今週のまとめ記事は、ABスプリットテストで重複ページやクローキングとみなされない為の手順、ECサイトでの品切れページの扱い方、ソーシャルと検索エンジンからのアクセスの違い、楽天市場を撤退するも売上が1.7倍になった事例、そもそも高品質なコンテンツとは何ぞや? についての記事の紹介と感想になっています。

ABテストやECサイトの品切れページの扱いのような実践的な話題から、高品質なコンテンツについての考え方まで、様々な方のお役に立つと思われる記事をご紹介いたします。

素晴らしい記事ばかりですので、是非、ご覧になってください。

今週のピックアップ

 

ABテストはクローキングや重複コンテンツになる?

様々な条件化でどの構成がベストなのかを調べるA/Bスプリットテスト。

簡単に解説すると、同じような内容のページを複数用意し、画像だとか、配置だとか、ボタンの色だとかを変更し、どれが一番効率が良いのか調べることです。

テストを行ってみたいがクローキングとみなされたり、重複コンテンツとみなされたりしないだろうかという不安に思う気持ちもわかります。

クローキングや重複コンテンツとみなされずにABテストを行う方法が、海外SEO情報ブログのA/Bスプリットテストはクローキングや重複コンテンツになるのか?で解説されています。

  • クローキングを行わない
  • rel=”canonical”を向ける
  • 301リダイレクト(恒久的な移動)ではなく、302リダイレクト(一時的な移動)を使う
  • 必要な期間だけテストを行い、テストが終われば速やかに削除する

クローキングを行わず、きちんとcanonicalで正規化し、必要な期間だけテストを行い終われば速やかに削除すれば大丈夫なようです。

テストを行っている期間に使うリダイレクトは恒久的な移動を意味する301リダイレクトではなく、一時的な移動を意味する302リダイレクトを使うことが推奨されるそうです。

パンダアップデートが導入され、低品質なコンテンツや、重複コンテンツだとみなされる可能性を極力避けたいと多くのウェブマスターが思ってらっしゃるでしょう。

しっかりとした方法でのABテストなら大丈夫とのことですので、こちらの方法でABテストをおこなってみてください。

ただし、テストが終わった後、いつまでもテストページを残しておくと、重複ページだととられかねないようですので、テストが終わったら速やかにABテストのページは撤収させましょう。

 

ECサイトで品切れした商品ページの扱い方

ECサイトを運営されていれば、売り切れ商品のページも多数発生するかと思います。

品切れページを大量に持っていてもユーザビリティの観点から見てもよろしくありませんし、SEO的に有利かもしれないと考えて残しておくと、最悪パンダアップデートで噛まれてしまう可能性すらあります。

品切れページの処理はどのようなルール付けで行っていけば良いのか。

海外SEO情報ブログのECサイトで品切れした商品のページをどうすべきか? 〜 200と301、404のどのHTTPステータスコードを返すのがベスト?という記事で詳しく解説されています。

パターンによってそのまま残しておいて良いパターンや、301でリダイレクトするほうが良いパターン、404エラーを返すほうが良いパターンの例を挙げられています。

非常にわかりやすいので是非目を通しておいて覚えておきたい内容です。

ECサイトによっては売ってる商品より売り切れ商品のほうが多いのではないかと思えるようなところもあります。

ユーザーに優しくSEO的にも強いページの取り扱い方を心掛けましょう。

 

ソーシャルからのアクセスと検索エンジンからアクセスの違い

SNSが普及したことにより、検索エンジン経由のアクセス以外に、ソーシャルからも集客が可能になっています。

時代はソーシャル!! SEOは時代遅れ!! というわけではなく、どちらも大切だと言えますし、そもそも、比較対象ではありません。

高級な革靴を履いてパンツ一丁でうろうろしている人も変ですし、高級スーツに身を包んで足元がビーチサンダルでもおかしいということです。

それを踏まえて、検索エンジンからの集客と、ソーシャル経由の集客数を比較した記事が、パシのSEOブログのSNSからのアクセスと検索エンジンからのアクセスの違いで公開されています。

ロングテールSEOの達人である竹内氏のサイトのデータだけあって、検索経由のアクセス数が圧倒的となっています。

ソーシャルで取り上げられるのは、最新のニュースや話題、ブログ記事が圧倒的に多いです。ブログではない一部のサイトが注目を集めることもありますが、普通のビジネスサイトがソーシャルで拡散するような事はまずありません。

やはり、ビジネスブログの場合、ソーシャルからの流入を直接CVに結びつけるのが難しい点があります。

よほど魅力のあるコンテンツやキャンペーンを用意しておかないと、拡散されることもありません。

そのあたりも意識して取り組まないと、「ソーシャルをやってみたけど時間の無駄だった」という状況に置かれてしまうかもしれません。

サイト(ブログ)であれ、ソーシャルであれ、人の心をひきつけるコンテンツなどの仕組みは必須だということです。

 

楽天市場を撤退しても前年比1.7倍の戦略

資料を取り寄せたら最後、しつこいくらいの電話営業が止まらない楽天市場ですが、「ECサイトといえば楽天が有名だから」という理由で、楽天市場に出店されて思うように売上が上がらなくて困っている方は大勢いらっしゃることでしょう。

そもそも楽天市場はSEOに弱く、価格競争も熾烈。

他店より1円でも安い商品を常に売り続けることが出来れば勝てますし、それが出来ないならば高いテナント料や各種手数料でジリ貧になることでしょう。

とはいえ、楽天から撤退してしまったら注文がゼロになってしまうのではないかと心配される方も多いでしょう。

楽天市場から撤退したことが功を奏し売上を増やした事例が楽天撤退でも前年比1.7倍!北欧雑貨店のSEO戦略という記事で公開されています。

「楽天市場を撤退した翌月から本店アクセス数も20%以上向上しました。おそらくポイントが使えるなどの利便性を理由に楽天市場店でお買い物していたお客様の多くが、本店に足を運んでくださったのではないかと推測しています」

そこでしか手に入らないようなユニークな商品を扱っているのであれば、楽天市場などのショッピングモールにこだわらなくとも売れるという事例です。

 

高品質なコンテンツとは

低品質なコンテンツはパンダアップデートの餌食にあいますので、高品質なコンテンツを作りましょう!!

とはいうものの、どのようなコンテンツが高品質なのかいまいちよくわからないという方は多いのではないでしょうか。

なんせ人間が見て決めるものですから、人によっては高品質であると感じる方もおられるでしょうし、低品質だと感じる方もいらっしゃるかも知れません。

具体的にどういうものを高品質なコンテンツと呼ぶのか。

それらの理想が住太陽氏の高品質なコンテンツとはどのようなものかという記事で解説されています。

  • 多くのページから参照されている
  • 多くの重要なページからリンクされている(リンクポピュラリティ)
  • 多くの人に共有されている
  • 多くの重要な人物がソーシャルメディアで共有している
  • 質の高い情報源を参照している
  • 利用者の役に立つ
  • 内容を把握しやすい
  • 具体的で結論がある
  • 利用者の関心に沿っている
  • 時宜を得ている
  • 印象的で力強い
  • 行動に移させる力がある
  • 独自のものである
  • 個々のページがサイトの中心的テーマに沿っている
  • 文章量が適切である
  • レイアウトが適切である
  • 綴りや文法が正確である
  • 専門家や愛好家など、その話題に詳しい人物が書き手である
  • オーソリティとしてよく知られたサイトである
  • 豊富な情報量が蓄積されている
  • 長期にわたる運営実績がある
  • 新鮮である
  • 低品質なページがサイト内に含まれていない
  • よく管理された信頼性の高いサイトである

ものすごい数ですが、どれも重要なことです。

が、これらを全て満たしたコンテンツが作れるかと言われたら、それは非常に難しい話です。

自分に出来るところから手を付けていって高品質なコンテンツを目指し、少しでも良い物を作る意識を持つことが重要でしょう。

「最高品質なコンテンツ」の作成が難しかったとしても、出来る限り努力し、「そこそこ品質の高い」と思われるコンテンツを作ることは不可能ではありません。

どれだけ上記の項目を満たすことができるか意識しながら、少しでも良いコンテンツの作成を目指して下さい。

ユーザーに認められ、ユーザーに愛されるページを作ることです。

ユーザーに最適化されているページを検索エンジンが嫌う理由もありません。

そのようなコンテンツを作ることが出来たならば、検索ランキングでも優位に立つことができるでしょう。

 

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