今回の記事はどんな内容にしようかと、GoogleAnalyticsのアクセス解析を眺めていたところ、

記事数1000 ブログ 検索来ない

という、なんとも切実なお悩みをお抱えていらっしゃるようなキーワードでお越しになられた方が。

お仕事関係のブログなのか、趣味のブログなのか、お小遣い稼ぎのアフィリエイトブログなのかはわかりませんが、1000記事も書いているのにアクセスが少ないということは、何かしらのミスを犯している可能性が高そうです。

どのようなミスを犯している可能性があるのか、今回の記事で考えて行きたいと思います。

ミスを犯している可能性があるコンテンツ手法

 

可能性その1.コピーコンテンツである

1000記事というと、相当のボリュームのあるブログだと思います。

API(Application Program Interface)やRSSを使用し、他のサイトの情報を取得し、自分のブログの記事へ反映させる手法があります。

この手の手法でページを大量に生産してアフィリエイトで一儲けする手法がまかり通っていた時期もありますが、今のGoogleはオリジナルの記事をかなりの確率で見極めることが可能になってきていますので、検索順位はあがりにくいでしょう。

以前ですとこの手のサイトをサテライトサイト(衛星サイト)として再利用するブラックなのかグレイなのかはなんともいえない手法もありましたが、現在のGoogle検索エンジンは相当厳しくなってきています。

効果が少ないどころか、警告やインデックス削除のリスクが劇的に高まりますので、お勧め致しません。

対策

  1. 相当量のオリジナルコンテンツを追加し、自動取得された記事はあくまでもおまけや参考程度の濃度に薄める。
  2. オリジナルコンテンツと自動取得コンテンツが混在している場合、自動取得のコンテンツはnoindexにする。もしくは、自動取得で作成された記事ページのrel=”canonical”を記事配信元サイトへ向ける。
  3. 自動取得で作成された記事をばっさり削除する。
  4. そのドメインは捨てる。諦める。

 

可能性その2.重複コンテンツが多数

ブログとの事ですので、問題になるような重複コンテンツが自動的に作り出される状況自体は起こり難いとは思います。

というのも、WordPressやMovableTypeのようなCMS、FC2やSeesaaのような無料のレンタルブログを使っていても、自然とある程度の数の重複コンテンツは生成されます。

それら全てにペナルティを課していくとなると、ブログ使用者のほとんどのサイトが検索エンジンから消え去ってしまいますので、Googleは問題のない自然発生の重複コンテンツは無視していい塩梅で処理してくれることが多いです。

私の管理しているサイトでは、重複ページが存在しにくいように、カテゴリページはnoindexさせており、タグやカレンダーは使わない設定にしてはいますが、これはあくまでも気休めのような作業で、有利に働くかどうかは不明です。

多くの人がカテゴリページはindexさせてらっしゃると思いますので、無駄な作業だと思います。
(ただし、カテゴリページをnoidexにしたからといってマイナス評価を受けている感覚もありません)

参考:検索エンジンの順位がガタ落ちした。ペナルティを食らった??

 

しかし、記事の内容がコピペで作ったような同じようなページが大量に存在する場合に問題が出てくるかと思います。

ECサイトで起こりやすいのですが、アフィリエイトブログでもやり方を間違えていると起こる可能性があります。

例えば、ドラゴンクエスト9の攻略本を紹介する記事を書く場合。

ドラゴンクエスト9攻略本(上巻)と、ドラゴンクエスト9攻略本(下巻)を1記事づつ紹介した場合、ほとんどの文章が同じになっている時には重複ページとみなされることがあります。

対策

  1. 2つの記事を1つの記事にまとめる
  2. どちからの記事をnoindexにする
  3. rel=”canonical”をどちからの記事に向ける

 

可能性その3.オリジナルコンテンツが乏しい

現状、とても真っ当なオリジナルコンテンツとは言えないと思える2chコピペブログでも、検索上位に入っているサイトはいくつもあります。
(2chまとめブログは楽しい記事だけを見やすくピックアップしているので利用者側からすれば有益だと思います。否定しているわけではありませんし、私もよく見ています)

大手の2chまとめブログは受けている自然リンクの数も莫大で、SNSなどで拡散される数もすごいものがあります。

自演ではないナチュラルリンクはGoogle検索で良く効きますので、被リンクの効果。それと、ソーシャルシグナルも発生しますので、それらの効果が有意義なコンテンツとみなされているのでしょう。

また、人気のある2chまとめブログは記事内に付けられるコメントの数も莫大で、それら自体も既に1コンテンツとみなされている可能性は高いと感じます。

とはいえ、この手のコンテンツはいずれ日本にパンダアップデートがやってきたら、少なくとも検索エンジン上からは駆逐される可能性が高いと思われます。

2chまとめブログのアクセスはアダルトサイトと同じようにアクセストレード(相互RSSや相互リンク)で成り立っているので、検索エンジンからの流入量が減っても成り立つので問題はないのでしょう。

 

問題となるのは、なんら有意義でもないオリジナルコンテンツの乏しいサイトです。

アフィリエイトブログですと、本なりDVDなりの説明文をAmazonなどから持ってきて商品広告を張って、

「この本面白かった。お勧め」

見たいな適当なコメントを張って1記事完成させているパターン。

Googleウェブマスター向け公式ブログの解説がわかりやすいです。

http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2011/06/blog-post.html

対策

  1. オリジナルコンテンツをてんこ盛りにする
  2. どの程度の量を書けば良いのか判断出来ないようなら1記事1000文字以上を目標に書いてみる

テキスト量が多い=良質な記事 ではありませんが、これでもか! と一生懸命書いた記事の文字数は1000文字は超えるはずだというのが私の持論です。

もちろん、解説サイトなどで簡潔に説明できる場合に無理やり肉付けさせて文字数を増やす必要は無いと思います。

ただ、オリジナル文章ってどうすりゃいいの!! となる方にわかりやすく説明すると、1記事1000文字くらい自分で文章を考えてみましょうという、指標を与えることは出来ます。

 

可能性その4.noindexやrel=”canonical”、robots.txtの運用方法を誤っている

noindexやrel=”canonical”、robots.txtは、不要なページをインデックスから削除します。

ただ、意図的に使わない限りそのようなミスは起こらないはずですので、何か身に覚えがあるのなら確認してみましょう。

rel=”canonical” の意味がわかっておらず、全記事からトップページへrel=”canonical” を向けると、トップページ以外インデックスされていないという恐ろしい状態になります。

インデックスされているかの確認方法

Google検索かYahoo検索で、

site:あなたのドメイン名

と入力すると、どの記事がインデックスされているか確認できます。

対策

  1. ちゃんとインデックスされているか確認する
  2. rel=”canonical” がへんなページを向いていないか確認する

 

可能性5.記事の内容が薄い

1記事1記事の内容が薄い。もしくは、内容の薄い記事の割合が高いと、ドメイン(サイト)全体の評価が下がってしまうことがあります。

特に1ジャンルに特化していない、幅広い情報を扱っているごった煮系の日記ブログで起こりやすいです。

私の見た案件では、1日1更新を目標に掲げていた為に、「毎日1記事更新する為に存在する記事」のような、あまり良質とは言えない記事を乱立させてしまったせいで検索エンジンから嫌われてしまったというクライアント様がいらっしゃいました。

既に数百記事が存在しており、薄い内容の記事の削除やnoindexをお勧めしましたが、それはそれで置いておきたいとの事でしたので、新しいドメインを取得して頂き、1日1記事更新というスタンスから、何日掛かってもいいので似たような内容を書いている他のサイトに負けない内容の記事を書いて頂くようにお願いしました。

結果、多少強めのマイナーキーワード程度なら、狙えばそれなりに上位に表示されるようになりました。

解決策

  1. オリジナルの文章を多く用意する
  2. 画像も出来る限り詳しく貼っていく
  3. 動画もおくと尚ベター
  4. 手抜き記事は書かない。もしくは手抜き記事はnoindex
  5. 力の入った関連記事同士は内部でリンクさせて検索エンジンに関連性を伝える

 

可能性その6.ペナルティを食らっている

悪質なサイトや、不自然なリンク(有料リンクやサテライトサイトからのリンク)のような施策を行っていると、重大なペナルティを頂いてしまう可能性が高まります。

まずはGoogleWebmasterToolsを確認して、重大なメッセージが届いていないかチェックしてみてください。

近頃のグーグルは、違反者にペナルティを課す際、ウェブマスターツールにメッセージを送ってくれることが多いようです。

最終警告といっても過言ではない重要なメッセージですので、確実に確認できるように必ずウェブマスターツールには登録してください。

もし不自然なリンクなどが原因でしたら、すぐに修正して再審査のリクエストをお願いしてください。

https://whitehatseo.jp/anchor-text-and-technique-of-twitter/#sec2
https://whitehatseo.jp/warning-to-illegal-link-for-google/#sec1

解決策

  • ペナルティを食らった原因を全て取り除き、再審査のリクエストを送る

 

可能性7.文字コードの指定をミスしていた為、検索エンジンがサイトの内容を判断出来ていなかった

かなりのレアケースになるとは思うのですが、サーバーが使用している文字コードと、ブログで設定していた文字コードが違っており、日本語ページが全て文字化けしていたことにより検索結果に引っかからなかったという事例があるようです。

https://whitehatseo.jp/blackhatseo-and-get-natural-links/#sec4

ウェブマスターツールのFetch as Googlebotの機能を使って、文字化けしていないか確認してみましょう。

解決策

文字コードを正しく修正する

 

今回の記事のまとめ

1000記事も書いているのに検索エンジンからのアクセスが無いということは、通常は考えられません。

大きく分けて2つの可能性があります。

  1. 大きなミスを犯している
  2. 根本的に間違えている

1の大きなミスというのは、noindexやrel=”canonical”の使い方を間違えているとか、文字コードを間違えているということです。

2の根本的に間違えているという意味は、「薄いコンテンツを沢山作っても、検索エンジンからの流入量は増えない」ということを理解していないということです。

例えば私の個人ブログ(日記)は、500記事近く書いておりますが、1日のアクセス数は10-50PV程度です。

参考:https://whitehatseo.jp/aging-filter-google-honeymoon-and-yo-yo-effect-consideration/

記事を増やせばアクセスが増える というわけでもありません。

需要のある記事を書けばアクセスが増えるということです。

需要があり、なおかつ良質な記事ならば、記事自体の評価も、ドメインの評価も高まり、更なるアクセスアップが期待できます。

 

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