大阪SEO飲み会でご一緒させて頂く機会の多い稲垣さんの運営されているwebutubutuで、「SEOってなんだろう?」の私見という、大変興味深い記事が公開されています。

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、日本語にすると検索エンジン最適化となるものなのですが、一般的なSEOのイメージは、残念ながら最適化とはかけ離れた検索エンジンのランキングを操作するスパム的なイメージであることが多いと思います。

皆さん、それぞれのSEO観をお持ちでいらっしゃるでしょうから混乱されるかもしれませんが、今回はこの記事を読んで思った、私なりのSEO観を綴ってみたいと思います。

SEOについて思うこと

SEOとはどんな技術?

SEOとは検索エンジン最適化です。

ウェブサイトの内容や価値を、検索エンジンにわかりやすく伝える作業が最適化です。

検索エンジンに理解してもらいやすい構造を構築する最適化が内部SEOと呼ばれる作業に当たります。

ユーザーに最適化して、値打ちのあるコンテンツを提供することが出来れば、ソーシャルメディアやメール、ウェブサイト等を通じて評判が高まります。
この作業は外部SEOと呼ばれます。

最適化を行うことにより、順位が上がることはありますが、順位を上げる行為が全て最適化というわけではありません。

例えば関係のないキーワードの詰め込み、検索エンジンからの評価を上げようとするキーワードスタッフィングや、ユーザーと検索エンジンに全く違ったページを見せて騙そうとするクローキング。

自作自演のリンクネットワークを構築して、検索エンジンに対して、あたかも外部から高い評価を受けているように見せかけるスパムリンク等は、最適化とは呼べる代物ではありません。

稲垣さんはブログの記事で

「SEOとは、マイナスを0にする技術」

と、おっしゃっていました。

私はそのマイナスを0にする技術に加え、

マイナスを無くす技術も含めた、100点満点に出来る限り近づけていく技術

だと考えています。

もちろん、マイナス面を無くすという作業は大事ですが、コンテンツの内容も含めた意味での100点満点というページは存在しないと考えて、どうすれば100点満点に近づくのかというのを工夫する作業がSEOだと思っています。

最適化とは

最適化は本当に大事な作業です。

検索エンジンは賢くなったとはいえ、未だ発展途上のロボットです。

いかに優れたコンテンツが用意されていようとも、

サイト構造を整え、内容やテーマをわかりやすく伝える。

それが技術的な最適化です。

しかし、いくら既存のコンテンツのソースやリンク構造をいじくったとしても、検索されなければ意味がありません。

検索されるために行う最適化が、ユーザーに対する最適化です。

ユーザーの求めるコンテンツを存在していなければ、検索されることもありません。

検索されないのですから、検索経由のアクセスがある可能性は0%です。

そこでユーザーに最適化して、ユーザーの求めるコンテンツを作ることにより、検索経由のアクセスの可能性、ブログやソーシャルメディア等のクチコミによるリンク獲得の可能性、関連性の高いコンテンツ群を構築することによる評価の向上が期待できます。

検索順位の上位表示とSEOの関係

検索順位を上げることがSEOだとは思いません。

しかしながら、最適化を行うことにより検索順位は向上します。

ゴールのある最適化

ユーザーの求めるものがそこにあり、検索エンジンに対してよりわかりやすく理解してもらえたのならば、検索ランキングの順位は自然と上昇するでしょう。

最適化の方法を間違っていたり、分からないが故に、せっかく良い物を持っているのに日の目を見ることのないウェブサイトは、星の数ほど存在します。

やり方を間違えているせいで、低く評価されてしまっているサイトを本来いるべき位置へ引き上げる、マイナスをゼロにする技術も最適化だといえるでしょう。

この最適化にはゴールがあります。

終わりのない最適化

そして、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを追加していき、更に評判を高めていくことも最適化です。
結果的には、今までの順位より更に繰り上げられることでしょう。

この終わりのない最適化こそが、コンテンツSEOとも呼ばれる、最も重要な最適化であると、私は考えます。

最適化とスパム

検索ランキングの順位を上げる行為がSEOだと多くの人に思われているのは事実ですし、正しく最適化を行えば、検索ランキングの順位が上昇するのもまた事実です。

検索順位を上げるという考え方と、検索順位が上がるという考え方の違いであって、意味合いは同じようなものかもしれません。

ただ、アプローチの仕方によって、検索順位を本来の位置より上に押し上げる手法と、最適化を行う事により、ランキングで自分が居るべき位置を高める手法の違いというものはあります。

最適化は十分に行ったうえで、リスクを承知でスパムも行わないとスタート地点に並ぶことさえ出来ない分野も存在するかもしれませんし、最適化を行うコストとリスクを天秤に掛け、スパムを求める方もいらっしゃるでしょう。

しかし、スパム行為を行わずに、普通の最適化を行うだけで、驚くほど効果が上がるウェブサイトというのは沢山あります。

多くのウェブマスターは、正しい最適化の効果さえ知れば、余程競合の多い分野でもない限り、そこから更にスパムを行うようなリスクを取りたいとは思わないはずです。

それに、スパムを行なったとしても、サイト自体がしっかりと最適化ができていなければ、なかなか、効果は出にくいと思います。

スパムに手を出すかどうかを判断する前に、まずは正しい最適化を行うことをお勧めします。

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