「SEO リンク」だとか、「SEO リンクの張り方」だとかの検索キーワードでの流入がありますので、リンクの張り方について悩みを抱えている方や疑問に思っている方が少なからず存在することは確かなようです。

今回の記事では、正しいリンクの張り方や、有効なリンクの張り方を解説したいと思います。

検索エンジンに上手にページの関連性や内容を伝えるリンクの張り方となりますので、きっと効果が出ると思います。

内部リンクの張り方

SEOで比較的容易にコントロール可能なリンクといえば内部リンクでしょう。

最近のGoogle SEO対策では内部対策の重要性が増しているのかの記事でも書きましたが、内部リンクはないがしろにしてはいけないものですし、適切に内部リンクが構成されていることは基本中の基本といえます。

内部リンクを上手に使うことにより、

  • ユーザーが目的のページにアクセスしやすくなる
  • ページの重要度、関連性を検索エンジンに伝える

このようなメリットがあります。

例えば当ブログの記事の文末にある、関連記事へのリンク

WordPressのプラグインを使い、関連性の高そうな記事へ自動でリンクしてもいいのですが、私は機械には任せず、「この記事を最後まで読んでくれた読者はこんなページも読んでくれるかもしれない」と考えながら、ページのテーマに近い記事を5~10記事紹介しています。

また、文章の途中にも別の記事へとリンクを張ることがあります。

例を挙げてみましょう。

内部リンクの例

パンダアップデートの影響でアクセスを落としてしまったサイトも多いようです。

今回はパンダアップデートからのリカバリ方法を考えていきたいと思います。

ざっと解説しますと、パンダアップデートは低品質と見られるコンテンツや、ほぼ同じ内容の重複ページだと見られるコンテンツ、ファーストビューの大半を占める過度な広告が張られたサイトなどをフィルタリングするアルゴリズムです。etc.


上記の例のように内部リンクを張ることにより、 パンダアップデートという単語を始めて耳にされた方は、ひとまずパンダアップデートのページへ移動し、どのようなものなのかを把握した後、こちらのページに戻ってくることができます。

また、検索エンジンは周囲のテキストを読み、パンダアップデートについて書いていることを理解し、更に内部リンクで別のパンダアップデートのページへ移動し、その理解を更に深めます。

被リンクというものは外部から貰うしか方法がないわけではなく、関連性の高いページを内部リンクで繋げることにより、より評価を高めることができます。

リンクを張る際のアンカーテキストや周辺に配置されるテキストの考え方

当ブログの文末にある関連記事のリンク。

これらは単純に5~10個のページに対して、記事タイトルをアンカーテキストに使用しリンクしています。

周囲には関連するテキスト情報がありませんので、記事の途中からリンクする方式に比べると、そのページの重要度が検索エンジンに伝わりづらいかも知れません。

しかし、5~10個の関連記事の1件づつに数百文字の記事の概要文を含ませてしまうと、ユーザビリティが低下してしまう恐れがあるので、当ブログでは記事タイトルのみでやっています。
(もちろん、上手くやればユーザーの邪魔にならない記事の概要文の挿入も可能かと思います)

サーチエンジンに向き過ぎず、あくまでユーザーに最適化させるべきです。

アンカーテキストをずばりキーワードにするのか、記事タイトルにするのかは悩ましいところですが、リンクを張る際の周囲の文章と、リンク先の内容が破綻しないのであればキーワードでも良いでしょうし、微妙に噛み合わない可能性があるのならば、記事タイトルでリンクするようにしています。

過去記事から新しい記事へリンクを張ろう

新しい記事を作成する時に過去の記事へ関連記事のリンクを張る方は多いですが、古い記事から最新記事へのリンクを張る作業は案外面倒で、「やった方が良いだろうな」と頭では思っていても実行されていない方も多いかもしれません。

しかし、よく考えて見て下さい。

すでに用意されているコンテンツと関連性の近しいページを作成した場合、新しいページのほうが古いページと比較した場合、有用であることが多いのではないでしょうか。

古い記事から新しい記事へリンクを張ることにより、検索経由で古い記事にたどり着いた読者に、もっと素晴らしい新鮮なページを提案することが出来ます。

ユーザーの為になるリンクを張ることにより、ユーザーに価値を提供することができます。

ユーザーに評価されているサイトは検索エンジン検索結果でも有利な状況になるのは自然な流れです。

「リンクを張ることによりリンクジュースが流れて行き云々」と、難しく考える必要はなく、人が利用しきっちりとリンクから移動する、ユーザービリティを考慮した有効なリンクを張ることによりユーザーにも検索エンジンにも愛されるであろうリンクが実現できます。

 

内部リンクを張る際のちょっとしたテクニック

内部リンクを張る際、何でもかんでもリンクを張るのではなく、ある程度目標を定めるほうが良いかもしれません。

もちろん、関連性の高さというのは最低限満たさねばならない項目ですが、関連性が高い似たようなページにたくさんリンクを張るより、似たようなページの中で最も中心となる出来の良いページに向けてリンクを張ると良いでしょう。

似たようなページの中で最も出来が良いページに対して、その他の関連ページからリンクを張る。そのリンクの数やページの関連性、周囲の関連テキスト、リーズナブルサーファーモデルなどの様々な要因によって検索エンジンに、特に重要なページ(ユーザーに見てもらいたいページ)を知らせることが出来ます。

もちろん、検索順位を上げたいページを1個決めるより、関連する記事を全てまとめるほうがユーザーにとってアクセスしやすくなると考える場合、リーズナブルサーファーモデルや、複数のページから良いページへリンクを向けるといった作業はあまり気にせず、すべてのリンクを並べるという方法がベストな選択肢になることもあります。

例としてはホワイトハットSEO入門の記事ですが、シリーズ構成になっており、記事末付近に、シリーズの1から5まで簡単にアクセスしやすいように、リンクを並べております。

 

外部リンクの張り方

外部リンクの張り方も、内部リンクとそう変わりません。

外部のサイトへリンクを張ることによりデメリットが生じてしまうのではないかと心配される方もいらっしゃいますが、問題はありません。

詳しくは外部リンクを張るとSEO(検索ランキング)に不利?発リンクの利点の記事で解説しておりますので、興味のある方はご覧になってくださいませ。

関連性の高い良質なサイトへリンクを張っていけば良いだけです。

外部リンク施策といえば、他のドメインから受ける被リンクの事と考える方も多いでしょうが、自サイトのコンテンツから発する外部リンクも、外部施策といって間違いではないでしょう。

どのようなサイトへリンクを張れば良いのか

そのページと関連性の高い、優れた記事へリンクを張りましょう。

ユーザーがそのページに移動した時、「良い記事を紹介してもらえた」と喜んでもらえるようなページがベストです。

すでにたくさんのリンクを得ている人気ページやオーソリティサイトのページにリンクを張るのが効果的ではありますが、ユーザーの役に立つ記事を選んで紹介していくことを考えるほうが良いでしょう。

いくら人気があるページであったり、オーソリティサイトであっても、その情報を心から欲しているユーザーに紹介しないと意味がありません。

なぜ、関連性の高い優良な外部サイトのリンクを張るだけで自サイトの評価が高まるのか

「この記事を読んでいるユーザーは是非、この外部サイトの記事も見てくれ!!!!」

ユーザーの必要とする外部サイトのリンクを張るページというのは、ユーザー目線から見て非常にありがたいものです。

ユーザーの役に立ち、ユーザーに好まれるコンテンツ。

検索エンジンはそのようなページを嫌いませんし、評価します。

Googleはおそらく、外部への発リンク先の内容まで見て関連性やページの検索結果ランキングを決めているのではないかと思われます。

つまり、優良なサイトに対する発リンクはメリットこそあれ、デメリットはありません。

もちろん、短期的に見ると外部サイトへユーザーを離脱させてしまうことに繋がりますので、サイト内の回遊性は低くなるかと思われます。

が、ユーザーのことを第一に考えたサイト作りにこだわっていれば、そのサイトを気に入ったユーザーは再び訪れてくれることでしょう。

関連性の無い外部サイトや、関連性の低いサイトへのリンクの張り方

例えリンク先が高品質であろうとも、サイトテーマと大きく異なるサイトへのリンクは出来る限り張らないほうが良いでしょう。

どうしても参考として必要である場合、リンクを張ったほうがユーザーの為になるのであれば、私の場合はrel=”nofollow”を付けてリンクしています。

当ブログの場合ですと、SEOやWordPressに関連するサイトの場合は通常のリンク。

SEOやWordPressとの関連性が低いサイトに対してのリンクはnofollow付きのリンクにしています。

サテライトサイトからの外部リンクの張り方

ビジネスサイトの場合、外部サイトへどんどんリンクを張っていくのは現実的に難しいと思います。

ですので、「社長ブログ」だとか、「スタッフブログ」のような、サテライトサイトから良質な外部記事へリンクを張るといいと思います。

 

まとめ

当記事の中でも色んなパターンの内部リンクを張っていますので、参考にして頂けましたら幸いです。

 

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