2013年1月の2週目に公開されたSEO関連の記事で役に立つ記事、興味深い記事をピックアップしました。

SEOを気にしすぎてもダメだが気にしなさ過ぎるのも問題がある件、短期的にしか通用しないその場しのぎのSEOの危険性、新規サイトを公開する際にドメインエイジを稼ぐのとハネムーンを狙うのではどちらが良いのか、リンクの否認ツールを使ったペナルティ解除事例、全文転載寄稿のメリットの5記事のご紹介と感想をお送りします。

様々なヒントを与えてくれると思われる優れた記事ばかりを厳選してピックアップしています。

是非、全ての記事をご覧になってください。

ピックアップ

過小SEOになっているサイトは多い

内部SEOを意識しすぎるあまりSEO過剰になっているサイトというのも存在しますが、気にしなさすぎてもったいない事になっているサイトも多いように感じます。

Re:VeryのSEOの内部対策 ウソとホントという記事では、最低限気にしておきたい内部施策についてピックアップされています。

タイトルタグ、見出しタグ、画像のalt属性の記述など、さほど時間が掛かるものではありませんので是非意識してマークアップや記述を行なっていくといいでしょう。

更に関連する記事に内部記事や外部の優れたサイトへのリンクを張るればユーザー体験は更に優れたものになるでしょう。

ユーザーに評価される構造は、検索エンジンも評価すると考えれば、理解しやすくなると思います。

画像のalt属性も検索エンジンだけを見て設置するものではなく、視覚障害者が音声読み上げソフトを使うシーンや、非常に品質の悪い回線のため、画像がなかなか表示されない環境の方への代替手段です。

ちょっとした細かいところも意識してみましょう。

普遍的なSEOの重要性

アルゴリズムを追いかけ続けながら本質から外れた施策を行ったせいで苦労してしまったという事例が、SEO Imagination!のユーザーを置き去りにしたトレンドよりも、普遍的なSEOを行う事の重要性で公開されています。

事例の一つとして、外部リンクを沢山受けるためにサブドメインを沢山用意したサイトが、悪影響を受けているとのことです。

サテライトサイトっぽくリンクを送るためにサブドメインにしたのか、カテゴリごとにサブドメインを用意したのかはわかりませんが、コンテンツが分散してしまい、内容が薄いサイトを量産する形になってしまったようです。

もはや裏ワザ的な施策はほとんど通用しなくなってきていると思って間違いないでしょう。

仮に今現在は通用している施策であっても、ユーザーから見て不自然であったり、ユーザー体験を損ねているのだとしたら、将来的に悪影響が出る可能性は高いと思います。

ドメインエイジを稼ぐ為に未完成のサイトでも公開しておいたほうがいいのか

サイトを公開する場合、あらかじめ公開しておくのが良いのか、ある程度まとまった数が出来てから公開するのがいいのか。

やはり、ある程度運営歴の長いサイトのほうが有利なのでは?と思える事例も見かけますし、ある程度まとまった数ができてから公開して多くの人に満足してもらうほうがいいとも思えます。

一刻も早くコンテンツを公開し、運営歴を稼ぐ方がいいのか、それとも、まとめて公開したほうが良いのかについて、海外SEO情報ブログのドメインエイジを稼ぐためにコンテンツが未完成でも新しいサイトを先に公開すべきかという記事で解説されています。

ドメインエイジを稼ぎたい場合は、パークドメインと見なされないように注意する

工事中と一言書いた程度のページを用意しただけでは、パークドメインと見なされてしまう可能性があります。

将来的に設置予定のサイトの内容等を記述しておくことにより、パークドメインと勘違いされなくなります。

Googleハネムーンのような挙動を誘発させて初期から一気に人気を獲得させる

Q: 一度に大量のコンテンツを公開すると検索からのアクセスが一気に伸びるが、しばらくすると今度は急降下することを経験している。新規公開したコンテンツは本来よりも高く評価されるように見えるのだがどうなのか?
A: そういう仕組みが確かに存在する。ユーザーがそのコンテンツに興味を持つか確かめるためだ。

Googleハネムーンと呼ばれる挙動が、このアルゴリズムなのだと思われます。

サイトを公開してしばらくは検索順位が好調だったのに、ある日突然、検索結果がはるか後方に飛んでいってしまうパターンです。

私が今までに関わったサイトでも、ハネムーン的な挙動を引き起こしたサイトはいくつもありますし、SEOのホワイトハットジャパンブログのようにハネムーン的な動きが起こらないサイトもありました。

SEOのホワイトハットジャパンのブログにハネムーン的な動きがなかった理由は、毎日1記事づつ投稿していたからかもしれませんね。

確かに、今までハネムーン的な挙動があったサイトは、前もってnoidex robots metaタグを使い数十ページ作っておいて、ローンチのタイミングでnoindex robots metaタグを解除するという方法のサイトでした。

ある程度の数の話題性の高いコンテンツを用意しておいて検索エンジンでの流入を増やすことにより、初期の段階からファンを増やしたり、ソーシャルで拡散されることにより話題を呼び一気に人気サイトにしてしまうことが可能になるかもしれません。

とはいえ、数ヶ月も運営すれば収束していくでしょう

あらかじめ公開しておきドメインエイジを稼ぐ方法も、一気に公開しハネムーン的な挙動で一時的に検索経由のトラフィックを集める方法も、どちらが圧倒的に有利というわけでもないでしょう。

「早めにドメインを公開しておいてドメインエイジを稼いでおけば良かった…」と嘆く必要もありませんし、「ハネムーンを引き起こすために新しいドメインに移転しよう!」と考えることもありません。

「サイトをどのような方法で公開するか」を考えるのではなく、「どのような優れたサイトを公開するか」ということが重要ですので、そのようなアルゴリズムもあるということを頭の片隅に入れておく程度で良いと思います。

リンクの否認ツールを使った警告の解除事例

リンクの否認ツールを使って不自然なリンクの警告を受けていたサイトがペナルティ解除に成功した事例が、海外SEO情報ブログのリンクの否認ツールを使った不自然リンク警告の解除事例【海外編】で解説されています。

まともなリンクを探す方が難しいほどの低品質なリンクを構築していたサイトだそうです。

  • 手動で削除出来たリンクも念の為に否認しておく
  • 再審査リクエストを送信する際には削除出来たリストと、否認したリストを提出

とすることにより、解除に成功したとのことです。

一度警告を受けてしまうと審査に合格するまでに相当の時間と労力を浪費してしまいます。

粗悪な外部リンクを構築してしまったせいで警告が届いた方は、上記の記事を参考にして回復に努めてみてはいかがでしょうか。

全文転載寄稿のメリット

話題の全文転載寄稿についての記事が、WEB戦略ラウンドナップの “全文転載”寄稿を行うことで得られるものと失うもので公開されています。

転載メディアに自サイトの記事の転載を許可(寄稿)したら、自サイトにも存在する同一内容の記事への検索トラフィックが激減してしまったという意見に対して、わかりやすく解説されています。

有名なメディアに寄稿することにより多くの人に記事を読んでもらうことができて、自分の名が売れるというのが寄稿のメリットですね。

転載で寄稿できるのは、新たに記事を書き下ろす必要がありませんので、ほとんど手間がかからない上に有名な媒体で紹介してもらえるメリットがあります。

検索経由のアクセスと引き換えにメリットを享受しているといえます。

メリットとデメリットをしっかり理解して、メリットが有ると思うのならば全文転載寄稿を行えばいいし、デメリットのほうが多いと感じるのならば、寄稿しない選択を取るということですね。

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