一つのサイトに似たようなタイトルで、内容も似たような記事が2つあった場合、Googleはどちらのページを検索結果に返すのか。
例えば、ねんどろいど初音ミクのレビュー記事と、ねんどろいど初音ミク・アペンドVer.のレビュー記事、2種類あったと仮定します。
(ねんどろいど初音ミクをご存知ない方は上記のリンクで飛んでください。ちゃっかりアフィリンクの付いたAmazonページへ移動できます)
そして、タイトルはAの記事が「ねんどろいど初音ミクレビュー」、Bの記事が「ねんどろいど初音ミク・アペンドVer.レビュー」というタイトルだったとします。
どちらの記事も同じくらい力の入った記事で、どちらの記事が良質だとか、こっちは質が悪いだとか、そういうのは書いている本人でさえわからないほど、細かい差だと思います。
2つの記事の違いは、記事を書いた日と、バックリンクの数です。
- 記事Aは8月1日に書きました。バックリンクは20本頂いております。
- 記事Bは11月1日に書きました。バックリンクは3本頂いております。
この状態で、「ねんどろいど初音ミク レビュー」で検索した場合、どちらの記事が表示されるでしょうか。
バックリンクが沢山付いている記事?
それとも、新しい記事??
答えは一概にはいえない
答えは、一概には言えないでした。
私のイメージでは、はてなブックマークなどを大量に獲得した記事Aのほうが上位に来ると思っていました。
新しいほうの記事である、記事Bを表示させたい場合、記事をまとめて1つにして301リダイレクトを行うか、記事Aに向けていた内部リンクを全て削除し記事Bに向け直すか、ちょっとイレギュラーな使い方ではあるもののlink rel=”canonical”を使うかというあたりの施策になってくると思っていました。
しかし、どれもこれもメリット、デメリットが存在します。
- 301リダイレクトのデメリット:ページそのものがなくなる。そもそも2つは別商品なので分けたほうがユーザビリティも良い。
- 内部リンクを無理やり向ける:記事Aに対してのほうが関連性の高いページからのリンクを無理やり記事Bに変えるのは何か引っかかる
- カノニカルで指定:記事Aは検索エンジン上に存在しないことになり、初代ねんどろいど初音ミクを探している人にとって不便。またイレギュラーな使い方なので将来的に不安が残る。
こういう場合にカノニカルを指定して元記事を諦める施策をとったこともあるのですが、今現在ではもう、Google神にお任せするようにしています。
とはいっても何もせず神に任せるだけではなく、記事の上部に
最新情報!! ABCの新作が届いたのでレビューをしました。記事はこちら
と、<strong>入りで目立たせつつ、リンクを張ります。
別に<strong>でなくても大き目のフォントサイズに変えるとかでも良いかと思います。
そして、meta name=”description” の内容に「追記:ABCの新作が届いたのでレビューしました。記事はこちら」という文面をいれておいて、スニペットからも
「この記事を見たら最新の情報のページへのリンクもあるんだ」
ということを検索者に認識してもらいCTRをあげています。
※検索エンジン側が確実にスニペットにmeta name=”description” の内容を反映してくれるとは限りませんが、私の環境の場合は概ね良好に動作しています。
似たような商品の場合、互いに内部リンクで相互リンクしておくのもいいでしょう。
また、1ページにまとめてしまって301リダイレクトで統合するのも、やり方によってはユーザビリティを損なうことなく、ページの評価を高めることもできるでしょう。
コンテンツ内の情報量が多くなりすぎる使い勝手の悪化は、コンテンツ内にアンカーリンクを用意することで改善も可能です。
どうしても検索ランキングに優先的に入ってもらいたいページがある場合、301リダイレクトで統合させてしまうのが一番確実でしょう。
あまり気にしなくてもGoogleが良い塩梅にやってくれることは多い
で、どちらのページが表示されるか、一概には言えない と申した理由は、案外良い感じでGoogleが勝手に調整してくれるからです。
被リンクの数、はてなブックマークの数、SNSでの拡散数全てが、記事Aの「ねんどろいど初音ミク」の記事が圧倒的に上回っています。
しかし、「ねんどろいど初音ミクアペンドVer.」が発売された直後は、「ねんどろいど 初音ミク アペンド」などで検索する方が多数だと思われます。
その状態で「ねんどろいど 初音ミク」で検索した場合、例えば今までずっと、記事Aの「ねんどろいど初音ミクレビュー」の記事が3位にいた場合でも、QDF(Query Deserves Freshness)で人気が急上昇している「ねんどろいど初音ミクアペンドVer.」の方のページを、今までいた3位の場所に表示してくれるのです。
(もちろん、「ねんどろいど 初音ミク アペンド」で検索した場合、被リンクなどの関係で3位に来ることはありません)
このように、案外フレキシブルに同一サイトから、「こっちじゃないのかな?」と判断して検索結果を返してくれるので、下手に過去記事をcanonical等で検索エンジンから無い物として扱われるより、Googleさんに微調整してもらうほうがトータルで得するパターンも多いわけです。
「おいおい、どうしてそのページを結果に返すかなー。商売あがったりじゃー」という状況でもない限り、記事内のリンク誘導とdescriptionでスニペットでもお知らせするという方法をとっているのが一番気楽で良いかなと思いました。
今回の結論
- 同じドメイン内であっても相当の被リンク数の差を覆すような場合は多々ある
- カノニカルは最後の手段でいいんじゃないかしら
- 文面とdescriptionを工夫するだけで案外いける
- ねんどろいど初音ミクは非常に可愛い
- 今回の記事は思ったほど長文にならず、ほどよい長さである
- どうしても表示させたいページがあるなら統合して301リダイレクト