数週間以内に導入予定というGoogleからのアナウンス通り、本日2013年5月23日に、次世代ペンギンこと、ペンギンアップデート2.0が導入されたようです。

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影響は英語圏で2.3%とのことです。

初代のペンギンアップデートと同じく、全世界で一斉に導入されたようです。

イマイチ、日本では覇気がないペンギンアップデート2.0ちゃんのイラスト

ただ、私の見ている限り、目に見えて検索結果が入れ替わっているようなクエリは見当たりませんでした。

Twitterのタイムラインを見ているところ、分野によっては大きく入れ替わっているものもあるようです。

少なくとも日本では、初代のペンギンを超えるようなインパクトではなかったように感じます。

おそらく、よほど下手なリンクスパムをしていない限り、悪影響を受ける可能性は低かったといってもよさそうです。

つまりは、上手にスパムをしているサイトはペンギンアップデート2.0のフィルタリングを上手にすり抜けているとも言えるでしょうから、やや、期待はずれだった感は否めません。

ペンギンアップデート2.0導入

そもそもペンギンアップデートってなに??

ペンギンアップデートは、ウェブスパムを行なっているサイトを自動でフィルタリングして、検索結果の上位に表示させない為に開発されたアルゴリズムです。

主に検索順位を操作する企みを持つリンクネットワークや、過剰な相互リンク、コメントやトラックバックスパム等の、主にリンク周りを中心に見ているアルゴリズムであると考えられます。

ペンギンアップデートの概要については【ペンギンアップデート】スパム対策の新アルゴリズム導入とその対策の記事と、グーグルペンギンアップデート対策。順位低下した原因を究明し対処しようの記事をご覧ください。

普通にウェブサイトを運営していれば、ペンギンアップデートの影響を受けることはほとんど考えられませんが、昔はアクセスアップ対策と称して、相互リンクや中小検索エンジンへの登録を推奨していたサイトや書籍も多数ございましたので、古い情報を鵜呑みにして過剰に相互リンクを締結しているサイトは影響を受けた可能性があります。

相互リンクも検索順位を上げる事を目的とはせず、サイトを厳選したものでしたらペンギンに噛まれることもないでしょうし、本当にユーザーに利用されて、常に管理されている中小検索エンジンに多少登録しても、ペンギンの餌にはなることはないでしょう。

検索順位を上げたいという理由で、過剰に、また、サイトの質を吟味せずにスパムチックなサイトとまで相互リンクをしている場合や、スケベ心を持ったスパマーのサイトが大量に登録されているスパムリストのような野良ディレクトリに登録してしまうと、ペンギンの餌食になってしまう可能性があります。

パンダアップデートとは違うの?

ペンギンアップデートとパンダ・アップデートの違いをあらわすインフォグラフィック

ペンギンアップデートとは別に、白と黒の動物である、パンダ・アップデート(現在はパンダアルゴリズムというのでしょうか)というものもあります。

そもそも、日本にはペンギン→パンダの順番で導入されたのですが、英語圏ではパンダ→ペンギンの順番で導入されました。

パンダ・アップデートの由来は、このアルゴリズムを開発した人がビスワナス・パンダという方だったそうです。

ペンギンアップデートの由来は、ペンギンという開発者がいたという話は聞きませんので、パンダに次ぐ白黒の動物ということで、ペンギンと名付けられたのではないかと考えられます。

追記:ペンギンの由来となるヒントを海外SEO情報ブログ鈴木謙一さんに教えていただきました

フワフワとした毛のある動物というリクエストでエンジニアが選んだのが、なぜかペンギンだったようです。次に動物の名前系のアルゴリズムが公開される際には、どのような動物がピックアップされるのか楽しみです。

パンダとペンギンの共通点は、目視が入らない自動アルゴリズムであるというところです。

低品質なコンテンツを大量に公開するコンテンツファームをフィルタリングする役割を持っているのがパンダアップデートで、ウェブスパムを行なっているサイトをフィルタリングするのがペンギンアップデートです。

大雑把に説明すると、「コンテンツの質」を見るか「リンク周り」を見るかの違いとなります。

しかし、思ったほどのインパクトがなかったように感じる

  • 2012年4月24日:初代ペンギンアップデート
  • 2012年5月26日:データ更新
  • 2012年10月5日:データ更新
  • 2013年5月23日:ペンギンアップデート2.0

ペンギンアップデートは常に動いているアルゴリズムではありません。

一度発動すると、次回のアップデートか、データ更新が行われるまでは、フィルタリングは持続します。

今回のペンギンアップデート2.0は、データ更新だけではなく、アルゴリズムの更新も行われていますので、初代のペンギンアップデートをすり抜けているスパムサイトもフィルタリング出来るのではないかと期待されていました。

言語や検索クエリにもよるのでしょうが、私が普段検索を行っている検索順位に目立った動きは見当たりませんでした。

初代ペンギンが導入されたときは、「何があった!?」といった意見がTwitterのタイムラインで観測できましたし、「運営サイトの順位が下がってしまいましたが、ペンギンの影響でしょうか」というブログコメントやメールも多数頂きましたが、今回はかなりおとなしい状況であると感じます。

当ブログは「SEO」というキーワードでいつかは上位に表示してもらえたらいいなぁと考えているのですが、SEOというキーワードは競合が多く、ahrefs.comでバックリンクを調べてみたところ、上位表示されているサイトの中にはスパムリンクに手を出していると考えられるサイトもありました。

「そのようなサイトが多数順位を落とせば、その分、当ブログの検索順位があがるのではないか。上がるまで待とうホトトギス」

と考えていたのですが、多少順位が上がった程度で、普段の変動と変わらない程度のものでした。

とはいえ、Googleはペンギンアップデート2.0以外にも様々な検索結果の改善方法を考えているようですから、それらが導入されると一気に改善されるかもしれません。

ペンギンアップデートはこれにて改善完了というわけではないでしょうから、更なるペンギンの成長を楽しみにしておきましょう。

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