先日から検索結果(SERPs)で使われるURLが、パンくずリストから拾われる事が非常に多くなってきました。

この変更はURLがすっきりして見やすくなったメリットと、日本語URLを使用して目立たせCTRを高めるという方法が取りにくくなったことを意味します。

以前からもGoogleはマークアップしていないパンくずリストをスニペットに使うことはありましたが、わりとレアなケースでした。

パンくずリストにマイクロデータをマークアップして、パンくずリストをスニペットのURLに採用してもらいやすくすることは可能でしたが、今回の変更で構造化マークアップを行わなくても、高確率でパンくずリストを理解し、スニペットに採用するようになった模様です。

検索結果のスニペットのURLにパンくずリストが採用される

以前の検索結果と、今の検索結果の比較

以前のスニペット

以前のGoogle検索結果の画像

以前のGoogle検索のスニペットはこんな感じでした。(現在は変更されているので、加工してこの参考画像を作成したため、URLのキーワード部分が太っていません)

URLはそのまま表示されており、日本語URLを導入している場合、目につきやすくCTR(クリック率)の向上が期待できました。

現在のスニペット

現在のGoogleのスニペット

現在のGoogleのスニペットでは、ページのURLではなく、カテゴリーが表示されています。

ちなみに、SEOのホワイトハットジャパンブログでは、カテゴリーをnoindex,follow(クローラーは辿るがインデックスはしない)にしていますし、URL構造はhttp://example.jp/ページURL/という、カテゴリーを間に挟まないパーマリンクの形式になっていますが、きちんとサイトの構造はGoogleに伝わっていることが再確認できました。

site:コマンドを使用

siteコマンドでURLの書き換え状況を調べた画像

サイトのインデックス情報を返すsite:コマンドを使ってみました。

ほとんどのページのスニペットが記事URLからカテゴリーへの変更されていました。

GoogleとYahooの違い

Googleのスニペット

Googleのスニペット

ドメイン名 > ウェブサイト運営(カテゴリ名)になっています。

Yahooのスニペット

Yahooで検索した場合のスニペットの画像

ドメイン名 > Home > ウェブサイト運営 となっています。

SEOのホワイトハットジャパンブログのパンくずリストの画像

完全に一致。

これはカテゴリーから拾われているわけではなく、Googleが独自にマークアップしていないパンくずリストであっても、「常識的に考えてこれはパンくずリストである」と判断して、そこからURLを引っ張ってきていると判断してよさそうですね。

弘法も筆の誤り

Googleがパンくずリストと勘違いした証拠画像

About > Contact > Linkと並んでいますが、これは何でしょう。

これはSiteMapのページで、このようなリンク構造にはなっていません。

SEOのホワイトハットジャパンの上部ナビゲーション付近の画像

おそらく、ナビゲーションとパンくずリストを勘違いしたのだと思います。

スニペットのURLにパンくずリストを採用されたくない場合には

  • カテゴリーやタグなどを一切使用しない
  • パンくずリストを使用しない
  • パンくずリストにrel=”nofollow”属性を与える(仮説)

上記のどれかでいけるとは思うのですが、どれもユーザビリティやクローラビリティを考慮すると選択しづらいと思います。

CTRが高まりそうなパンくずリストのアンカーテキストを採用するのも1つの手段

スニペットで使用されるURLがパンくずリストから引っ張って来られるということは、パンくずリストに表示されるURLのテキストをCTRが高まりそうな名前にするというのもひとつの方法だといえるでしょう。

例えば、「SEO」というカテゴリー名よりも、「無料SEO情報」のほうがCTRが高まりそうに感じますし、「WordPress」より「必見のWordPress Tips」のほうがCTRが高まりそうです。

が、あまりに釣りっぽいパンくずリストを採用するのには抵抗がありますので、面白い使い方が思いつくまで保留ということにしておきます。

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