日記や趣味ブログはともかく、コーポレートサイトやECサイト、アフィリエイトサイトを作成する方は、そのウェブページにアクセスしてもらうことによって何らかの収益を得たいと考えていらっしゃるはずですので、少しでも多くのアクセスが欲しいところです。
サイトを作成していよいよ公開する時にやっておきたい初期SEOについて解説します。
実際、必須といえる作業は少ないので、慣れている方なら10分程度で終わってしまう作業かと思います。
初めて必要最低限のSEOをやってみようと思う方でも、さほど難しい作業ではありませんので、この記事を見ながらやってみてください。
初期SEO
- コンテンツがnoindexになっていないか、robots.txtでブロックしていないか確認
- アクセス解析を導入する
- ウェブマスターツールを設置する
- Google+アカウントとの紐付け設定
- ping送信
コンテンツがnoindexになっていないか、robots.txtでブロックしていないか確認する
ご自身でサイトを作られる場合には起こりにくいミスになりますが、ウェブ作成会社などで作成を依頼して作ってもらったサイトのnoindex robots meta タグを外すのを忘れて状態で納品されることがあります。
笑い話のようなミスなわけですが、実際にそのようなサイトを見たことがありますので笑えません。»検索索エンジン経由のアクセスが一向に増えないサイト
小規模なサイトの場合、変更されていることは珍しいですが、robots.txtも念の為にアクセスしてみて、おかしなURLがブロックされていないか確認しておくといいでしょう。
http://example.net/robots.txt にアクセスして確認します。(example.netはあなたのドメインに置き換えてください)
また、個別ページのソースを確認して、canonicalタグが全てトップページに向かっているといったミスが無いか確認しておきましょう。
canonicalタグも使い方をよくわかっていない方が全てトップページに向けてしまっているという致命的なミスを行なってしまう可能性があります。
なお、ウェブ作成会社が上記のようなミスを犯していた場合、その業者はSEOに関連する知識がほとんどない可能性が非常に高いので、一度、信頼のおける方にチェックしてもらうほうが安心できるかもしれません。
アクセス解析を導入する
まずはアクセス解析を導入しましょう。
サイトは作って公開したら完成というものではなく、常に追加や修正を行い向上させていくものです。
アクセス解析を設置して、流入キーワードや人気コンテンツ、ユーザー層を把握して、コンテンツの改善に役立てる事は重要です。
アクセス解析は有料、無料、様々なものが存在していますが、無料で使えて高機能なGoogle アナリティクスを導入するのが一般的でしょう。
Google アナリティクスの詳しい導入方法は、Google Analyticsを設置して詳しいアクセス解析を行おうの記事で実際の画面のスクリーンショットを用いながら、わかり易く解説していますので、ぜひ、参考にしてください。
また、WordPressを用いている方には、Ultimate Google Analytics改を導入しアクセス解析する方法で解説しているUltimate Google Analytics改というプラグインを使えば、簡単に設置ができますし、検索順位の取得や拡張リンクのアトリビューション分析の導入も簡単に行うことができますので非常にお薦めです。
ウェブマスターツールを設置する
順序的にはアクセス解析の次に設定すべき項目としていますが、最も最初に設定すべきものがウェブマスターツールです。
なぜ、2番目に解説しているかといいますと、Googleアナリティクスが設置済みのサイトならば、ほぼ何も設定せずに登録が完了するからです。
ウェブマスターツールはGoogleが無償で提供している、ウェブ管理者向けのツールで、検索エンジンしか持っていない検索クエリのデータや、獲得した被リンクを確認できます。
また、ネガティブなリンクを無効化させるリンクの否認ツールや、実際にGoogleボットがアクセス出来るかテストが出来るFetch as Googleといった機能を使うこともできます。
アクセス解析ツールとウェブマスターツールの違いがよくわからないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、全く別のツールですので、どちらか一方があれば良いというわけではありません。
登録の方法はウェブマスターツールの登録と導入方法の記事で、実際の画面のキャプチャー画像を使いながら解説していますので、ぜひ、導入しておきましょう。
なお、ファイルがアップできない、<head>セクションが編集できないといった理由でウェブマスターツールの導入が不可能なブログもありますので、この段階で間違いに気づいたら、すぐに別のブログサービスなどに移転することをお勧めします。
ある程度アクセスが増えてきてからの移転は相当苦労します。
特にウェブマスターツールも使えないようなサービスでは、以前の評価を引き継ぐ、正しい移転はほぼ無理です。
傷は浅いうちに移転することを強くお薦めいたします。
Google+アカウントとの紐付け設定
コンテンツにrel=”author”を指定して、Google+のアカウントと紐付けることにより、検索結果に著者アイコンが表示されるようになります。
- 著者アイコンが表示されることにより、検索ユーザーの目線が移動し、クリック率が上がる
- 何度も訪れてもらううちに、「あのサイトだ」とおぼえてもらえるようになる
コーポレートサイトでの表示は難しいかもしれませんが、個人サイトや小さなサイトの場合、可能な限り表示させることをお薦めいたします。
Google+アカウントとの紐付け方法は、検索結果に著者情報のリッチスニペットを載せる方法の記事で解説しています。
また、WordPressをお使いの方はYoastプラグインを使いセクションでG+と紐付け検索結果に著者情報アイコンを表示させる方法を見ながらプラグインでやって頂きますと、より簡単に導入可能です。
Googleは将来的には、rel=”author”の著者情報も検索順位を決める指標に使いたいと考えているようですので、今のうちに設定しておくのもいいでしょう。
ping送信
ping送信機能が付いているブログの場合、pingを送ることにより、いち早くコンテンツの更新を知らせる事ができます。
ただし、pingを送ればすぐにインデックスされるかというとそうでもありませんので、公開したコンテンツをすぐにインデックス(検索エンジンに登録)させたい場合は、Fetch as Googleを使うほうが確実です。
pingの設定は、やることが無くて暇ならやっていてもいいのではないかというレベルで、「設定したほうがいいから設定する」というよりは、「設定しても損することはなさそうだからやっておくか」といった印象です。
そもそも、htmlファイルで作られた一般的なウェブサイトではping送信なんて使えないわけですから、気にするほどのものではありません。
私が設定しているping送信先リスト
http://rpc.pingomatic.com/
http://api.my.yahoo.co.jp/RPC2
http://blogsearch.google.co.jp/ping/RPC2
http://ping.fc2.com
http://ping.rss.drecom.jp/
http://rpc.reader.livedoor.com/ping
http://blog.goo.ne.jp/XMLRPC
http://ping.bloggers.jp/rpc/
http://www.blogpeople.net/ping/
当ブログで現在設定しているping送信先リストは上記になります。
どこのサーバーを設定したらいいのかわからない方は、上記のリストをコピーアンドペーストで設定するといいでしょう。
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