先週はGoogleの検索システムに大きな改良が入る予定があるという話題に対してのTweetが多かったですね。
最近忙しくてあまりツイッターでつぶやけていない私ですが、フォロータイムラインは必ず全部読むことにしています。
Twitterは鮮度の良い情報をリアルタイムで得られることできますので、有意義なツイートを多く発信してらっしゃる方のアカウントをフォローしたり、リストに入れておけば情報収集の時間が短縮できます。
一部のユーザーからは馬鹿発見器と呼ばれているツイッターですが、所詮道具ですので、使える物は上手に使うのが一番ではないでしょうか。
では今週も気になった素敵なSEO関係の記事6つの紹介や感想を。
今週のピックアップ
- SEOに最適なサイト構造と内部リンクの全て
- Google社員がお気に入りのウェブマスターツールの7つの機能
- Googleウェブマスターツールやアナリティクスに登録しない方が良いの?
- グーグル、検索システムを改良へ 市場シェアの維持目指し過去最大の変更か
- 米Google、「過剰SEO」サイトにペナルティを科す計画を発表
- SEO専門コンサルタントの有料セミナー
SEOに最適なサイト構造と内部リンクの全て
SEOJapanでSEOに最適なサイト構造と内部リンクの全てという記事が公開されています。
現在のGoogle検索においても、割と重要な感じがする内部施策について解説されています。
SEOに慣れている方なら、内部リンクのページランク(リンクジュース)の受け渡しも多少は意識していると思いますが、そのあたりの仕組みがまだ理解出来ていない方にはお勧めの記事です。
重要なページに対してリンクを張ってページランクを上手に受け渡すべきだ。
ページランク(リンクジュース)を多く持たないオーソリティの低いサイトからたくさんの発リンクをしてしまうと、様々なページで薄まってしまいます。
逆にオーソリティの高いサイトなら少々発リンクが多くても内部まで濃いリンクジュースが受け渡されます。
例えるなら2リットルのペットボトルを10人で回し飲みしても全員の喉の渇きは癒されますが、ヤクルトの容器を10人で回し飲みしても喉の渇きは癒されないといった感じですね。
リンクを張れば張るだけ有利になるというものではありませんので、特に重要な記事には色んな所からリンクを張り、リンクの強弱を付けるというイメージがわかりやすいのではないでしょうか。
サイトの階層にルールを作る
ある程度厳格なルールを作成しておくとやりやすいです。
やり方は人それぞれですが、どのように内部にリンクジュースをまわしていくか考えておくといいでしょう。
ただ、ページランクの受け渡しだけで全てが決まるわけではありません。
検索クエリの意図、サイトの評価、ページの評価、ソーシャルシグナル、関連性。
複合的な要素が絡み合って検索順位は決定されますので、あまり深く考えすぎなくても良いと思います。
あくまでこの記事はリンクジュースの循環や有効利用に関してのお話です。
しかし、リンクジュースの分配より大事な事は閲覧者にとって便利かどうかでしょう。
少々リンク本数が増えようが必要ならば張る。
不要なリンクは張らない。
ユーザーの立場になってサイトを構築していけばリンクジュースの自然な流れも生まれるのではないかなと思います。
Google社員がお気に入りのウェブマスターツールの7つの機能
海外SEOブログでGoogle社員がお気に入りのウェブマスターツールの7つの機能が紹介されています。
GoogleWebmasterToolsは非常に便利な機能をもっていますので、導入なさっていない方は是非導入を検討してみましょう。
知らず知らずにミスをやらかしてしまっている場合に「HTMLの候補」で状態を知ることができます。
Vicuna.ExcとWordPress SEO by Yoastのdescription重複問題の記事にもしましたが、当ブログでも現在使用中のWordPressのテーマであるVicunaとSEOプラグインであるWordPress SEO by Yoastを組み合わせると、初期設定の場合設定がコンフリクトしてしまいます。
修正することは簡単なのですが、descriptionが競合していることに気づかない場合、修正作業がそもそも頭に思い浮かびません。
ウェブマスターツールを導入していたおかげで早い段階でdescriptionが重複していることに気付けたので、とても幸運でした。
Googleウェブマスターツールやアナリティクスに登録しない方が良いの?
無料SEO対策のススメでGoogleウェブマスターツールやアナリティクスに登録しない方が良いの?という記事が公開されています。
要するにゴミのようなサテライト(衛星)サイトを用意してメインサイトへ自作自演のリンクを張っていることがGoogleにバレるかも知れないので使わないほうが良いですか?という質問のようです。
ウェブマスターのパシフィカス氏は質問者に対してこう答えています。
先に結論から申し上げると、「GoogleウェブマスターツールもGoogleアナリティクスも、それを使うことで不利になることはないと思うので、どんどん使ってください!」という感じです。
Googleウェブマスターツールについては、Googleから超重要なメッセージが届く可能性がありますので、使用しないという選択肢はありません。
私は、サテライトサイトでもGoogleツールを使用しており、管理も基本的に1アカウントで行なっています。
清廉潔白なサイト運営をしているならともかく、下手すればペナルティの対象になりそうな施策を行っている意識があるなら、なおのことウェブマスターツールくらいは登録しておかないと、お叱りメッセージを見逃してしまうことになりますよね。
サテライトサイトのコンテンツ内容にユニークな価値があるなら、そこから関連記事でメインサイトにリンクを貼るのはごく自然な行為ですし、なんら問題はないと思います。
例えば楽器のサイトとアニメのサイトを運営していたとします。
アニメサイトで「けいおん」の登場人物である「平沢唯」が使っているギターは「ギブソン・レスポール・スタンダード・ヘリテージチェリーサンバースト」であるということを書いている記事の中から、楽器のサイトのギターの「ギブソン・レスポール・スタンダード・ヘリテージチェリーサンバースト」の記事へリンクを貼るのはごく自然な行為です。
逆にその「ギブソンの記事」から、「けいおんの平沢唯が使っているギター」として「けいおんの平沢唯の記事」へリンクを貼るのもこれもまた自然です。
自演リンクだからいけないというわけではなく、ユーザーにとって意味のあるリンクなら張っておくべきです。
運営者が一緒の自演リンクだから検索エンジンから評価されないということは今のところ無いような気がします。
実際に、私もそのパターンで自分の管理している別サイトへ、ドメインを超えてリンクを貼ることがありますが、そのたった1本のリンクが結構良い感じで効いたこともありますので(リンクを張って何ヶ月も経っていますが今も効いている気がします)意味があるリンクなら張っていきましょう。
大事なことはリンクを張る側、張られる側ともに高い関連性と高いクォリティを持っていることです。(自画自賛というわけではありません。しかし、同じテーマの記事を書いているほかのサイトに負けないつもりで手を抜かずに書いています)
ゴミサイトからリンクを張っても効果は微妙だと思いますし、素晴らしいサイトからゴミサイトへ自演リンクを張ってもそう簡単に順位は上がらないでしょうね。
「サテライトサイトからのリンク」というものは、「ゴミサイトからメインサイトへのリンク供給」という考え方は捨て、「管理サイト全部を1つのサイトに見立てて、ドメインを超えるが内部リンク」というイメージで施策すると良いと思います。
2015年4月27日追記:現在ではウェブマスターツールに登録していようが、登録していまいが、ゴミのようなページから張る自作自演リンクは結構な確率でGoogleに検知されてペナルティを課せられているようです。
グーグル、検索システムを改良へ 市場シェアの維持目指し過去最大の変更か
ウォールストリートジャーナルでグーグル、検索システムを改良へ 市場シェアの維持目指し過去最大の変更かという記事が公開されています。
先週はこの話題が多かったですね。
Googleがセマンティック検索を取り入れることになったようです。
セマンティック検索とはなんぞや
セマンティック検索とは要するに、検索窓で質問をしたら答えてくれるようなイメージです。
今のグーグルでも検索窓に「53$を円」とか「25000円をユーロ」とか入力すると計算して教えてくれます。
これの発展系のイメージで良いかと思います。
「魔法少女まどかマギカ」を検索すると公式サイト、Wiki、登場人物などが表示されるようになるようです。
私の個人的な予想ですが、更にBlu-rayや関連グッズの販売店へのリンク(Adwords広告)も挿入してくるのではないでしょうか。
更に突っ込んで「暁美ほむらの胸の大きさ」と検索すると「測定不能」とか答えを返してくれるようになる感じです。
グーグルの計画について簡単な説明を受けた1人は、セマンティック検索へのシフトは検索クエリ全体の10-20%(月間ベースでは数百億件)の検索結果に直接的な影響が出る可能性がある、と述べた。
10~20%のサイトが影響を受けるということは大変なことです。
パンダアップデートと同等かそれ以上にたくさんのサイトが影響を受ける模様です。
日本にはいまだパンダアップデートは導入されていません。
今後、パンダアップデートやセマンティック検索が導入されることにより、大きくトラフィックを増やすサイトや、トラフィックを失うサイトが出てくることでしょう。
2015年4月27日追記:2012年7月18日に日本にもパンダアップデートが導入されました。
パンダアップデートやセマンティック検索に備える
今後入ると予想される大幅な仕様変更にどう対応するか。
コンテンツの内容に自信のある方は今まで以上にコンテンツを良いものにしていく。
コンテンツの内容に自信がない方は速やかに修正し素晴らしいコンテンツを用意する。
外部リンクしか考えていないような、その場しのぎの施策をしている場合ではありませんよ。
米Google、「過剰SEO」サイトにペナルティを科す計画を発表
SEMリサーチで米Google、「過剰SEO」サイトにペナルティを科す計画を発表という記事が公開されています。
米GoogleのMatt Cutts氏が、Googleのランキングアルゴリズムを変更し、コンテンツ品質に比してSEOをやりすぎているサイトにランキングペナルティを科す計画があることをSXSWで明らかにした。Search Engine Land が報じている。
コンテンツの質に対してSEOをやりすぎているサイトというのがよくわかりませんね。
そもそもSEOとはサーチエンジン最適化のことで、サイトの内容を正しく伝える為の方法だと思っていました。
サイトの内容を正しい方法で正しく伝えるのがSEOであり、キーワード詰め込みや過剰な相互リンクはSPAMです。
おそらく若干スパミーだけど今までは見逃していた多目のキーワード羅列や、やりすぎ相互リンクも今後は厳しくランキングダウンの指標として使うよという意味なのでしょう。
多分、こんなのが許容範囲から外れてしまうということになるのでしょうか。
ちなみに、私の管理しているブログで1記事だけですが、この手のバカコンテンツを作っているので、その記事はnoindexしておいたほうが良さそうですね。
SEO専門コンサルタントの有料セミナー
私の尊敬する@boss_氏のブログである、とは? でSEO専門コンサルタントの有料セミナーという記事が公開されています。
怪しいセミナーを叩き斬っている記事です。
目的が検索順位の上を目指すは結構。しかしそれは後から付いて来る事で、普通の商売による信用と同じ。Googleに信用されるとランキングは勝手に上がる。
彼らのおかしい所はランキング上昇目的を謳っている事で、オフラインに置き換えると分り易い。
- A銀行から融資を受ける為に信用を上げる方法
- 初恋のAさんから告白される為に好かれる方法
前者は有るかも知れないけれど、後者がおかしいと思わなかったならお前の頭は相当おかしい。
例えが非常に的確で面白くて、飲んでいたビールをLGのモニタに向かって噴出してしまいました。
グイグイ引きこまれる内容になっています。
読み物として面白いだけではなく、自分に当てはめてみても、SEOの手法だけに注目していてもダメだなと再確認させてくれる良記事です。
騙される側が納得したり諦めているなら結構。妄想や詐欺のように騙す側が居る限り、私はこういう事を書き続ける。
今後もこのスタイルでどんどん記事を書き続けて頂きたいです。
楽しみにしています。
コメント失礼いたします。
貴重な情報をいつもありがとうございます。
内部SEOについてご質問がありましてご連絡いたしました。
内部リンクとして、ある記事へリンクを集めているのですが、月ごとの更新記事なので、毎月、リンク先の記事が複数変わります。
具体的には、
「3月の最新情報」という記事へ、複数の別記事からリンクを送っています。
4月になると、新しく、「4月の最新情報」を作成し投稿します。
この時、複数の別記事で、3月記事リンクから4月記事リンクへ変更します。
内部リンクではありますが、不自然なリンクの増減として、ペナルティをくらう危険性は高いのでしょうか?
グーグルさんしかわからないということは、承知しておりますが、参考にしたいため、個人的な見解をお聞きできればと感じております。
お忙しい中大変申し訳ありません。
お時間があるときで構いませんので、よろしくお願いいたします。田中
ユーザーにとって必要なリンクならば問題ないと思いますし、あまりに不自然な、何かおもわくがあるように見えるリンクの張り方だと問題があるかもしれません。通常の業務で必要なレベルの張り替えならば問題無いと思いますよ。