2012年7月18日、正統派のコンテンツ作成者なら待ち望んでいたと思われるパンダ・アップデートが日本にも導入されました。
2012年4月24日に導入された、主に不自然なリンクに対してフィルタリングを施すペンギン・アップデートと同じく、動物名シリーズのアップデートとなります。
パンダアップデートは海外では2011年2月24日に導入されており、導入から既に1年以上が経過しています。
順位を落としたサイトやリカバリ事例なども多数出回っており、パンダの恐ろしさは多くのウェブマスターの耳に届いていたと思います。
パンダアップデート日本導入の最新ニュースや詳しいニュースは多くのサイトで公開されていると思いますので、今回は「パンダアップデートがそもそも何なんのかわからない」という初心者の方にもわかりやすく、パンダアップデートを解説してみたいと思います。
追記:パンダアップデート対策に役立つ記事のまとめ記事を公開しました。
パンダアップデートってなあに?
パンダアップデートは、アメリカに導入された当初はファーマー・アップデートと呼ばれていました。
低品質なコンテンツファーム(あたかも農場のように低品質なサイトを量産する手法)対策のアルゴリズムです。
今回導入されたパンダアップデートは、低品質なページをフィルタリングしていきます。
以前から質の高いコンテンツを作りましょうといわれてきていましたので、出来る限り質の高いページを作成することに努めていた方のサイトは大きな被害は受けていないと思いますし、パンダアップデートの影響でアクセス増という恩恵を受けた方もいらっしゃいます。
ちなみに、当ブログはアクセス数を見る限り、平常運行です。
アクセス数は普段より若干多いですが、パンダアップデート関連の流入が増えているだけでしょう。
パンダとペンギンの違い
ペンギンアップデートはリンクファーム、リンクプログラムの参加、有料リンク等の不自然なリンクで検索ランキングを操作しようとしていると思われるページをフィルタリングしていくアルゴリズムです。
主に外部リンク周りの不正な施策に対抗する仕組みとなっています。
対してパンダは、低品質なサイト、広告過多のサイトなど、ユーザーの役に立っている立派なサイトとは思えないサイトをフィルタリングしていきます。
ページの中身(質)を判断する仕組みになっています。
つまり、ペンギンとパンダが出揃った今、Googleは外部リンク周りの不正と、サイト自体の質の高さを今まで以上に詳しく判断することが出来るようになったといえるでしょう。
パンダの好物
パンダアップデートがフィルタリングしていくページは、低品質なページです。
- コピーコンテンツ
- ユニークなテキストがほとんど追加されていないECサイト
- 中身が薄いコンテンツ
- 広告過多のサイト
コピーコンテンツは論外として、ユニークな(独自性があり、価値のある)コンテンツが用意されていないサイトもフィルタリング対象となっています。
一般の商品を扱っているECサイト等でも、独自性を出して価値を提供していかなくては生き残っていけません。
どのような手法でコンテンツの価値を高めていくか、SEO担当者の腕の見せ所ですね。
また、広告過多のサイトもフィルタリングの影響を受けているようです。
広告を張っているサイトが全て低品質というわけではありませんが、アクセスするといきなり、大量の広告が飛び込んでくるサイトはユーザーにとってありがたいものではありません。
ユーザーを第一に考え、広告の掲示は控えめにする必要性があるでしょう。
アフィリエイトサイトはアクセス減か
全てのアフィリエイトサイトのアクセスが減っていることは無いと思いますが、私の管理しているブログで、アフィリエイト広告が多目のサイトはどうやらパンダに捕捉されたようです。
大幅なアクセス減というわけではありませんが、検索経由のアクセスが2割くらいは減っている感じです。
逆にアフィリエイトサイトでも価格コムのような大手アフィリエイトサイトはガンガン上位表示されていますので、ユーザーの役に立つサイトや、オーソリティの高いサイトはパンダアップデートの恩恵を受けやすいようです。
私の管理している広告多目のサイトは、ホワイトハットジャパンブログと比較して広告が若干多い程度で、記事のテキスト量は相当の多さでユニークなものになっており、正直、パンダの影響は受けないであろう(むしろ、ライバルが2chまとめブログだったのでアクセスは増えるであろう)と思っていたので、ちょっとした衝撃です。
相当のテキスト量があっても、毎記事文末にアフィリエイトリンクがある場合、影響を受けるのかもしれません。
当ホワイトハットジャパンブログはサイドバーに少量の広告を張っている程度で、パンダアップデートの影響を受けていません。
導線を意識して厳選した広告をサイドバーなどに配置し、売っていく手法に切り替えた方が良いのかもしれませんね。
パンダ・アップデート対策はゴミ掃除
さて、パンダアップデートに捕まってしまったサイトをどう復帰させていけばいいでしょうか。
簡単な考え方は、ゴミ掃除です。
品質の高いと思われる記事だけを残し、品質があまり高くないと思われるコンテンツはばっさり削除か、削除できない理由があるなら別ドメインに移動しましょう。
おまけ:低品質なコンテンツを削除していったら、コンテンツが無くなった!!
このような場合、コンテンツ提案の出来るSEO会社に依頼するといいでしょう。
パンダアップデートからのリカバリを試してみます
当方が管理しているブログでは、アフィリエイト広告が多目のブログがマイナス評価を受けたようです。
今後、広告の最適化を行い、リカバリに努めてみようと思います。
広告は1記事1記事手動で張っていたので、修正には結構な時間が掛かりそうです。
一括で管理できるようなシステムを組んでおいたら良かったと、今更ながら後悔しています。
なお、パンダアップデートは自動アルゴリズムで、サイトを修正したからといってすぐに検索ランキングが回復するわけではありません。
次回のアップデートの時に処理されますので、修正してからしばらく待つ必要があります。
早めに修正し、次回のアップデートを待つと良いでしょう。
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始めまして。
私は数年前からHPを見よう見まねで作りだした初心者なのですが、3日ほど前から複数のサイトでかなりアクセスが減少してきました。
いろいろ調べているうちに貴サイトに行きつき、いまさらなのですがパンダアップデートやペンギンアップデートを知ることができました。
ただ、当サイトはアフィリエイトサイトですし、確かに相互リンクは多いのですが、比較的関連性が高いサイトとしていますので、影響を受けたのかどうかがいまいちよくわからないのです。
これはどのようにしたら判断できるのでしょうか?又、影響を受けたとしたらどどうすれば回復できるのでしょうか?
ぶしつけな質問で大変申し訳ありませんが、もしよろしければアドバイスいただければ幸いです。
アクセス解析をご覧になった際、7/18以降アクセスが落ち込んでいるのならば、ペンギンアップデートの影響ではなく、パンダに捕獲されたと考えるのが妥当な線だと思います。
ですので、おそらく、相互リンク等が原因のペンギンアップデートの影響ではないと思います。
複数のサイトでアクセスが減ったということで、同じような作りをしているサイトだったのではないでしょうか。
不要なコンテンツの削除
例えば、用語集のページ。
こちらは、前半部分の大半に毎回同じ説明文が入るほぼ重複といって良いページになっていますね。
用語集を全てまとめて1ページにするとか、用語集のページはばっさり削除されるとよろしいかと思います。
用語集はユーザーの利便性が高いと判断されるのならば、別ドメインに用語集のページを引越させるのも一つの手です。
メインコンテンツも、前半部分に毎回同じ文字が入っていますよね。
記事の分量との比率で、前半部分の毎回同じ解説のほうが文章が長いようなパターンも見られました。
コンテンツの肉付け
ページを分けすぎているような印象があります。
細かく分けすぎていて、1ページのボリュームがほとんど感じられません。
この内容のまま修正したい場合、近い事例のページはまとめて1つのページにするほうが良いでしょう。
もしくはコンテンツ内容を追加しましょう。
記事の内容はもう少し掘り下げる必要があるように感じました。
例えば、Aについての概論を解説するだけではなく、事例などを紹介し、どのような手続きをとるか詳しく解説されたほうが良いかと思います。
不要な広告の除去
アフィリエイトサイトとの事で、すべての広告を除去するのは難しいかと思いますが、クリック率の低い場所の広告は外すほうが良いでしょう。
ひとまずサイドバーのアドセンスと、記事直下やタイトル直下、文章の途中に挿入されてる中の広告は外し、文末のアドセンスのみでテストしてみてはいかがでしょうか。
複数サイトを運営されているのでしたら、サイトごとに施策方法を変え様子を見ることもお勧めします。
(広告全削除のサイト、広告文末のみのサイト、無駄なページを削除するなど、内部とコンテンツのみを修正したサイトなどに分ける)
基本的な考え方
ユーザーに満足されるコンテンツを作成します。
また、不要なコンテンツは全て削除します。
本当に価値があると思われる厳選したページを公開することに努めます。
同一ジャンルで上位表示されているサイトのコンテンツを確認し、それらを超えるようなコンテンツの質を目指してみてください。
詳しくはWikipediaを超えろ!!優良なコンテンツを作る非常に簡単な方法の記事で解説しておりますので、お役立て下さいませ。
突然のお願いにもかかわらず、丁寧なご返答ありがとうございます。
心から感謝いたします。
確かに指摘された通りかと思います。
早速修正してみます。
ただ、「不要な広告の除去」ということですが、以前はサイトごとにパターンを変えたり、少なくしたりしていたのですが、ある日グーグルからアドバイスのメールがきまして、「空いているスペースに広告を増やすことによる収益向上のアドバイス・(特にタイトル下に貼ることとそのサイズと種類、コンテンツ内に効果があるサイズ、検索用アドセンスの設置、等)・・」、というようなものでした。
忙しかったので何もせずいましたら、同じような内容で又メールが来て、結局言われるままに広告を増やし、URLを送り承認を得たという経緯があります。
それに伴い他のサイトも見直して、できるだけ広告を増やしたのです。
そのため、広告の量はもしかしたら該当しないのかもしれないのですがどうなのでしょうか?
ご迷惑かも知れませんが、又、違うサイトのアドレスを送らせて頂きます。
このサイトも突然アクセスが減少したサイトの一つです。
特にこのサイトはタイトル中のキーワードで、トップ10内に長くあったのですが、今回見てみたらどこにも見当たらなくなってしまいました。
いったいどうなってしまったのでしょう・・・?
因みに広告の量はグーグルからの指摘以来増やしました。
重複する感想をお持ちになるかもしれませんが、新たな指摘など頂けましたら幸いに存じます。
よろしくお願いいたします。
こちらのサイトのほうがわかりやすい「広告過多」ですね。
広告が画面の大半を占めるようなサイトは、パンダアップデートが低品質なサイトとみなす可能性があります。
Googleからのメールとのことですが、広告チームからのメールですので、検索エンジンチームの見解と異なることがあります。
Googleは様々な部署が独立しており、過去に検索エンジンチームが検索エンジンのガイドライン違反を発見し、日本のグーグルにペナルティを与えたり、GoogleChromeにペナルティを与えたこともあります。
独立した組織だと考えてください。
パンダパンダアップデートはAdsenseを他の広告と同じと捉えており、特別扱いはしてくれません。
GoogleAnalyticsとウェブマスターツール
ソースを見たところ、GoogleAnalyticsが導入されていないようです。
今お使いになられているXreaのアクセスアナライザは昔は流行りましたが、今はAnalyticsを使うことが主流となっています。
Adsenseやウェブマスターツールと連携させることも可能ですので、導入をお勧めします。
ウェブマスターツールは非常に重要なツールですので、もしまだでしたら登録をお勧めします。
詳しくは【ホワイトハットSEO入門その2】アクセス解析とウェブマスターツールを導入しようの記事をご覧になってください。
サイトの作り
やはり、先日拝見させて頂いたサイトと同じようなつくりになっています。
情報量が少ないページを10ページ公開するより、まとめて1ページにするほうが検索エンジンには好まれると思います。
確かに、ページを分散すればタイトルタグで様々なキーワードを拾えるようになりますが、ページごとの質が落ちてしまうと逆効果になるというのがパンダアップデートです。
一番良いのはすべてのページの情報を掘り下げていって詳しく解説することです。
ご丁寧な返答ありがとうございます。
貴サイトに出会えたことを心から感謝いたします。
とりあえずはできるところからすぐに修正していこうと思います。
あまりにも知らないことが多すぎて迷うことばかりなのですが、今後は貴サイトを拝見し参考にさせていただきます。
又、ご相談に伺うかも知れませんが、ご迷惑でなければ又見解をお聞かせ下さいよろしくお願いいたします。
最後に最も気になることがあるのですがよろしいでしょうか!?
それは、どの程度までアクセスは減少していくのかということと、必要な修正を行った場合、どのくらいの期間で回復していくのか、もしくはアクセス減少が止まるのかということです。
もちろんサイトの内容等にもよるでしょうし、修正内容によっても違いは出てくると思うのですが、この辺が気になってしかたありません。
解る範囲で結構ですから、見解をお聞かせいただけたらありがたく思います。
何度も質問をして大変厚かましいのですが、よろしくお願いいたします。
修正には時間が掛かると思いますが、ユーザーに愛されるような素敵なコンテンツを目指して頑張ってください。
パンダアップデートはリアルタイムで更新されるものではなく、一定期間ごとに反映される仕組みになっています。
次回のパンダアップデートが実行された際に、アクセスが回復する もしくは、更に下降するなどの挙動が見られると思います。
次回の実行時期がいつになるのかは、Googleにしかわかりません。
修正した内容や、次回のアップデートでアクセスがどの程度回復したかなど、動きがありましたら教えて頂ければ幸いです。
いろいろとありがとうございます。
ということは、パンダアップデートは実行されたときだけサイトに影響をもたらすということで、そのままじりじりとどこまでもアクセス減少をもたらすということではないと考えていいようですね・・・すこしほっとしました。
サイトのほうは早速修正にとりかかっているところで、既に用語集はまとめました。
修正が終わりましたらご連絡したいと思います。
そのときは又よろしくお願いいたします。
しばらくはその他の要因でアクセスが下がることもあるかも知れませんが、当方が確認した事例ですと、2~5割ほどアクセス数が減っているパターンがあるようです。
修正がうまくいってアクセスが回復すると良いですね。
あと、ウェブマスターツールを導入なさっていたら、meta descriptionの重複メッセージが届いていると思います。
そちらも修正しておくほうがいいでしょう。
すいません。
恥ずかしながらかなりの勉強不足で、いまいち理解できないのですが・・・
「ウェブマスターツールを導入なさっていたら、meta descriptionの重複メッセージが届いていると思います。
そちらも修正しておくほうがいいでしょう。」
ウエブマスターツール自体ほとんど見たことがないので、言われる内容と、何処をどのように修正していいのかよくわからないのです。
かなり重要なことなのでしょうか。
本当に、とんでもない初心者ですいません・・・
“こちらの内容”の部分を、そのページが一体どのようなもので、どのようなことが書かれているのか、一目でわかるように修正しましょう。
本当にいろいろとありがとうございます。
そしてお手をわずらわしてすいませんでした。
早速GoogleAnalyticsを調べその利便性を理解しました。
登録を試みたのですが、現在のバージョンを日本語に直す方法を解説しているサイトが見つからず(近いものはありましたが・・・)、他にやることが目白押しなもので途中まで進みましたがあきらめました。
後手になりますが、修正が終わったらもう一度調べて登録しようと思います。
ありがとうございました。
又よろしくお願いいたします。
確かに新規でAnalyticsを登録すると英語になって、設定画面が見つかりづらかった記憶があります。
その疑問にお答えすべく、GoogleAnalyticsを新規登録してみて、日本語に設定しなおす記事を作ってみましたので、もしよろしければ参考にしてください。