先日SkypeでWEBデザインをしている友人が「ホワイトハットジャパンブログのサイドバーで聖書って書いているWPの本を本屋で見かけたので手に取ったところ、非常に良い本だった」と言っておりました。

そういえばまだWordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアルの書評を書いていなかったなぁと思い出したので、今回の記事はWP加速本のレビューを行いたいと思います。

著者の松尾茂起氏は、コンテンツSEOの第一人者として有名な方です。

以前、西宮商工会議所で行われた松尾茂起氏のセミナーに参加したのですが、そのセミナーの内容も本書に沿ったもので、非常に参考になるものでした。

私の蔵書であるWordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアルに松尾茂起氏に直筆サインを書いて頂きました

(写真は松尾茂起氏の直筆サインです)

WordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアルの特徴

  •  SEOについて知る事が出来る
  • 自演リンクに頼らない外部施策を知る
  • 実際にWordPressをインストールする解説がある
  • WordPressの便利なプラグインの紹介
  • 本書の購入者はWPのテンプレートである賢威ライトを無料ダウンロードできる

「SEOとはなんぞや」という方はこの本を買うことも無いでしょうからおいといて。「SEOをやってみたい。知ってみたい」と思うような初心者の方でも、SEOの基本を理解できるようになっています。

また、外部施策はソーシャルメディアを使った自然増のリンク獲得が解説されており、有料リンクや自作自演のリンクとは違うナチュラルなリンクの獲得方法を知る事ができます。

本のタイトルにもなっているWordPressについての解説もたくさんあり、実際にワードプレスをインストールする方法から使い方まで解説されていますので、WordPressを始めてみたい方にもお勧めの内容となっています。

松尾氏といえばSEOテンプレート賢威が有名ですが、本書には賢威の昨日を減らしたシンプル版の賢威ライトのダウンロード権が付いてきます。

賢威はソースがとても美しい優れたSEOテンプレートなのですが、価格が24800円と少々高めとなっておりますので、いきなり購入してもうまく導入できるのか心配になられる方もいらっしゃると思います。

まずは本書についている賢威ライトを使って見て、更にカスタマイズ性に優れた多機能なテンプレートが必要だと思った時に、賢威の導入を検討してみてもいいでしょう。

 

WP加速本の対象者

  • 正しいSEOを勉強したい方
  • WordPressでサイトを構築してみたい方
  • SEOを実践されている方の再チェック
  • ソーシャルメディアを使ったSEOを知りたい方
  • 賢威ライトが欲しい方

本書の内容はスパムチックな手法は一切扱わない、正しいSEOの実践本です。

ですので、間違ったSEOの知識を覚えてしまい正しいと思ってスパムまがいな行動をとってしまうという危険性はありません。

また、私のように既にSEOを実践している人が、自分の方向性や、やり方が間違っていないか、勉強し忘れている点がないか、再確認する事にも使えます。

人気が出るコンテンツの考え方や、ソーシャルメディアを使った外部リンクの獲得、キーワードプランニングのやり方等もわかりやすく解説されていますので、全て理解して実践していくと良いでしょう。

 

  1. 検索エンジンから評価されるための5つの要素
  2. 内的SEO(内的要因の強化)
  3. 外的SEOとプランニング(外的要因の強化)
  4. SEOプランニング(キーワードの選び方とサイト運営)
  5. WordPressでサイトを作る(基礎知識編)
  6. WordPressでサイトを作る(プラグイン編)
  7. WordPressでサイトを作る(実践編)

章は全部で7章に分かれています。

SEOについても、WordPressについても、本当に初心者の方でも理解しやすいように解説されております。

当ブログをご覧になっていらっしゃる方は大半の事を理解しているとは思いますが、間違って理解していることや、理解し忘れている点がないかチェックしながら読み進めていくと良いでしょう。

 

CHAPTER1:検索エンジンから評価されるための5つの要素

クローラビリティやリンクポピュラリティ、アンカーテキスト、サイトの関連性など、検索エンジン最適化の基礎が解説されています。

ざっくり解説されているだけですが、SEO初心者が対象となると詰め込みすぎてもかえって混乱させることにもなるでしょうし、重要な点だけに絞られている感じがします。

 

CHAPTER2:内的SEO(内的要因の強化)

SEOを意識したタイトル付けやdescription、見出しタグの有効な使い方や、URLネーミングルール(英字URL、日本語URL)のメリット、デメリットなど、サイト設計時に気になる点が解説されています。

重複コンテンツや正規化など、重要な点についても記されていますので、見落としている点はないか確認してみましょう。

 

CHAPTER3:外的SEOとプランニング(外的要因の強化)

Twitterで生まれる口コミのが発生する理由や、キュレーション(まとめ記事)が人気の理由、支持されやすいコンテンツのパターンなどが解説されています。

本書では自然発生で生まれるリンクが重要視されており、共感されソーシャルで拡散されて得るリンクの重要性が説かれています。

なんとなソーシャルメディアを使ってらっしゃる方は、この章を読んでじっくりとその仕組みとメリットを理解し、戦略に組み込んでいくのがお勧めです。

コンバージョンページとリンクベイトページを分けて考えるやり方も参考になります。

頭の中で漠然と、「こんな感じなんだろうなー」と考えていることを、わかりやすく文章や図で解説されているので、非常に見応えのある章になっています。

何度も読んで反芻し自分の物にしておきたいところです。

 

CHAPTER4:SEOプランニング(キーワードの選び方とサイト運営)

CHAPTER3に続き、CHAPTER4も非常に見応えのある章となっています。

ターゲットになるキーワードの選び方、キーワードツールの使い方、様々なサイトを使ってのキーワードの発掘方法など、実践的な内容となっています。

この章を読む為にこの本を買っても損はなしと思えるほど、わかりやすく解説されております。

特に163ページの「METAシートの作成」は必見で、理解している人には当たり前のことなのですが、私は仕事柄、他のSEO会社が出した内部指示書を見ることがあり、descriptionの修正でこれが出来ていない業者も結構見かけます。

身に覚えのある業者さんは、是非、本書を手にとって理解しておく事をお勧めします。

 

CHAPTER5:WordPressでサイトを作る(基礎知識編)

5章はワードプレスの解説になっています。

WordPressとはなんぞや というところから、メリット、デメリット、導入のやり方からダッシュボードの使い方まで、写真入りで解説されています。

これを見ながら導入すれば、ほぼ迷うことなく導入可能でしょう。

 

CHAPTER6:WordPressでサイトを作る(プラグイン編)

6章はワードプレスのプラグインについて解説されています。

各プラグインの設定方法も写真で解説されていますので、迷うことなく導入できるでしょう。

FacebookのアプリケーションID取得のような、若干ややこしいというか面倒臭い作業も画像を見ながら進めていけば簡単に出来てしまいます。

 

CHAPTER7:WordPressでサイトを作る(実践編)

実際にWordPressを運用する章になっています。

記事と固定ページの違いや、コンテンツの振り分け例が紹介されています。

テーマの編集やちょっとしたカスタマイズのやり方も解説されていますので、まずは賢威ライトをいじってみながら覚えて行くのも良いでしょう。

 

まとめ

WordPressやSEOの初心者向けの内容ですが、基礎として知っておきたい内容が満載になっていました。

様々なSEOブログを読み漁れば、同じような内容の情報を手に入れることは可能かもしれませんが、それだけ理解するのに一体、何時間記事を読みあさらねばならないのでしょうか。

また、SEOブログの中には正しくない情報が書かれているものもあり、どれが正しい情報なのか、自分に必要なのかということを取捨選択するスキルが必要となってきます。

それらの勉強時間を短縮できるメリットや、誤った知識のリスクを考えれば、2709円税込みという価格は、決して高い買い物ではないと思います。

中級者以上の方なら全部知っていた内容だった・・・ とならないように、まず書店で立ち読みしてから、購入を検討しても良いかもしれません。

また、Amazonのクリック なか見!検索である程度の内容がチラ見できますので、そちらで確認してみるのも良いかと思います。

 

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