本来なら月水金の午前9:00に更新するはずの当ブログですが、今回の記事は執筆が遅れてしまい1時間半ほど遅れての更新になります。
前もって記事を準備しておけばいいのですが、何かと忙しくずれ込んでしまいました。
今後は最低でも前日までには記事が完成されているように準備しておこうと思います。
今週の注目記事は最新SEO情報と、不自然なリンクを外す必要性、著者情報のリッチスニペット導入についての記事をご紹介致します。
今週のピックアップ
最新SEO情報まとめ61個+3個
5月15日と5月16日にロンドンで開催されたSearch engine Marketing Expo London。
検索エンジンの最新動向の情報が集まる研究会です。
実際に参加された海外SEO情報ブログの鈴木さんが、SMXロンドンの素晴らしい情報のまとめ記事を作成なさっています。
#SMX Londonから持ち帰ったSEOの重要ポイントまとめ 61+3個
海外の優れた技術者達が発表したスピーチの内容が網羅されており、最新のSEOの動向に興味がある方には必見の内容となっています。
スピーカーの独自の調査、研究に基づくものです。
したがって1つの情報として参考にしてください。
とのことですので内容を全て鵜呑みにするのは危険かもしれませんが、多くの情報は「私もそうだと思っていた」と思えるような内容も沢山あるかと思います。
ご自身が漠然と考えてらっしゃる仮説や体験から得た知識を、著名人はどう捉えているかという比較にも使えますね。
特に気になった内容
- ChromeやGoogleアナリティクス、AdSenseなどGoogleのプロダクトのシェアが増えてきているから、Googleはサイトのトラフィックを計測しているに違いない
・たとえば、あるユーザーがAmazonで繰り返購入していることが分かればそれはAmazonがすぐれたユーザーエクスペリエンスを提供しているからだと評価するかもしれない- Googleはトラフィックにもとづいてリンクの価値を判断するかもしれない
・フッターやサイドバーに詰め込まれたリンクは誰もクリックせずトラフィックを生まないから価値のないリンクとしてみなされるかもしれない。
・滞在時間が長いページで、下までスクロールしたところにあるリンクは評価される — よく読まれたページにあるリンクで、ユーザーがさらに求めた情報がその先にあると判断できるから- rel=”author”もソーシャルでは大きなシグナルになる
- author(著者)としてのオーソリティを増すためにGoogle+を使う
- もはや関連性ではない。関連性から有用性のあるコンテンツ作りへシフトする
- 長期的にはコンテンツが勝利する
全てが興味深い内容だったのですが、特に気になったテーマをピックアップしましたので、私なりの感想を述べてみます。
ChromeやGoogleアナリティクス、AdSenseなどGoogleのプロダクトのシェアが増えてきているから、Googleはサイトのトラフィックを計測しているに違いない
これについて、私自身は導入されていると考えています。
なぜそのようなアルゴリズム導入しているのではないかと考えると、そのほうが優良なサイトを見分けやすいからです。
より良い検索エンジンに進化できるはずなので、使っていないはずはないと思うからです。
1位のサイトより3位のサイトのほうがクリック率が高く直帰率が低ければ、そちらのほうが良いサイトであると判断できるでしょう。
あとは、トラフィックはほとんど無いのにリンクジュースを多く流す不自然なリンクの発見にも使えるでしょうし、有効なリンクと、完全に黒だとは判定できないものの少々怪しいリンクの比率を見て判断する事もできます。
実際に中身に人間が入っているデータ。
例えばGmailをメインで使っている人や、Google Play(旧Android Market)でクレジットカード番号を預け実際に買い物しているような人のデータのみをサンプリングすれば、自演トラフィックで検索順位を操作する事も難しくなるでしょう。
Googleはトラフィックにもとづいてリンクの価値を判断するかもしれない
これも上記と同じ理由です。
ツールバーページランクの数値は高いのに、人が訪れて何らかのアクション(コメント書き込み、リンクをクリックして移動、ソーシャルで言及)を起こさない、見せ掛けだけのページから張られたリンクを高評価する理由はありません。
ページランクは低くても、アクセスを送るリンクには意味があるでしょう。
rel=”author”もソーシャルでは大きなシグナルになる
どのような人がソーシャルでURLを言及したかというのも重要になります。
一般人が言及するより、その分野で権威を持った人が発言するほうがシグナルが強まるということです。
author(著者)としてのオーソリティを増すためにGoogle+を使う
オーソリティ(authority)とは日本語に訳すと権威という意味です。
その記事はどのような人が書いた記事なのかというのも重要になってきます。
その道で広く知られている人(権威)が発信している記事のほうが、無名の人の書いた記事よりも価値があるとみなされるようです。
著者とプロフィール情報を紐付けさせるのにGoogle+を利用するということでしょう。
author(著者情報)のリッチスニペットが日本環境で順次導入されつつあるようですから、これからはGoogle+の重要性も増してくるのではないでしょうか。
もはや関連性ではない。関連性から有用性のあるコンテンツ作りへシフトする
関連性だけではなく、有用か否かというところまで考えてコンテンツを作成するほうが良いということでしょう。
長期的にはコンテンツが勝利する
ペンギンだの、パンダだのに踊らされない濃いコンテンツを作っていくほうが長い目で見たらお得ということです。
アルゴリズムがどう動こうがびくともしない、強いコンテンツを作成していきましょう。
警告が来る前に不自然なリンクを外すとどうなるか
不正なリンクの警告がGoogleから届いた方はリンクを外して再審査を受けるのが一般的ですが、その警告がいつ届くかわからないからあらかじめリンクを外しておいたらどうなるか という事例がSEO Imagination!の不自然なリンクは警告前に外しても大丈夫なのか?やってみたという記事で公開されています。
記事によるとOSEでバックリンクのチェックをしてみると、あからさまに怪しいリンクが多数付いていたそうで、その怪しい被リンクリストを作成して、リンクを外していったそうです。
リンクを剥がし終わった後に警告が来たそうで、既に剥がし終わっている旨を伝えたところ、再審査リクエストがスムーズに処理されたようです。
警告が来るのも、再審査をするのもある程度のタイムラグは発生するということでしょう。
ただ、きちんとリンク解除を行なって、再審査リクエストを送り返信が貰える事と、再警告に怯える必要が無くなりますので、ある意味、次の一手に全力を注げる状態になるのは間違いありません。
どの施策が原因で順位が上がらないのだろうと悩んだり、いつ警告が来るかびくびくするよりも、精神衛生上よさそうです。
author(著者情報)のリッチスニペットが日本環境でテスト導入か
検索結果に著者情報を載せるAuthor informationというリッチスニペットが日本にも導入されたようです。
それについての詳しい情報がweb>SEO | SEO辻正浩のブログのauthor(著者情報)のリッチスニペット、日本環境テスト導入?という記事で公開されています。
まだ、沢山見かけるわけではありませんので、徐々に拡大中なのかもしれません。
私も是非、著者情報を出してみたいと思い、WordPressのFollowMeプラグインのGoogle+のURLに?rel=authorをつけてみました。
私の設定ですとrel=”nofollow”もついているので、どういう挙動を起こすか現時点ではなんともいえませんが、リッチ スニペット テスト ツールでみたところ認識はされているようですので、条件さえ満たせば表示されるのではないでしょうか。
しばらくは様子をみたいと思います。
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