毎週末に連載しているロングテールSEO入門その2です。

前回のロングテールSEO入門の記事では、ロングテールSEOの基本やメリットその仕組みを解説しました。

今回の記事では具体的にどのようなサイトにすればロングテール部分に位置するマイナーキーワードを拾っていけるのかというところを解説していきたいと思います。

肉食恐竜のロングテールちゃんが草食恐竜のキーワードちゃんを狙っている画像です。

(画像の引用、転載について)

ロングテールちゃん(肉食)が、マイナーキーワードちゃんを狙っているイメージ画像です。

ロングテールSEOでの基本的なテクニック

基本はタイトルタグでロングテールキーワードを狙いアクセスを呼び込む

1行でいうと、狙いたいキーワードはタイトルタグに含めて下さい

これに尽きます。

タイトルタグとは、そのコンテンツの最も重要な見出しとみなされます。

皆さんは書店で書籍を手に取る時、まず、タイトルを見ることが多いですよね。

本屋さんをあなたのウェブサイトだと考えてみましょう。

書店がホームページ。

パソコン書籍コーナーがカテゴリー。

そこに並んでいるたくさんのパソコン関係の書籍の1冊1冊がタイトルタグだと考えてください。

検索エンジンやユーザーは、そのタイトルを見て、どんな内容のことが書かれているのか、イメージして、手に取るか、スルーするかの取捨選択を行います。

ですので、記事のタイトルが「ここ最近の思ったこと」というような抽象的なタイトルですと、検索エンジンもユーザーも内容が理解できません。

本のタイトルが検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書だったら、「SEOの解説書なのだな」と理解できます。

この場合、検索エンジンは「検索」「ヒット」「SEO」「教科書」というキーワードが特に重要なキーワードであると理解します。

WordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアルの場合ですと、WordPressやソーシャルメディアにも触れられているSEOの書籍だとわかりますよね。

この場合ですと、検索エンジンは「WordPress」「ソーシャルメディア」「SEO」「戦略」等のキーワードを重要だと判断します。

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WP加速の著者である松尾茂起さんのTweetです。

本のタイトルにWordPressやSEOという単語が含まれているため、検索エンジンはそれらのキーワードを重視して、検索ランキングを押し上げたという事例の1つになります。

タイトルタグの付け方

ホワイトハットSEO入門の記事でも解説しましたが、タイトルはざっと30文字前後で決めると良いでしょう。

今回はロングテールSEOでのマイナーキーワードの拾い方の解説記事ですので詳しくは説明しませんが、(詳しい情報が知りたい方は上記のリンクよりご覧ください)30文字くらいで上手に狙いたいキーワードを含めてください。

別に40文字になったからいけないとか、10文字程度なのでよろしくないというわけではありません。

キーワードが含まれていて、短いがインパクトのあるタイトルがある場合、そちらのタイトルを採用して頂いて構いません。

ただ、タイトルにキーワードが一切含まれていない場合、そのキーワードで検索ランキングで上位にはいる為の難易度は上がります。

ユーザー目線で考えると、タイトルを読んだだけでどのような記事が書かれているのか想像できるようなタイトル付けが好ましいです。

また、タイトルで狙うキーワードは、マイナーキーワードでありながら、多少は検索者がいるのではないかと思えるくらいの難易度のキーワードを選択するといいでしょう。

例:テレビ→× 液晶テレビ→× レグザ→△ REGZA 40S5→○

また、REGZA 40S5だけでは上位表示が難しいと思いますので、「REGZA 40S5購入!ブルーレイ接続して映像確認」というタイトルにしておくと、「REGZA 40S5 接続」等の複合キーワードでの流入が期待できます。

やってはいけないこと

例えば「SEO」というキーワードで検索順位を上げたいと考えて、タイトルタグを「SEOSEOSEOSEO」のようにひたすら連呼しても意味はありません。

タイトルに1度含まれていれば十分です。

また、狙うキーワードを大量に並べるとキーワード1個あたりの重み付けが減ってしまいますので、狙ったキーワードでの上位化の妨げになる可能性があります。

本文の中でも関連するキーワードを含めることにより複合キーワードでのアクセスを狙う

本文に書いた内容も、検索時には利用されます。

本文の中には、タイトルで狙うほどでもない超マイナーキーワードを含めると良いでしょう。

先ほどのレグザの例でいうと、 「REGZA 40S5を購入!ブルーレイを接続して映像を確認」というタイトルで、本文の中は「ヤマダ電機でREGZA 40S5を購入しました。値引き交渉をした結果更に5000円引き+15%のポイントを付けてもらえたので満足です。」といった内容の本文を書いておけば、「REGZA 40S5 ヤマダ電機 値引き ポイント」等といった複合キーワードを利用された検索流入が期待できます。

とはいえ、狙って含めるのはかえって難しいかもしれません。

自然体で文章を書いていて、知らず知らずに拾われているのがロングテールキーワードといえるでしょう。

ページ数が多いほうが有利

基本的なやり方は、タイトルタグでそこそこ需要のあるマイナーキーワードを狙い、本文で更に細かいキーワード絡めた複合キーワードを狙う形となります。

ですので、ページの総数は少ないより多いほうが良いです。

タイトルタグは入り口だと考えると、わかりやすいかも知れません。

「レグザ」に関する入り口を1つ用意するよりも、「レグザ」「プレステ3」「BDレコーダー」「ホームシアター」等の入り口があるほうが、様々なキーワードを拾うことができます。

 

キーワードをたくさん狙いたい為に低品質なコンテンツを量産するのはマイナス要因

ページ数は多いほうが良いと申しましたが、ページ数を増やすために作った手抜きコンテンツは、自分で自分の首を絞める原因になります。

少しくらい低品質な記事が混じっていても普通は平気ですが(もちろん、そのようなページは存在しないほうが良いです)低品質なコンテンツの比率が上がってくると、突然ドメイン全体の評価が下がり、アクセスが激減するでしょう。

また、2012年7月18日頃に日本に導入されたパンダアップデートという低品質なコンテンツを公開しているサイトをフィルタリングする(検索順位を落とす)アルゴリズムもありますので、今まで以上に低品質なコンテンツには気をつける必要があります。

キーワードを狙うためにページを増やす場合は、そのキーワードで検索してきたユーザーに納得してもらえるページを作るのが大原則です。

 

ロングテールSEOに大量の被リンクは不要。関連記事同士の内部リンクを充実させよう

検索ランキングを決めるアルゴリズムの中でも重要視されているのはリンクですが、マイナーキーワードを狙っていくロングテールSEOでは外部リンクはさほど意識する必要はないでしょう。

もちろん、外部リンクはあるにこしたことはありませんが、外部リンクはほとんど無くてもサイトテーマに沿った関連性の高いコンテンツをどんどんアップしていって、その中でも関連性の近しいページ同士を内部リンクでつなぐだけで検索エンジンからみたサイトの評価は高まっていきます。

内部リンクの有効な張り方はSEOを意識したリンクの張り方の記事を参考にしてください。

 

まとめ

初心者の方は、まずはタイトルで狙いたいキーワードを含めるということだけ意識してページを作成して頂ければ良いと思います。

もちろん、コンテンツの内容は手を抜かない、一生懸命作られたものであることが大事です。

コンテンツの良し悪しを決めるのはアクセスしてきてくれたユーザーですので、一生懸命頑張ったからといって必ずしもユーザーに認められるとは限りませんが、結果的に良いコンテンツが生まれるかどうかは別として、一生懸命頑張って作るということは、やる気さえあれば誰にでも無料でできることです。

手を抜かずにコンテンツを作っていけば、ある日突然アクセスが増え始めると思いますし、徐々に経験を積んでいけばどの程度のキーワードなら狙えるという予想も立てられるようになってきます。

 

ロングテールSEO入門シリーズ

 

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