前回のホワイトハットSEO入門ではGoogleAnalyticsやGoogleウェブマスターツールの有用性を解説いたしました。

前回の記事:【ホワイトハットSEO入門その2】アクセス解析とウェブマスターツールを導入しよう

シリーズその3では、実際に記事を作成し公開する時に意識して抑えておきたいポイントを解説していきます。

何も考えずに記事を作成していくよりも、ちょっとした注意点やテクニックを頭の片隅に入れておくだけできっと結果は違ってくるはずです。

簡単なテクニックですので、是非、意識してコンテンツ作成に役立ててください。

過去にも似たような記事を公開していますが、今回は入門シリーズということで、簡潔に重要な点のみを書き出して行きたいと思います。

ロングテールホワイトハットSEOで重要なポイント

 

絶対に記事の内容で手は抜かない

どのようなジャンルのサイトであれ、記事の内容に一切の妥協は許されません。

万人が見て良質だと思える記事を書けるにこしたことはありませんが、それはなかなか難しいでしょう。

万人に愛される記事を書くことは容易ではありませんが、誰にでも実行可能なことが1つあります。

それは、決して手を抜かず、自分の思いや伝えたい内容を記事にぶつけることです。

手を抜いたか、一生懸命やったかは、記事を書いた本人なら確実に理解しているはずです。

犯しがちなミスの1つに、毎日更新などの自分の決めたルールを破らないために、ついつい手抜きした記事を投稿してしまうことがあります。

低品質なページはサイト全体の評価を下げることにもつながり、全体のアクセスが伸び悩むこともあります。

そのような低品質な記事を書いてしまった場合は、削除してしまうか、noindexにして検索エンジンに表示されないようにしておきましょう。

質の高い記事を書くためのヒントはWikipediaを超えろ!!優良なコンテンツを作る非常に簡単な方法の記事を参考にしてください。

 

タイトルはざっと30文字程度

ホワイトハットなロングテールSEOでアクセスアップを図る場合、最重要といっても過言ではないのがタイトルタグの内容です。

通常、ブログの場合は記事のタイトルがそのままタイトルタグの内容となります。

検索エンジンはタイトルの内容から、そのエントリーされた記事の内容がどのようなテーマであるのかを判断します。

ですので、記事の内容の重要なキーワード(検索されやすそうなキーワード)を織り込んでいくといいでしょう。

タイトルを見ただけで記事の中身が想像できるようなキャッチコピーが最良です。

大げさな釣りタイトルは一時的なクリック率をあげることはあっても、内容が伴っていなかったり、タイトルと中身が一致していなかったりすると訪問者はがっかりしてしまい、2度目の訪問をしてくれなくなります。

人間は案外、一度でも訪問した事がある良いサイトのサイト名も、二度と訪問したくないような悪いサイトのサイト名も覚えているものです。

大体、30文字位を目安にするのが良いです。

長くなりすぎると(全角32文字を超えると)検索結果のスニペットでタイトルの後半が省略されてしまいますが、1文字2文字省略されたところで意味が通じるならokだと判断し、35文字くらいにすることもあります。

Google検索をしてみたところ、タイトルが長すぎて省略されてしまった場面のスクリーンショット

ブログの記事タイトルと検索エンジン向けのタイトルをどちらも設定することも可能

ちなみに今回の記事のタイトルは 「【ホワイトハットSEO入門その3】ページの内容を検索エンジンに伝えるライティング方法」という非常に長いタイトルになっていますが、これはブログ内のタイトルで、検索エンジン向けのタイトルは「タイトルや共起語を意識してページの内容を検索エンジンに伝える方法」というタイトルを設定しています。

CMSにWordPressを採用し、WordPress SEO by Yoastというプラグインを使用すると、ブログ内のタイトルと検索エンジン向けのタイトルを容易に設定することが可能です。

上記について興味がある方はWordPress SEO by Yoastの解説記事をご覧ください。

 

<h2>や<h3>のような見出しを設定する

文章を構造的に作成すると、検索エンジンはどのあたりにどのようなことが書かれているのか理解しやすくなります。

検索エンジンのみならず、人間が見ても見やすくなりますので、是非、適切な場所にhxタグを入れてください。

通常、<h1>は記事のタイトルか、サイトのタイトルを設定することが多いです。

見出しタグの使い方や解説は見出しタグの使い方。hnタグ(h1~h6)を正しく使い階層構造をもたせようの記事をご覧ください。

WordPressの場合、使用するテンプレートによって<h1>がサイトのタイトルを指定しているパターンと、記事のタイトルを指定しているパターンがありますが、主流は記事のタイトルを指定する方法になっています。

<h1>タグは1ページで1回使用とか、html5なら<h1>をいくつ入れてもいいとか、色々いわれていますが、難しく考えず記事本文では<h2>から使っていくと良いでしょう。


<h1>初音ミクの全て</h1>

<h2>初音ミクの魅力</h2>
内容
<h3> ニコニコ動画と初音ミク</h3>
内容
<h3>海外での初音ミク</h3>
内容

<h2>初音ミクの関連商品について</h2>
内容
<h3> ねんどろいど初音ミク</h3>
内容
<h3>figma初音ミク</h3>
内容


このように構造化していきましょう。

上記の例では<h3>までを使用していますが、更に小見出しで<h4><h5>…と使っていっても構いません。

<hx>タグや<strong>タグはランキングに有利に働くような魔法のタグではない

<hx>タグや<strong>タグは、狙ったキーワードを含めれば検索ランキングに有利に働くといった魔法のタグではありませんので、あくまでコンテンツの中身を構造化させることによって、検索エンジンや人間が見やすくなるという程度のものだと理解しておいてください。

<h1><strong>1日で1億万円儲かる世界最強商材を2980円でご提供!!!!!</strong></h1>

やってもいいですが、意味はありません。

 

共起語(LSI)を意識した記事のライティング

基本的に1ページで1つのキーワードを狙っていきます。

その際に共起語だとかLSI(Latent Semantic Indexing)とか呼ばれているテクニックを意識して文章を書いていくと、検索エンジンに記事のテーマが伝わりやすくなります。

以前の記事で上位表示しやすいコンテンツの作り方を紹介いたしましたが、ざっくり説明しておきます。

狙いたいキーワードを羅列のではなく、狙いたいキーワードの付近に共起語を配置する

非常にわかりやすい例が海外SEO情報ブログの記事でありました。

http://www.suzukikenichi.com/blog/write-rich-keyword-content/

通常、自然体で文章の中身を膨らませながらライティングしていくと、共起語は自然と配置されることが多いのですが、無意識のうちに狙ったキーワードの羅列になってしまうパターンもあるかもしれません。

そこで、前もって共起語をリストアップしておいて、それらを意識しながら文章を書いていく方法も、内容や文章が不自然にならないのならば有効な手段の1つとなるでしょう。

 

追記:Twitterで海外SEO情報ブログの鈴木謙一さんから、LSIは実際には使われていないという情報を教えていただきました。

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私は恥ずかしながら、LSIと共起語の違いをよく理解しておりませんでした。

共起語を判断する仕組みの一つがLSIなのですが、検索エンジンはLSIを採用はしていないようです。

ですので、当記事の場合はLSIではなく、共起語と呼ぶのが正しいようです。

教えて頂いてありがとうございました。

 

記事の文字数は何文字くらいが最適か?

よく見かける質問に、記事の文字数は何文字くらいがいいですか? があります。

「長ければ長いほど良く短いのはダメ」というわけではありません。

文章は短くとも、画像や動画でわかりやすく解説されていれば文字数は少なくても構いません。

ですが、画像を解説していったり、理解しやすいように動画の内容をテキストで書き出していけば、極端に文字数の少ない記事は出来上がらないはずです。

ですので、クライアント様に「どの程度の文字数があればいいのでしょうか」と聞かれた場合、1000文字以上と答えています。

「1000文字以上書けば評価が上がる」とか、「1000文字以下だと低評価」だとか言っているわけではなく、それなりに一生懸命書いていれば1000文字は超えるであろうという理由です。

1つのテーマを詳しく掘り進んでいけば、1記事1000文字くらいは超えるであろうと思われます。

 

メタタグはどう設定すれば良い?

meta keywords

あくまで個人的な見解ですが、私自身はmeta keywordsは空白が良いと思っています。

主要の検索エンジン(Google,Yahoo,Bing!等)はmeta keywordsを見ていないからです。
(Bing!はmeta keywordsを通常のランキングには使用していないが、オールドスクールなスパマーはmeta keywordsを大量に詰め込む習性があるらしく、SPAM検知のシグナルの一つとして使用しているそうです)

meta keywordsを書くことを止めると

  • キーワードを考える時間を短縮できる
  • ページの容量を数バイト減らすことができる
  • ライバルに狙っているキーワードを悟られにくい

ですので、私はmeta keywordsを書かないほうがいいと考えていますが、この先いつ主要検索エンジンがmeta keywordsを使用し始めるかわからないので設定しておきたいという場合は、3~5個くらいのキーワードを設定するといいでしょう。

meta description

meta descriptionには記事の概要を記述します。

全角110文字程度を目標に、記事の内容がわかるように記述していきます。

meta keywordsと同じく、各種検索エンジンのランキング順位を決める要因としては採用されていませんが、検索結果のスニペットとして使用されることがありますので、わかりやすく、なおかつ、クリック率が上がりそうな内容を記述するのがお勧めです。

ペンギンアップデートというキーワードで検索してみた結果。meta descriptionに記述した内容がスニペットでも採用されている。

「ペンギンアップデート」で検索したときに表示される当ブログの記事のスニペットです。

meta descriptionで記述した内容が採用されています。

meta descriptionは記述しなくても、検索エンジンが本文から文章を拾って自動で生成してくれますので不要であるといった考え方も出来ますが、私は検索エンジンが生成したスニペットと比較して少しでもクリック率を上げたいと考えておりますので、オリジナルの内容を記述しています。

書くのなら、とことんこだわって書く。適当な文章しか思いつかないのなら潔く空白がいいでしょう。

また、descriptionの内容が重複するのは問題となりますので、1ページづつにユニークな内容を記載するように心がけてください。

 

内部リンクで関連記事を繋げよう

複数記事を公開していったら、関連性の高い記事同士を内部リンクで繋げましょう。

ページランク(リンクジュース)の流れを意識して、特に重要な関連記事へ内部リンクを集中させるのも効果的です。

サイドバーやサイトマップなどから満遍なくリンクが張られているだけでは、どの記事が特に重要な内容なのかということを理解できません。

また、近い内容の記事同士を内部リンクすることにより、その記事のテーマを深く検索エンジンに伝えることも可能になります。

不正な外部リンクに対するGoogleの取り締りは日を追うごとに厳しくなってきておりますので、少ない外部リンクから流れてくるリンクジュースを有効に分配することのできる内部リンクの重要性は増してきていると思われます。

内部リンクに関しては、本当に内部リンクにrel=”nofollow”は不要なのかの記事で詳しい解説を行っています。

記事の最後に関連記事を表示するのもユーザビリティの向上に役立ちますが、検索エンジンはリンクが張られる位置も評価付けに利用しています。

リーズナブルサーファーモデルも意識して内部リンクを張っていくと、更に効果が高まるかもしれません。

 

ホワイトハットSEO入門シリーズ

  1. サイトを作成するまでに決めておくべき項目
  2. アクセス解析とウェブマスターツールを導入しよう
  3. ページの内容を検索エンジンに伝えるライティング方法(この記事)
  4. リンクをもらいやすいコンテンツの作り方
  5. ソーシャルメディアを活用して更なるアクセスアップ

 

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