私はSEOのホワイトハットジャパンのブログで、SEOについて発信しているわけですが、SEO自体あまり広くは知られていない分野です。
WEBとは関係ない方や、友達と話をしても、SEOについてはよく知らないという方がほとんどです。
また、先日WordPressのイベントである、WordCamp大阪2012に参加したのですが、実際にWEB制作に携わってらっしゃる方やアフィリエイターの中にも、正しいSEOはきちんと浸透していないように思えました。
一般の方がSEOについて持っているイメージといえば、
- SEO?? なにそれ、聞いたこともない
- ホームページを開設したらやっておいたほうが良いらしい
- 検索順位を上げてくれるサービス
- 相互リンクとかしたらいいんでしょ?
- HTMLのソースを美しくすること
このようなイメージであることが多いです。
私がたまに耳にするのが「要するにステマみたいなものでしょ?」という意見です。
今回はSEOとステマの違いを解説していきたいと思います。
SEOとステルスマーケティング
ステルスマーケティング(ステマ)とは
そもそも、ステマとはなんでしょう。
Wikipediaを見てました。
ステルスマーケティング(英: stealth marketing)とは、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること。インターネット上ではステマと略されることも多い。アンダーカバー・マーケティング(英: Undercover marketing)とも呼ばれる。
引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/ステルスマーケティング
一時話題になった食べログでヤラセ書き込み問題や、影響力の大きいブログやメディアでポジティブな記事を書いてもらうことがステマと捉えられていることが多いようです。
ランキングの操作を行ったり、読者に宣伝だとはわからないようなポジティブな記事を書いて評判を良い方向に形成させる行為をステルスマーケットと呼ぶのでしょう。
サーチエンジン最適化(SEO)とは
では、SEOとはどういう意味でしょうか。
Wikipediaを見てみましょう。
検索エンジン最適化(けんさくエンジンさいてきか、英: Search Engine Optimization、SEO、サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)はある特定の検索エンジンを対象として検索結果でより上位に現れるようにウェブページを書き換えること。または、その技術のこと。
引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/検索エンジン最適化
検索結果でより上位に現れるようにウェブページを書きかえる
- ソースや構造を検索エンジンのスパイダーがクロールしやすいように整える
- コンテンツの内容をわかりやすく検索エンジンに伝える
- 重要なページとそうではないページを整理する
- より人気の出るようなコンテンツを追加する
優れたコンテンツを用意し、クローラーにサイトの内容をわかりやすく伝え評価してもらうことにより、検索ランキングの順位が上昇するという意味です。
SEOの意味をラーメン屋に置き換えてみる
- ラーメン屋に入って来やすいように店内を整理整頓する
- 味噌、塩、とんこつなどのこだわりをわかりやすくメニューに表記する
- 人気のあるメニューや売れ筋商品は大きく表示
- 女性に人気が出そうなヘルシーなラーメンを追加する
つまり、ステマでもなんでもないことがご理解いただけたのではないでしょうか。
SEOは大きな誤解を受けている
おそらく、SEOとステマが同じように「なんとも言えない怪しい手法」だと思われる原因の一つに、SEOという言葉自体の一般的なイメージがあります。
「SEO業者」という言葉を聞いた時、多くの方はいいイメージを持っていないのではないでしょうか。
- 怪しい
- 順位が上がった時だけ公開して、下がった場合は黙っているのではないか
- ソースに怪しげな仕掛けを施すと聞くが効果はあるのか?
- 低品質な有料リンクを構築しリスキー
- SEOで集客できると言っているが、電話で営業してくる時点で言っていることが破綻している
- そもそも「SEO」というキーワードで1位になっていない時点で説得力がない
上記のようなイメージを持たれている方は多いと思います。
これは実は、日本で「SEO」が誤解されているからなんです。
外部リンクを提供して順位を上ますよという商売は、SEOではなく、ウェブスパムと言います。
営業電話を掛けて、「こちらウェブスパムサービスを提供しております株式会社**です」とは言いづらいので、SEO業者と名乗っていることが多いと思われます。
SEOとウェブスパムの大きな違い
SEOとは
SEOとはSearch Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の略です。
日本語に訳すと検索処理装置最適化です。エンジンまで訳すとややこしいので検索エンジン最適化と呼ばれています。
コンテンツの内容を検索エンジンに正しく伝えて、正しい評価を行なってもらう行為の事をSEOといいます。
ウェブスパム(ブラックハットSEO)とは
それほど価値の無いコンテンツに隠しテキスト等を埋め込んだり、検索順位を操作する目的で外部リンクを提供する手法です。
検索エンジンを騙し、コンテンツの内容が盛り沢山に見せかけたり、あたかも様々なユーザーから支持されているかのように見せかける行為です。
ウェブスパム業者が行う間違ったSEOはステマと同じ意味を持つ
外部リンクを提供することにより、検索エンジンに対して多くの人から評価されているページだと騙して検索順位をコントロールする行為はGoogleのガイドラインの違反となるウェブスパム行為です。
- 食べログにサクラ投稿を行い評判の店だと見せかけるステルス・マーケティング
- サクラ投票のリンクを提供するウェブスパム業者のブラックハットSEO
SEOにウェブスパムまでを含めるとしたら、やっていることはステマと同じといえるでしょう。
Googleのガイドラインに違反したとしても、別に法律に違反しているわけではありません。
あくまでモラルの問題になります。
正しいSEOを選択するか、リスクを承知でウェブスパム行為を行うかは貴方次第です。
ただ、ウェブスパムまでSEOに含められてしまった結果、正しいSEOまでステマ扱いされるのは悲しいことに思います。
今回の記事でSEOとウェブスパムの違いを少しでも多くの人に理解してもらえたら嬉しく思います。
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