ウェブサイトを公開して、ユニークなコンテンツをいくかアップロードすれば、多い少ないは別として、検索エンジンからの集客は可能です。

先日の話ですが、綺麗なウェブサイトを作ってもらったのに、待てども待てども、アクセスが増えないといった相談を受けました。

実店舗が非常に繁盛しているお店なのですが、ECサイトもやってみたいとのことで制作会社に依頼してWordPressを使ったページを作成し、ショッピングカート部分のみを有料のレンタルカートASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)を利用している作りになっています。

サイトを確認したところ、WordPressの設定ミスで、インデックスされていないだけとなっていました。

今回の記事では、検索経由のアクセスが皆無な場合に犯してしまっているミスについて解説します。

検索経由のアクセスが一向に増えない

noindex robots metaタグが記述されいる可能性

今回、冒頭で述べたECサイトは、noindexタグが記述されていたため、インデックスされていなかったというオチでした。

noindexメタタグについての詳しい内容はrobots metaタグ(noindex,nofollow,noarchive)の使い方の記事を参考にしてください。

様々な場所で、「インデックスされないときはnoindexタグを確認しましょう」とは言われているものの、そんなミスあり得るのかと思っていたのですが、実際にやらかしてしまうこともあるようです。

そのサイトを作成した制作会社は、何を聞いても「できません」「わかりません」と答えるだけだったので、今現在はお付き合いがないそうです。

お客様にサイトを引き渡す際には、設定の確認を行うのは制作会社の最低限の務めだとは思いますが、noindex以外の設定も、パーマリンクの設定がおかしくなっているところがあり、それをごまかす為なのか(?)トップページから謎の0秒 meta refreshが挟まれておりました。

制作会社に、この謎の遷移をしないようには出来ないのか?と尋ねたところ、「できません」といわれたそうで、ひょっとすると、今までWordPressを構築したことがない人が初めて勉強しながら作ったのかもしれません。

robots meta タグの設定を確認しよう

WordPressにかぎらず、noindex robots メタタグが設定されている記述されているページを検索エンジンは検索結果に表示させません。

<meta name=”robots” content=”noindex”/>

ページの<head>セクション内を確認して、noindexが記述されている場合、その行を丸ごと削除してしまうか、noindexという文字列をindexに書き換えることによって対処が可能です。

WordPressの設定の確認

また、サイトの公開前に、WordPressの設定で丸ごとnoindexにしている可能性もあります。

WordPressの設定画面でnoindexを確認

管理画面にログインしたら[設定]>[表示設定]と進みます。

検索エンジンでの表示の[検索エンジンがサイトをインデックスできないようにする]にチェックが入っていないか確認しましょう。

ここにチェックがはいっていると、<head>セクション内にnoindex,nofollowが挿入され、検索エンジンにインデックスしてもらえなくなります。

robots.txtでクローラをブロックしてしまっている可能性

robots.txtファイルでクローラーをブロックしてしまうと、ページの情報が取得できませんので、正しくインデックスされません。

意味もわからず、なんとなくアップロードするファイルではございませんので、robots.txtでの初歩的なミスというのは起こりづらいとは思いますが、管理上の目的で、サイト内のURLをブロックした際に、間違えて、全てのページがブロックされていないかどうかを確認しましょう。

Fetch as Googleでインデックス送信することにより、正しくクロールできるかのテストが可能ですので、お役立てください。

ペナルティを課せられている可能性

noindexタグも設定されていないし、robots.txtも問題がないのに、なぜかいつまで経っても検索経由のアクセスが皆無。

ひょっとすると、ドメイン全体にペナルティが課せられている可能性があります。

ドメインを取得したばかりで、ペナルティを食らうようなスパムは行なっていない とお考えになられるかもしれませんが、その取得したドメインがどこかでスパム行為を行った後に捨てられたハズレドメインを取得させられている可能性があります。

3文字程度の短いドメインや、意味が素敵なドメインが簡単に取得できた といった場合、過去のスパムで鉄槌が下され手放されたドメインかもしれません。

ドメインを取得する際には、過去に使われていた中古ドメインでないかを確認をしておきましょう。

Internet Archive: Wayback Machine

中古ドメインを掴まされた場合

運悪くペナルティを課せられた中古ドメインを掴まされてしまっていた場合、ウェブマスターツールに登録を行いメッセージを確認してみましょう。

ひょっとすると、リンクスパムなどが原因で、警告メッセージが届いているかもしれません。

届いていなかったとしても、前のドメイン所有者のガイドライン違反の施策がトリガーとなって、自動ペナルティが発動している可能性もあります。

以前のドメイン所有者とは違うこと、全くの別サイトを運営していることを再審査リクエストしましょう。

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