全てのウェブマスターが目を通しておきたい検索エンジン最適化のPDFが、Google検索エンジン最適化スターターガイドです。
始めて検索エンジンを意識するウェブマスターにでもわかりやすい解説がなされており、下手なSEO書籍を購入するよりも、スターターガイドを読むことをお勧めするほどの出来となっています。
先日、大阪SEO飲み会で、改めて「Googleの検索エンジン最適化スターターガイド」を読むというテーマでディスカッションが行われました。
大阪SEO飲み会は、SEO業の方だけの飲み会ではなく、アフィリエイターやデザイナー、制作関係の方等、SEOに興味がある方は誰でも参加できるコミュニティとなっています。
やはり、参加者の皆さん口を揃えて、Google検索エンジン最適化スターターガイドはよく出来ているとおっしゃっていたように記憶しています。(私は何を喋ったとか、聞いたとかを忘れてしまうほど酔ってしまいますので、記憶はあいまいですが)
今回の記事では、Google検索エンジン最適化スターターガイドをテーマにしていきたいと思います。
Google検索エンジン最適化スターターガイド
Google検索エンジン最適化スターターガイドの内容
目次
SEOの基礎
適切なページタイトルを付けよう
ページタイトル(titleタグ)の重要な理由や、具体的なタイトルの付け方が解説されています。
ここを読むだけで、適当なタイトル付けはマイナスだということが理解できるようになっています。
descriptionメタタグを設定しよう
descriptionメタタグの記述方法と、そのメリットがわかりやすく解説されています。
検索結果のスニペットに採用されることがある、重要なタグだということが理解できるように解説されています。
ウェブマスターツールに登録することによりdescriptionが短すぎたり長すぎたり、他と重複している場合に知ることができる といったところも解説されており、ウェブマスターツールを未導入の方も、ウェブマスターツールの存在やメリットを知ることができるようになっています。
サイト構造の改善
URLの構造を改善しよう
わかりやすいURLを付ける、わかりやすいディレクトリ構造にする、wwwありなし等の正規化について解説されています。
ユーザーにわかりやすいURLを付けることにより、検索エンジンも、そのページが何に使われているのか理解しやすくなるということが解説されています。
ディレクトリも同様で、むやみに階層を掘り下げていくと、URLからコンテンツを推測しがたくなるので、シンプルでわかりやすい構造にすることをお勧めしています。
ナビゲーションをわかりやすくしよう
アクセシビリティを向上させる考え方が解説されています。
トップページから迷わずに目的のページに辿り着けるようなデザインというのは、よく言われる、3クリック以内に全てのコンテンツにアクセスができるような構造にも通じるものがあります。
また、パンくずリストを設置することにより、ユーザーの利便性を高める方法や、ユーザーがURLのディレクトリの一部を削って一つ前のコンテンツに移動しようとする行動についての対応も考える必要性が解説されています。
ユーザー用(html)と検索エンジン用(xml)のサイトマップについても解説されています。
コンテンツの最適化
質の高いコンテンツを提供しよう
魅力のあるコンテンツの作り方について解説されています。
検索者が求めるコンテンツをキーワードツールで探す方法もざっくりと紹介されています。
質の高いコンテンツとは、読みやすく、整理され、独自で新鮮なコンテンツのことです。
適切なアンカーテキストを書こう
アンカーテキストの重要な理由が解説されています。
「ここをクリック」といったあいまいなアンカーテキストではなく、リンク先がどのようなページなのかクリックしなくても理解できるようなアンカーテキストにする必要があります。
ユーザーにわかりやすいアンカーテキストは、検索エンジンにも理解しやすいアンカーテキストにないます。
かといって、検索エンジンを意識しすぎて、あまりに長いアンカーテキストや、キーワードを詰め込みことは避けましょう。
画像の利用を最適化しよう
画像は出来る限り1つのディレクトリに収め、画像が格納されているディレクトリである事が好ましいとされています。
また、画像を貼り付ける際には、alt属性で、その画像が何の画像なのかということを伝える事が重要となります。
画像のファイル名も見ただけでどのような画像なのかイメージできるようなネーミングを行いましょう。
見出しタグを適切に使おう
見出しタグの使い方や、誤用について解説されています。
スタイルを整えるために見出しタグを使わないようにしましょう。
クローラーへの対処
robots.txtを効果的に設定しよう
クローラーが巡回する必要がない場合は、robots.txtを設置して不要なクロールを制御することがお勧めされています。
リンクにnofollow属性を活用しよう
nofollow属性の有効活用について解説されています。
nofollowを付けることにより、スパマーに評価(ページランク)を渡さなくて済むようになります。
モバイルSEO
モバイルサイトをGoogleに知らせよう
モバイルサイト(携帯電話用のページ)がインデックスに登録されているかどうかを、site:コマンドで調べる方法が解説されています。
検索エンジンがモバイルサイトの存在に気づいておらずに、インデックスされていないことがあるようです。
その際は、モバイル用のサイトマップを送信することにより、モバイルサイトの存在を伝えることができます。
携帯ユーザーを適切に誘導しよう
携帯電話でアクセスしてきたユーザーをリダイレクトを用いて、モバイルサイトに転送する考え方が解説されています。
ただし、何でもかんでもモバイルトップに転送するのではなく、対応するページに転送させることが推奨されています。
実装する際には、クローキングとみなされないような注意も必要なポイントとなりますので、まずは、このスターターガイドである程度の理解を深めてから、疑問点は他のブログや解説サイトで理解を深めてからにするといいでしょう。
プロモーションと分析
正しい方法でサイトを宣伝しよう
被リンクを増やす考え方や、効果的な宣伝方法が解説されています。
リンクを増やしたいからといって、有料リンクの購入はガイドライン違反にあたりますので絶対にやめましょう。
便利なツールを活用しよう
Googleアナリティクスや、ウェブマスターツール、公式ブログやフォーラムの紹介となっています。
全てを実践出来ている方は案外少ないかもしれない
- ユーザーにわかりやすいURLをつける
- 画像にはalt属性をもたせる
- わかりやすい画像のファイル名をつける
このあたりは、管理上や手間が掛かるといった理由で、案外、実践できていない方も多いかもしれません。
画像のファイル名を一つ二つわかりやすい名前にしたからといって、検索ランキングが劇的に向上したり、アクセスが倍増したりはしませんが、その小さな積み重ねが検索ランキングの向上に繋がると思います。
チリも積もれば山となるです。
気になるポイント
サイトマップについて
13ページにあるhtmlサイトマップとxmlサイトマップの解説での一文に少し、混乱する記述があります。
サイト内のすべてのページ、もしくは(何百、何千ものページがあるサイトの場合は)主要なページへのリンクが張られたHTMLのサイトマップ(sitemap《先頭が小文字》)があると、ユーザーにとって便利です。また、XMLサイトマップ(Sitemap《先頭が大文字》を活用すると、検索エンジンがサイト内にあるすべてのページを発見する手助けになります。
おそらく翻訳の際に付け足されたのだと思いますが、《先頭が小文字》や《先頭が大文字》は無視してもらって構わないと思います。
この説明ですと、XMLサイトマップは、Sitemap.xmlという形式で、先頭を大文字にしなければならないと勘違いされる方が出てきそうです。
sitemap.xmlでも、site-map.xmlでも構いません。
ブログからの宣伝について
ブログを使った宣伝についての記述が、私がビビり過ぎているのだけなのかもしれませんが、やや、怖く感じました。
まずは、自分のブログで新しく追加されたコンテンツやサービスについて書き、既存ユーザーに知らせましょう。こうすることで、サイトのリピートユーザーやRSSフィード登録者が自分のサイトで、あなたのサイトについて何かを書いてくれる場合があります。
ブログというのがドメイン内ディレクトリを切って設置された店長ブログやのようなものならさほど問題はなさそうですが、アメブロ等のレンタルブログを店長ブログやスタッフブログとして使っている場合、品質の低いリンク供給用のサテライトサイトと見なされてしまいそうにも感じます。
ドメインを超えていて、ブログの記事、商品ページともに質が高く、関連性が高い場合なら問題はないのでしょうが、やり方によっては、ページランクを転送する目的としたページとも取られかねないのではないかという心配が頭をよぎりました。
単純に私がSEO脳でおかしくなっているだけの可能性が高いのですが、この辺り、やり方によってはマイナス要因になりかねない気がします。
この辺りの心配は杞憂なのか、やり方によっては危険なのか、ご存知の方がいらっしゃいましたら教えて頂けたら幸いです。
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