今週チェックした目を通しておきたいSEOやマーケティング関係の記事を5つピックアップしました。(2012年11月4日~11月5日に公開された記事)
SEOがなぜ嫌われているか、リダイレクトやcanonicalを使わずに、テキストで移転案内を行ったドメインの移転実験の結果、正しい自作自演リンクの考え方、ECサイトの商品ページに欠かせない5つの要素、コンテンツも数より質にこだわりビッグサイトを目指すほうがいい の5記事のご紹介と感想をお送り致します。
非常に興味深い記事の数々です。
まだ目を通していない記事があれば、是非、目を通しておくことをお勧めいたします。
今回ピックアップした記事
SEOは嫌われるべくして嫌われている
一般的にSEOは怪しい職業であるとか、怪しい技術だと思われていることが多いように思えます。
SEO自体がそのような目で見られることについて、日本のSEO界の第一人者である住太陽さんは、自分の事のように心を痛めていらしたそうです。
情報の網を紡ぐという記事で書き記されています。
スパムが好きな人はいません。
スパム書き込みや、スパムメール、スパムトラックバックなどが自分の元に届いた時、私もすごく嫌な気分になります。
私も先日WordCamp大阪に参加してWEB制作の方らとディスカッションしたり、他の方々の話声が勝手に耳に入ってきたりしたのですが、確かにSEOを嫌っている方はいらっしゃいました。
それに対して住さんは
もしウェブ制作会社が納品するサイトが、売り込みのメッセージだけで構成されたチラシの寄せ集めのようなものではなく、調べ物の役に立つような情報が豊富に掲載され、定期的にアップデートされるようなものだったとしたら、それは検索され、共有され、リンクされるでしょう。
と仰っています。
私が考えているSEOと、一般の方が考えているSEOの間にはまだまだ壁があるように思います。
クライアントと制作会社とSEO会社が作っていくべき良質なコンテンツの方向性を認識してタッグを組んで、当たり前に実装していくべきことだと思います。
ウェブサイト制作も、デザインも、SEOも、全てマーケティングの一部ですので、独立したものではなく、いかに上手に取り入れて行くかが大事になってくるでしょう。
ドメインの移転案内実験
通常、サイトを移転させる場合は301リダイレクトを行いユーザーの利便性を損なわないようにしながら、検索エンジンに移転したことを伝えます。
しかし、無料のレンタルサーバーを使っていた場合などでは、301リダイレクトが使えないシーンも出てきます。
301リダイレクトが使えない場合、meta refreshを使ったり、link rel=”canonical”を併用して移転を知らせるという代替案を使うしかありません。
ですが、meta refreshやcanonicalさえ使えない不便なサービスもありますので、そのような場合は、ページ上にリンクを張り「移転しました」といった文字列を残すことによりGoogleは移転を認識するようになっているようです。
WP SEOブログのドメイン移転案内をやめたサイトのページランクが直ぐに戻るという記事でいろんなパターンをテストした際の挙動が公開されています。
- 移転しましたというメッセージにより移転案内したあと、リンクを外してみたパターン
- ウェブマスターツールの移転機能のみを使ったパターン
- 移転先としてYahooを指定したパターン(すごいPR偽装が出来るのではないか実験)
Yahooを指定したパターンはネタといえますが、面白い実験ですよね。
想定内の挙動ながら、ツールバーページランクだけが高い無名のサイトに向けると結果は違ってくるかも知れません。
上記の実験からも、Googleはいろんな方法で移転を知ることがみえてきます。
ペナルティを受けたからドメインを取り直して移転という作業は、以前よりも気を使う作業になるといえるでしょう。
正しい自作自演のリンク
Googleがどのような方法で自作自演のリンクを見破っているか? という問に対しての考察が、無料SEO対策のススメのパシフィカスさんは、自作自演リンクをGoogleはどうやって見破るのかという記事で公開されています。
どういった形であれ自演リンクには作為的な要素が出てきてしまいますので、完全なる自然リンクと比較して加点が少なくなりがちですが、だからと言って自演とわかった時点で、そのリンク評価をゼロにしたりペナルティが与えられるわけではありません。
ジャンルを細分化し、パシのSEOブログ、WP SEO、無料SEO対策のススメというパシフィカスサイト郡とも呼べるネットワークを形成し、本当に意味のある「ドメインは超えるが意味合いは内部リンク」とも言えるリンクを張ってらっしゃるパシフィカス氏だからこそいえる、説得力のあるお言葉です。
パシフィカス氏のリンクは、ドメインを超えるものの、ページランクを転送するための質の低いページからのリンクではなく、すべてのドメインに価値があり、そして、リンクにも意味があるからこそ出来る自演リンクです。
Googleは同一管理者からのリンクだから違反であるとか、ペナルティを与えるといった精度の低いフィルタリングは行なっていないと思います。
本当にユーザーにとって重要なリンクであるならば、同一管理者の別ドメインのリンクも恐れることはないと思います。
ECサイトの商品ページに欠かせない5つの要素
PubCon Las Vegas 2012に実際に参加された海外SEOブログの鈴木謙一さんが、ECサイトの商品ページの最適化のセッションの内容を【加筆・修正あり】ECサイトの商品ページに欠かせない5つの要素 from #PubCon Las Vegas 2012という記事で解説されています。
様々な変更で少しでもCVを高めていくことは大事なことだと思いました。
微妙な位置調整でもCVが変わるということは意識しておきたいところです。
ものすごくインパクトのある施策というのはなかったように思いますが、どれも確実に実践すべきことばかりですね。
「知っている」だけとそれを「実践する」には大きな開きがあります。
知るだけではなく実践していくことが重要です。
私もどんどん実践して、経験値を積んでいきたいと思いました。
ダメなコンテンツを大量生産するよりもビッグコンテンツを目指すべき
誰にでも出来るコンテンツを大量に生産するよりも、簡単に真似出来ないビッグコンテンツを作るほうが結果的に長く集客し続けることが可能です。
ビッグコンテンツを作る考え方を解説したSEOmozの記事が、WEB担当者フォーラムのダメコンテンツを量産するより“ビッグコンテンツ”に挑戦するべき理由とその方法(前編)という記事で翻訳されています。
簡単にできることの何がいけないかというと、君にとって簡単なことは、他の人にとっても簡単だということだ。
よく、初心者が、記事を書いているのに集客出来ない、検索エンジンに評価されないと仰っています。
私は、1つのコンテンツ(ブログの記事など)を作るのに普通の人より多くの時間を費やしていると思います。
例えばこのブログの記事1つにせよ、自分の筆力や知識はおいといて、他の人より一手間掛けることを目標にやっています。
人より少しだけ努力したらビッグコンテンツになるのか? といわれたら、そんなことはありませんとしかいえませんが、少しでも大きなコンテンツにする1つの方法ではあると思います。
手間が掛かるということは、コストが掛かっているのと同意義です。
何も大金を掛けてコンテンツを作る必要があるわけではありません。
金があるなら金を使えばいいし、金がないなら自分で動いたり考えたりすればいいと思います。
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