2013年1月21日(月)に公開された、SEO関連の優れた記事をピックアップしました。

情報収集型クエリについての考え方、次期のGoogleChromeでの検索が標準でSSLを用いるようになり(not provided)化が加速しそうな件、canonicalタグを使った実験のデータ、ジャンルによるナチュラルリンク獲得の難しさ、コンテンツに頼らずにリンクを獲得する方法の5つの記事のご紹介と感想をお送ります。

今週前半はSEO関係の素敵な記事が非常に多かったので、今回は月曜に公開された5記事のご紹介します。

そして、明日の記事で火曜以降の記事をご紹介したいと考えています。

ピックアップ

情報収集型のクエリからコンバージョンを獲得

Google+でつながっているメンバーの有志で、「1つのテーマについて、ブログを使いディスカッションしよう」という試みをやっています。

元のテーマは、「情報収集型クエリではなかなかコンバージョンへ繋がらないが、どうやったら繋がりやすくなるか考えてみる」というものでした。

それに対する一つの考え方が、SEOとその周辺の情報収集型クエリからコンバージョンを得る戦略という記事で公開されています。

検索者の意図の違いによる検索キーワードの違いや、情報収集型のコンテンツで接触回数を高めるメリット、アプローチする方法の考え方が解説されています。

売り込みを極力排除して良いコンテンツのみを追加していけな、色々な方に評価されやすくなりますが、コンバージョンには繋がりにくくなります。

アプローチを高めると売り込み色が強まり、ファンを減らす可能性が高まり、評判が上がりにくくなりますので扱い方は難しいと思います。

次に繋げる導線は必要ですが、やり方には工夫が必要ですね。

GoogleChromeの検索がSSL化

海外SEO情報ブログのChromeのGoogle検索がSSL化、(not provided)が増えキーワード取得がさらに困難にによると、GoogleChrome25から、アドレスバーで検索時に標準にSSLが用いられるようになったとのことです。

SSL(Secure Socket Layer)は情報の暗号化技術です。

ショッピングカートやメールフォーム等から送信されるデータを平文で送信してしまうと第三者に盗聴されてしまう可能性があるのですが、暗号化することにより、盗聴されたとしても中身が読み取れなくなるといったセキュリティ技術です。

優れたセキュリティ機能なのですが、アクセス解析者からすると、問題点が生まれてきます。

SSLが用いられると、アクセス解析時に検索キーワードを取得することができなくなるのです。

SSLで検索されたユーザーがアクセスされた際、Google Analyticsの場合、(not provided)として記録されてしまいますので、どのようなキーワードでアクセスがあったのかという詳しいデータがとれなくなってしまいます。

2013年1月1日から1月24日までの使用ブラウザのデータ

上記の画像は、SEOのホワイトハットジャパンの、2013年1月1日から1月24日までの、ユーザーの使用ブラウザのデータです。

FireFoxは既に標準でSSL化されています。

Chromeの利用者は結構な割合でGoogleAccountにログインした状態で使われていると思いますが、それでも(not provided)の割合は増えていく傾向にあるといえるでしょう。

(not provided)については(not provided)が急増加。検索キーワードを予想する方法や、サイトテーマによるnot providedの割合の違いの記事も参考にしてみてください。

canonicalを設定したページの順位変動の流れ

WP SEOブログのcanonicalを設定したページの評価の移り方と検索順位の行方という記事で、canonicalの実験データが公開されています。

完全な重複コンテンツというわけではないページですが、重複っぽいと見なされていそうなページにcanonicalを指定して検索順位を追ったそうです。

canonicalを用いることにより、評価が上がることを期待しての実験だったようですが、現時点ではなんとも言えない結果になっているとのこと。

canonicalタグは重複するコンテンツが存在する際に、どのコンテンツを優先的に検索結果に表示するのか指定するために使用するものです。

いわば、検索エンジンにのみ作用する301リダイレクトのようなイメージです。

実験の結果では今のところ、評価が受け渡されたことにより受け渡された側のページの順位が上がっていないようにも見えるとのことですが、canonicalでは順位が上がらず、301なら上がっていたのかというとなんとも判断が難しいところですね。

今後何か変動があれば、また記事にして公開して頂けると思われますので、次の報告を楽しみに待ちましょう。

canonicalタグの使い方は、<link rel=”canonical”>(カノニカルタグ)の使い方で解説していますので、使い方がよくわからない方は参考してみてください。

ナチュラルリンク獲得の難しさ

ナチュラルリンクを獲得するのは、容易なことではありません。

SEOやWordPress、ウェブサイトデザイン等のIT系やWEB系のブログをご覧になられていらっしゃる方は、ブログ等の媒体をご自身でも運営されている方が多いので、気軽にリンクを張ることができる環境にあるといえるでしょう。

パシのSEOブログの 非Web系サイトで自然リンクを得ることの難しさという記事で、非WEB系のサイトでの被リンク獲得の難しさについて解説されています。

確かにWEB系のサイトはリンクを獲得しやすいとは思いますが、逆を返せばライバルもリンクを獲得しやすい戦場で戦っているとも思います。

被リンクを獲得しづらいジャンルは、ライバルもまた同じで、WEB系がクラウチングスタートで走る100メートル走だとしたら、非WEB系は競歩みたいなものです。

露出が増せば、被リンクは獲得しやすくなるとは思います。

私が関わっているサイトで、非WEB系でソーシャルメディアも一切使っていなくて、対象年令も比較的高いサイトがありますが、色んなブログでちょくちょく被リンクを獲得しています。

そのサイトはいわゆる情報サイトにあたります。
情報収集型のクエリのサイトはリンク獲得の可能性が高いということに繋がるでしょう。

もちろん、WEB系のサイトに比べれば被リンクの数は少ないのですが、十分に効果的だと思われるリンクをもらっていますので、やはり人の役に立つ情報を載せるというのは重要となってくるでしょう。

コンテンツに頼らずリンクを獲得する考え方

リンクを獲得する考え方が、SEOmozの動画の翻訳が、WEB担当者フォーラムのコンテンツに頼らずリンクを獲得する4つの方法(後編)という記事で公開されています。

コミュニティを用意することにより、ユーザーが勝手に面白く、役に立つコンテンツを作成していく仕組みは上手くやれば凄い効果があると思います。

ユーザー主体で盛り上がっているコンテンツは魅力的で、参考になるコンテンツは多いと感じます。

2chのスレッドや、Amazonのカスタマーレビュー、価格コムのレビューやクチコミは個人的によく利用しています。

リンク獲得にこだわらなくても、有益な情報が勝手に発生していく仕組みというのは、非常に優れたシステムといえるでしょう。

アイディア次第でものすごく強いコンテンツが用意できるかもしれません。

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