先週は松尾茂起 氏のWordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアルのレビュー記事を書きましたが、今週はアイレップの渡辺隆広氏の検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書のご紹介とレビューを行いたいと思います。
ガンガン教科書はその名の通り、まさに教科書といえる内容になっています。
この1冊を読むだけで検索エンジンについての大半の事が理解できるようになっており、この本を1冊読んで理解すれば、SEOについての大半の事は理解できるといっても過言ではありません。
2008年に発刊された本ですが、今読んでも色あせる事のないSEOの本質が理解できる重要な情報が満載されています。
一度読んで理解してからしばらく実践し、理解度が深まってから読み直すと更なる発見がきっとあるような、そんな奥の深さを秘めています。
少しでもSEOに興味のある方や、SEOに実際に携わる可能性がある方なら、必ず1度は読んでおく事をお勧めする教科書です。
検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書の特徴
- SEOとは何かを知る事が出来る
- 検索エンジンの仕組みを理解できる
- SEOの小手先のテクニックではなく、「なぜそれが必要なのか」がわかりやすく解説されている
- やって良い事とやってはいけない事がわかりやすく解説されている
SEOを知る為には検索エンジンの仕組みを知る事が近道ですし、その施策方法は何の意味があるのか。なぜ必要なのか。という理由も解説されています。
理由や意味を知れば、違った場面でも柔軟に対応できるスキルが身に付くでしょう。
検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書は、その場しのぎのテクニック的な解説書ではなく、サーチエンジンやSEOを正しい理屈で理解し、どのような局面でも正しい判断が出来るようになる為の本です。
悪いことだと知らずに行ってしまう、よろしくない施策も解説されており、知らず知らずにブラックハットな道へ進む危険性が回避可能です。
特徴を並べてみましたが、この本の素晴らしいポイントはSEOについて8割方を知る事が出来るところです。
一般のウェブマスターは検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書これ一冊でOK
本当に大事な仕組みや考え方が網羅されている本書。
一般のウェブサイトの管理者なら、この1冊を読みSEOについての8割を理解すれば十分です。
発刊から4年が立っていますが、SEO王道について詳しく解説されているガンガン本の内容に、情報の古さはほとんど見当たりません。
発刊当時はGoogleとYahooは独立した検索エンジンを採用していたため、Yahooエンジン向けのSEOとして、Yahooカテゴリの解説などもされていますが、もっと重要なSEOの本質は不変です。
SEOのいろはについては、様々なSEOブログを回れば無料で理解することも可能ですが、検索ガンガン本の内容を丸ごと理解するためには、一体、何日SEOブログ巡りを行わなければいけないのかと考えると、非常に費用対効果の高い本だと言えます。
Chapter
検索ガンガン教科書は6つの章に分かれており、読み進めていくにつれ、SEOの全体像や正しい施策を理解していくことが可能になっています。
インターネット等で調べて自分なりにSEO施策を行っている方は、この本を読んで理解できていない点がないか、間違った考え方をしていないか再確認することをお勧めします。
SEOとは?
なぜSEO(サーチエンジン最適化)が必要なのかについての解説がされています。
また、SEOだけやっていれば良いという考え方ではなく、すでにリスティング広告で集客されている方も(今の時代だとソーシャルメディアで収益を上げてらっしゃる方も含む)SEOにも目を向けることにより、ブランド力を上げることができ、収益も更に増えると解説されています。
検索エンジンのしくみ
ロボット型検索エンジンとディレクトリ型検索エンジンの違いやその仕組み、メリットとデメリット等が解説されています。
また、実践的なテクニックを知るのではなく、SEOの全体像を知ることにより、本やその他ブログなどで細かい解説がされていないシーンにも、対応できるようになります。
検索エンジン最適化
第3章ではSEOの考え方や検索ランキングを決める要因の解説、最適化のテクニックが解説されています。
検索ガンガン教科書では、SEOとは検索エンジンにヒットさせる技術とされており、ヒットさせるためには「良いページであることをわかりやすく検索エンジンに伝える」ことだとしています。
55ページに載っている図は、SEOを非常にわかりやすく解説している素晴らしい出来になっています。
テクニック的な面では各種タグの使い方などのテキスト要素のSEOやリンク分析、ナビゲーションなどの内部リンクについて解説されています。
どのようなサイト構造にすれば内容をわかりやすく検索エンジンに伝えることができるのかということもわかりやすく書かれています。
キーワードの選び方
第4章ではキーワードの狙い方が解説されています。
ロングテール理論についても解説されており、1つ1つのアクセスは多くないものの、合計するとヘッド部分キーワードを凌駕するほどのアクセスを呼び込むことが可能です。
キーワードを選ぶ具体的な方法も解説されており、「キーワードを集める」「整理する」「割り当てる」と、順を追って解説されています。
検索エンジンスパム
第5章では検索エンジンスパムについて解説されています。
なぜ、検索エンジンスパムを行ってはならないのか。
スパムを行うとどのような罰則(ペナルティ)が待っているのかが解説されています。
- クローキング
- 隠しテキスト
- ドアウェイページ
- リンクスパム
- 相互リンクとリンクファーム
- コンテンツ自動生成スパム
古典的な手法から、現在でも広く行われているリンクスパムまで、どのような仕組みで検索結果を操作しようとするのかという仕組みが解説されています。
ここを一通り読んでおけば、知らず知らずにスパムに加担していたという状況を防ぐことが可能でしょう。
また、これらを理解しておくことにより、解説されていないような手法であっても、「これはスパムチックだな」とご自身で判断できるようになると思います。
新しい技術と注意点
第6章では新しい技術について解説されています。
新しい技術とはいっても4年も前に刊行された本ですので目新しさはありませんが、読者自身が基準となる考え方を持っているか再確認するために、目を通しておくといいでしょう。
- CMSを活用する方法
- 重複コンテンツに注意
- サイトを移転するときの注意事項
- QDF
- パーソナライズ検索
CMS(MovableTypeやWordPress)がなぜSEOに強いと言われている(言われていた)のか、その構造上の理由が解説されています。
今のGoogleは4年前と比較すると格段に賢くなり、進化しています。
構造が少々おかしくても評価してくれることが多くなりました。
が、検索エンジンに対してサイトの内容を出来る限りわかりやすくアピールするのがSEOですので、なぜCMSがSEOに有利と言われているかを理解しておくことは大事です。
重複コンテンツについては現在ではrel=”canonical”が使用できるようになり、随分やり易くなっているのですが、重複コンテンツが生成されない仕組みというものはかなり重要なポイントですので、しっかりと確認し把握しておきましょう。
まとめ
「SEOについてよくわかる本ってない?」と聞かれたとき、私は検索ガンガン教科書を推薦しています。
SEOについての仕組みを理解することは非常に重要です。
逆に言えばガンガン教科書に書いている内容を全て理解していればほとんどの理屈を理解していることと同義といえます。
SEOを仕事にしている人以外の一般のウェブマスターなら、この本1冊で十分といっても過言ではありません。
検索ガンガン教科書をしっかりと読んでSEOの全体像を知り、それでもまだ物足りないのならば、WP加速本を読んでソーシャルで拡散されるコンテンツの考え方を知ると良いでしょう。
検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書はAmazonの中古やヤフオクの中古で1000円以下で売られていることがありえないほどの良書ですので、SEOがよくわからないという方は是非1冊持っておくことをお勧めします。
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