大事な考え方が、インハウスSEOブログのインハウスSEOを通じて感じることで記されています。
売り上げ向上のために必死に改善を行い、今となって振り返ると、時には改悪であったりすることさえあったと感じられているそうです。
WEB作成やSEOばかりを行う立場からもっと様々な業務を行うようになったことにより、今まで見えてこなかったところも良く見えるようになったとのことです。
様々な経験を経て、本当の意味でユーザーが求めるものは何のかということを意識できるようになったというのは、大事な発見だと思います。
これは、最近特にSEOやサイト管理に重点的に時間が取れないからということがきっかけになっているのですが、やりたいと思ったことはそのばですぐ実行することを心がけています。
各種セミナーやSEOのブログから情報を集めたはいいが、実際に自社のサイトにそれを反映させている人ってどれくらいいるのでしょう。
これは本当に大事な考えです。
SEOやコンテンツ作りで重要なのは知識ではなく、実践することだと思います。
「これ、いいな」と思ったことは「勉強になった!」で終わらせることなく、活かせそうなシーンがないかすぐに考えてみて、あるならすぐに実行に移しましょう。
それで思ったような結果が得られなかったとしても、それは時間の無駄ではなく、確実にあなたの経験値に加算されています。
nanapiのSEO分析
先日行われたCSS Nite LP, Disk 24で話題になったnanapiの成功事例。
アルコブログのスタートアップSEO研究 nanapiのSEO対策で、その強さの詳しい分析が解説されています。
例えば歯医者を探すときにfacebookで検索をするのでしょうか。検索エンジンで検索した歯医者をfacebookで確認することは今後あるかもしれませんが、faecbookだけで完結するということはないでしょう。
これはほんと、同意見です。
最近、Facebookなどのソーシャルで売り上げアップを謳う(怪しい?)宣伝文句を良く見かけますが、売り上げを増やすにはまずその商品なりサービスなりの出来がしっかりしていることが大事ですし、ソーシャルメディアとの相性もあるでしょう。
ソーシャルメディアで大儲けした人もいるかもしれませんが、多くの方が成功するというような世界ではないと思います。
ソーシャルと検索エンジンで足りない場所を補完しあうというのが正しい使い方で、「検索エンジンは時代遅れ。時代はソーシャル! Facebookやろうぜ!!」というのはちょっと方向性が間違えている気がしますね。
少し脱線しましたが、nanapiはユーザーに合わせたコンテンツ提供が非常に上手になされているサイトで、参考になる点も非常に多いということです。
辻大先生の助力により検索経由のユーザーを4倍に増やしたというウワサのnanapiはノウハウの宝庫といえるでしょう。
じっくり分析し、何か活かせそうなひらめきがないか確認しておきたいですね。
SEOの考え方
nanapi社長日記でアルバイトから社長まで知っておくべきSEOにたいしての考え方 という記事が公開されています。
- 悪い例:検索エンジンに評価してもらいアクセスを増やそう
- 良い例:ユーザーに評価してもらえるようなコンテンツを用意したらアクセスが増えた
検索エンジンよりもユーザーの立場になってコンテンツを作ると、結局、検索エンジンの評価も高まるということです。
ユーザーに愛されるコンテンツがあるという前提でSEOの効果も生きてくるといえるでしょう。
素晴らしいコンテンツが用意されていることを検索エンジンにわかりやすく教えてあげるのがSEOです。
Googleが何の手助けもなしにサイトの内容を完璧に理解し、このサイトは良い。このサイトは普通。このサイトは悪いと完全に判断できるようになればSEOそのものが不要になるともいえますが、現状ではまだ、SEOとしてやったほうがいい作業も存在します。
クローラが回遊しやすいサイト設計や、構造をわかりやすく伝えることは重要です。
しかし、いかにサイトの内容を正しく伝えようとも、コンテンツ内容の品質が上がるわけではありません。
検索エンジンにどうやったら評価してもらえるか? を考えるよりも、どうやればユーザーに愛されるかを考えてコンテンツを作っていくことが大事ですね。
コンテンツとSEOどちらが欠けても成り立ちません。
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