被リンク(バックリンク)はサイトのランキングを決める大きな要因の一つです。
被リンクを受けるということは、良いサイトであると一票を投じられたことになるからです。
その仕組みを悪用し、目標のサイトの順位を不正に上げようとするのが、ブラックハットSEOだとか、検索エンジンスパムだとか呼ばれている手法です。
低品質なサイトからの自演リンクや、スパム業者からの有料リンク購入等がそれにあたります。
しかし、Googleはそのような不正に対して厳しい対処をするようになってきたので、簡単なスパムな手法は効果が薄く、しかも、リスクは非常に高まってきています。
昨今、リンクは量より質といわれるようになってきました。
ゴミのような大量のリンクより、ちゃんとした1本のリンクのほうが評価されるようになってきています。
これはまじめにウェブサイトを運営しているウェブマスターにとっては、非常に有利な状況に変わってきています。
被リンクって本当に必要なの?
被リンクなんてなくても上位表示は可能。
被リンクがなければ上位表示不可能。
どちらも正解です。
たいして被リンクなんてもらってないけど、狙ったキーワードで上位表示できているので、被リンクは不要だと感じている方もいらっしゃるかと思います。
逆に、被リンクがないと上位表示は無理だと感じてらっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
なぜそのような差異が生まれるのでしょうか。
ロングテールSEOなら被リンクをさほど意識する必要はない
テール部分のマイナーキーワードを狙っていくロングテールSEOなら、被リンクが皆無な状態でもある程度の上位表示が可能です。
マイナーキーワードなら、サイトテーマの関連性を絞り込んで記事を増やして行くことで、容易に上位表示できます。
もちろん、良質なナチュラルリンクを受けたり、ソーシャルで言及されることによるソーシャルシグナルで更に上位表示が可能になることもありますが、それらの加点はなくても十分に戦っていくことが可能です。
ジャンルによっては、ソーシャル言及やナチュラルリンクがほぼゼロでも、相当のアクセス数を稼ぐことが可能です。
コツとしてはQDFを意識して新記事を投入していって、ユーザーを増やしていく方法がいいでしょう。
QDFについては被リンクvsQDF。Googleはしっかり見てるような気がしますの記事を参考にしてください。
ひたすらQDFを狙いながら、読者の心に響く記事を書き続けていけているのならば、SNSで拡散されたり、ナチュラルリンクを頂くことになり、更に強いサイトになっていることでしょう。
ビッグキーワード狙いだと、被リンクが無いと話にならない
ビッグキーワードを狙う場合、被リンクがないと上位表示は不可能でしょう。
ホワイトハットで、いかにしてナチュラルリンクを獲得していくか、もしくは、Googleのガイドラインに違反する手法でいつ訪れるかわからないペナルティの恐怖におびえながら上位を目指すか。
どちらを選んでも大変な道のりでしょう。
Googleのスパム探知能力は常に進化しています。
今通用している方法だから正解というわけではありません。
将来的にアルゴリズムに捕らえられる可能性があるような施策は行わないほうが得策です。
今の時代、被リンクは量より質
Googleは不自然なリンクの監視に目を光らせています。
大量のゴミリンクより、1本の血の通ったリンクに価値があります。
大量のゴミリンクは検索順位の向上に、大して貢献していないばかりか、ペンギンアップデートなどのアルゴリズムに捕捉されるフィルタリングされてしまうシグナルにさえなり得ます。
ペンギンアップデートについては【ペンギンアップデート】スパム対策の新アルゴリズム導入とその対策の記事を参考にしてください。
もはやリンクで重要なのは質です。
読者の心に響くようなブログや、素晴らしい価値を提供してくれるサイトなどの素敵なコンテンツを運営していけば、質の高いリンクを受ける可能性は高まります。
まじめに運営しているウェブマスターからすれば、ナチュラルリンクだけでスパマーと十分に戦っていける土台が出来つつあります。
もちろん、ペンギンアップデートも未だ不完全な状態ですし、それをかいくぐっているスパマーが未だ多数存在するのは事実です。
それと、日本には未だ、パンダアップデートが導入されていません。
いずれパンダアップデートが導入されればリンクだけで上位表示されている低品質なサイトはランキングから姿を消すでしょうし、その頃にはペンギンアップデートの精度も更に上がっているはずです。
そんなに遠くない未来の話ですよ。
その自演リンク(有料リンク)に血は通っているか
自演リンクや有料リンク。
そのリンクに血は通っていますか?
しっかりとした有意義なオリジナルコンテンツからリンクを張られているのでしょうか。
来るのはGoogleのクローラーだけで、RSS購読者もいなければ、コメントを残していく訪問者もおらず、ソーシャルで言及されることもないサイトから向けられたリンク。
おそらく、スパム業者が提供する被リンクサービスとはそのようなものになると思われます。
IPを分散していようが、数百文字のオリジナルの文章からリンクだろうが、1記事1リンクであろうが、ほとんど評価の対象にならないのではないでしょうか。
もし仮にGoogleAnalyticsやウェブマスターツールが未導入であっても、ソーシャルシグナルやRSS購読者数は把握していますし、検索からの直帰率や滞在時間も調べられるでしょう。
また、Googleアカウント、Android、GoogleChromeがここまで普及した今、訪問者からサンプリングしてアクセスの流れを把握していると考えて間違いないでしょう。
ブラックハットなリンク施策は、今はギリギリ通用していたとしても、近い将来通用しなくなると思われます。
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