以前にGoogle コアアルゴリズムアップデートとはという記事を書きましたが、あれから何度もコア アルゴリズム アップデートが展開されてきて、良い意味でも悪い意味でも、影響を受けるパターンが見えてきました。
今回の記事では、コア アップデートの対処方法を考えて行きたいと思います。
結論から申しますと、良いコンテンツを作る事なのですが、よくよく考えると、それだけでは不十分とも言えます。
なお、タイトルがコア アルゴリズム アップデートの対処法になっていますが、コアアルゴリズム対策というよりは、検索エンジン上で今後も生き延びていくための、SEOの考え方、やり方となります。
コア アップデートとは
Googleが行う検索アルゴリズムの変更の中でも、特に重要で、広範囲に影響がでるアルゴリズムの仕様変更のことをコア アップデートといいます。
例えですが、昔ですと、新しいアップデートが入ると
- 外部リンクの計算方法の変更が変わった!
- アンカーテキストの重み付けが変わった!
- 内部リンクの重要度があがった!
などと、好き勝手に予想をしていた自称(?)専門家(?)も多かったのですが、コア アップデートはそういう単体のアップデートではなく、複数に入り組んだアルゴリズムの調整になります。
上記の例えでいうなら、外部リンクの計算式とアンカーテキストの重み付けと内部リンクの重要度など、全てが調整されるといったニュアンスです。
したがって、コア アップデートで何が変わったかは、予測は難しいですし、Googleの中の人でも何が変わったのかわからないと思います。
Googleはユーザーの検索体験を良くするために、コア アップデートのような改善を行っているのです。
上がったサイト 下がったサイト
下がったサイト1 陳腐化しにくい情報を扱うサイト
こちらはsite:コマンドで調べたら、1110ページほどインデックスされている情報サイトです。
レスポンシブでスマホには対応。現時点でSSLには対応していません。(WordPressなのですぐに対応できるのですが、実験用なのであえて非SSLです)
最終更新日は5年前くらいになっています。
いわゆる放置サイトなのですが、このサイトは栄養成分のデータベース的な解説サイトなので、情報は時が経っても陳腐化しないものです。
例えば、サバに含まれる栄養素は10年前も、今も一緒ですよね。
コンテンツの内容のアップデートは不要です。
理由をつけて内容を足したり、コラムを足して無理やりアップデートすることはできますが、それがユーザー体験を高めるために必要なアップデートだとは思わないため、やっておりませんでした。
結果、アップデートのたびにアクセスを落としていっています。
アップデートしていないから落ちたという理由以外に考えられるのは、
- 実名
- 住所
- 電話番号
を出して本気で運営しているわけではないので、いわゆるYMYL領域のキーワードだと認識されている可能性も高いでしょう。
上がったり下がったりしたサイト
このサイトはsite:コマンドで調べたら、1330ページほどインデックスされている、釣りや家庭菜園の解説サイトです。
コンテンツの質は、個人ブログの中ではそれなりに高いと思います。
文章だけではなく、写真やイラストもふんだんに使っており、イラストや写真をテレビ番組で使いたいとメールをもらうこともよくあります。
それでもやはり、実名、住所、電話番号を載せたような本気の運営ではないので、徐々に検索圏外に追いやられていってる印象はあります。
堅調に推移し、最終的にアクセスを伸ばしたサイト
このサイトはsite:コマンドで調べたら、270ページほどインデックスされているB2C向けのサイトです。
コア アップデートで致命的なアクセス減に遭遇することもなく、堅調に推移してきましたが、2020年1月のコア アップデートで一気に伸びています。
ECではなく、実店舗ですので、
- 電話番号
- FAX番号
- 所在地
- お店までのアクセス
- スタッフ紹介
といった情報ページがあり、信用性が高いとGoogleに判断されたのではないかと予想します。
Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきことを読み解く
コア アップデートについて、どう対処していったらいいのか。
良質なコンテンツを作れといわれても、漠然としすぎていて、どうしたらいいかわからなくなりますよね。
そんな悩める人に向けて、Googleウェブマスター向け公式ブログの、Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきことという記事が公開されています。
コンテンツ品質
コンテンツと品質に関する質問
- コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか?
- コンテンツは、特定のトピックに対して包括的または完全な説明を十分に提供しているか?
- コンテンツは、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
- コンテンツが他の情報源から得られたものである場合、単なるコピーや書き換えでなく、付加価値とオリジナリティを十分に提供しているか?
- 見出しやページタイトルは、内容を説明する有用なものになっているか?
- 見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張したり、読者に強いショックや不快感を与えたりするものでないか?
- ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
- コンテンツは、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか?
まず、コンテンツの品質に関してです。
私は400〜1000ページ程度の小規模なサイトを30サイトほど管理しています。(当ブログもそのうちの一つです)
私の管理サイトのほとんどが、データベース的な解説サイトのため、独自的、オリジナリティ、付加価値といったものが不足していると実感します。
専門性
専門性に関する質問
- コンテンツは、明確な情報源、関係する専門知識の証明、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(著者ページへのリンクやサイトの概要ページなど)など、掲載されている情報が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供しているか?
- コンテンツを制作しているサイトを調査した場合、そのトピックに関する権威者としてそのサイトが信頼されている、または広く認識されているという印象を受けるか?
- コンテンツは、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか?
- コンテンツに明らかな誤情報がないか?
- お金や人生を左右するような問題について、このコンテンツを安心して信頼できるか?
次に専門性です。
これも見たらだいたいわかりますよね。
必ずしも実名でやらないといけないというわけではないと思いますが、そのキャラクター(運営者のハンドルネームなど)が、同じ分野で活動している実名の有名人以上に皆に認知され、評価される必要があるということです。
しかし、信用という点でリアルビジネスをやっている人は強いですよね。
店舗があり、実名、電話番号、所在地、顔写真も公開しますし、リアルビジネスをやっているいうことは、当然、その道のプロなわけですから、信頼性が高くて当然です。
コンテンツもその分野について詳しい人間が作らないと意味がないということがよくわかります。
コンテンツの提示方法や制作
コンテンツの提示方法や制作に関する質問
- コンテンツに誤字やスタイルに関する問題がないか?
- コンテンツは適切に制作されているか?急いで制作されたような印象を与えていないか?
- コンテンツが大量生産されていたり、多数のクリエイターへの外部委託によって制作されていたり、大規模なサイト ネットワークに散在しており、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか?
- コンテンツに、主要なコンテンツを妨害したり注意をそらしたりするほどの大量の広告が掲載されていないか?
- コンテンツは、モバイル デバイスでも適切に表示されるか?
Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと
これだけモバイル経由のアクセスが増えた今日、モバイル対応は必須です。
多数のクリエイターへの外部委託による制作とは、クラウドソーシングで1文字1円とかで記事を募集して制作されているページのことでしょう。
コンテンツがわからなくなるほどの大量の広告も問題です。
使い勝手がよく、よく作り込まれたサイトを目指しましょう。
比較に関する質問
- 検索結果の他のページと比較した場合、コンテンツは十分な価値を提供しているか?
- コンテンツは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているように思えるか?あるいは、検索エンジンで上位に表示するためだけを狙って作成されたように思えるか?
他のページと比較して、勝っていないと上位表示はされません。
これは以前から同じことが言えたのですが、現在では良いページを作っても、同じくらい作り込まれた良いページが溢れています。
ユーザーに対して、自分にしかできない、ユニークな視点でコンテンツを作る必要がありますね。
結局、どういうサイト作りを目指したらいいのか
匿名のアフィリエイトサイトはかなり厳しくなったのではないでしょうか。
まずはページをたくさん増やしましょう!というやり方は、もう通用しないでしょう。
私の管理サイトのほとんどは10年以上前に作ったものです。
とりあえずインデックスさせておいて放置中ですが、Googleのアルゴリズムが変更のタイミングでもう一度評価が高まり、アクセスが増えるサイトもでてくるかなと期待しつつ観測していますが、大きく評価を上げたサイトは皆無です。
なんとか現状維持しているサイトもありますが、大きく伸ばすことはなさそうです。
今後は個人でたくさんのサイトを公開して、数で戦っていくことは極めて難しいと感じます。
E-A-T
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
これらを兼ね揃えた優れたサイトを作るほか、生き抜く方法は考えつきません。