先週はなんと、Web担当者Forumで鈴木謙一さんが連載なさっている海外&国内SEOウォッチで当ブログの記事をピックアップして頂きました。

ペンギン・アップデート情報:ペンギンは不自然リンクを嫌う など10+4記事(海外&国内SEO情報)

当ブログは開設して4ヶ月になりますが、開設当時からWeb担で取り上げて頂けるような記事を書くことが1つの目標でした。

今後も一発屋で終らないように、気合を入れて記事を書いて行きたいと思います。

 

毎週月曜は過去一週間の他サイト様の記事をご紹介したり、感想を述べさせて頂いているのですが、今週は興味ある記事や優良記事が多かったので絞り込むのが大変でした。

素晴らしい内容の記事が目白押しですので、是非、ご覧くださいませ。

今週のピックアップ

 

ペンギン・アップデートを導入したんだけど質問ある?

海外SEO情報ブログで、ペンギン・アップデートを導入したんだけど質問ある?という記事が公開されています。

Search Engine Landのダニー・サリバン氏がGoogleのマット・カッツ氏にペンギンアップデートについて質問や、それに対しての回答が翻訳されています。

Q: スパムをきれいにした後どのくらい待てばいいのか。
A: ペンギンの次回の更新が行われたときにGoogleからのトラフィックが回復しているのが理想的だ。ペンギンは、パンダのように間隔を置いて更新される。ペンギンは常には稼動しておらず、定期的にスパムをフィルタリングするGoogleの通常の仕組みとはまったく別に物事をスパムとしてタグ付けするために使用される。

特に興味深いのが上記の情報です。

ペンギンはしょっちゅう違反していないか、改心したのかを見回っているわけではないようですね。

つまり、例えば過剰相互リンクでペンギンに捕まった場合、相互リンクを全て解消したとしても、次にペンギンが周って来るまでは再評価されないということになります。

もし仮にペンギンアップデートで順位が下がっている方は、全ての問題を解決してしばらく待ち、次のペンギンがやってきて問題がなければフィルタリングが解除される流れとなっているようです。

次にペンギンが様子を見に来るのがいつになるのかはわかりませんが、ペンギンで順位を落としてしまった方はグーグルペンギンアップデート対策。順位低下した原因を究明し対処しようの記事を参考に早めに問題のある施策を修正しておきましょう。

 

ペンギンとパンダアップデートを乗り切るSEOのあるべき姿

まだ、日本にはパンダアップデートは導入されていません。

ペンギンアップデートはスパムをフィルタリングするアルゴリズムですが、パンダアップデートは低品質なコンテンツ自体をフィルタリングするアルゴリズムです。

ペンギンアップデートは主に不自然なリンク供給を見張る仕組みですので、世界中で一斉に導入されましたが、コンテンツ内容を審査するパンダアップデートは日本語を上手に判断できないからか、未だに日本には導入されていません。

そのパンダアップデートが実際に導入されると、かなりのサイトで大幅な影響がでると予想されています。

いつか来るであろうパンダアップデートに備え、コンテンツの質を高めておく必要があるでしょう。

そのヒントになる記事がSEO Japanのペンギンとパンダを乗り切るSEOのあるべき姿という記事です。

いざパンダアップデートが導入されると、今まで沢山のアクセスがあったサイトのトラフィックが激減したり、それまでよりアクセスが倍増するサイトが出てくると思われます。

私の管理しているサイト達がパンダアップデート導入でどうなるかはわかりませんが、チャンスだと捉えて備えておきたいと思います。

 

サテライトサイトを上手く利用した事例

サテライトサイトといえばメインサイトにリンクジュース(ページランク)を送るために作られた手抜きサイトを頭に浮かべる方も多いかと思います。

今回紹介する記事でのサテライトサイトは、そのような自演リンク供給用の負のイメージが付きまとうサテライトサイトではなく、いわゆる「スタッフブログ」を有効活用した事例になっています。

いつもリアルな事例を余すことなく公開なさっているSEO Imagination!ブログの、サテライトサイトを上手に利用してナチュラルリンクを獲得しようという記事です。

施策の内容は、美容室のサイトのサテライトとして無料ブログを使ってスタッフブログを構築されたそうです。

別ドメインからの被リンクが欲しかったとのことですが、私なら自ドメインのサブディレクトリでスタッフブログを展開させると思います。

というのも、私はレンタルブログでの親ドメインのオーソリティの効果に対しては、効果はほとんど無いであろうと考えていますし、スタッフブログとしてしばらく運営したら、ドメインが違おうがメインサイトへと紐付けされるので内部リンクと相違ないと考えているからです。

が、そういうリンクジュースを流したいとか、親ドメインの強化とかそういう小手先テクニック的な面以外に重要なことがたくさん書かれています。

  • 日記の様に今日あった事の羅列は書かない
  • 自分の仕事を通じて得た知識は、どんなに小さい事でも記事にする
  • 顧客からの感謝の言葉は本サイトに記載する
  • 被リンクしてくれたサイトは必ずブログで紹介して相手のブログのコメント等でお礼をする
  • コメント内で質問を貰った場合は、コメント返信した上で”更新予告をして”掘り下げた内容の質問の答えになる記事を書く。

これらは素晴らしいコンテンツの肉付けになるでしょうし、取り上げて頂いたり、感謝されたお客様も、またその美容室に行こうと思うでしょう。

SEOとかアクセス数云々抜きで、顧客満足度を上げるスタッフブログなんて、最高のコンテンツだと思いませんか?

お客様に末永く愛される=コンバージョンと考えていいでしょう。

そのお客様の紹介(口コミ)で更なる新規開拓も期待できます。

お客様に満足してもらえるコンテンツを作ったら、おまけでSEO効果も付いてきたと考えるのがいいでしょう。

本当に価値のあるサテライトサイトとはこういうものの事を指します。

このような良質なサテライトサイトは生半可な気持ちで作れるものではありません。

 

ECサイトのためのショッピングカート最適化

ECサイトの運営者が、なぜSEOを施すかというと、「検索順位を上げたい」ではなく「売り上げを増やしたい」からであると言えるでしょう。

「検索順位が上がれば売り上げも増えるからどちらも同じ」で片付けてしまってはいけません。

訪れたお客様にストレスを与えないようにして商品購入に結びつける為に役立つ内容が、海外SEOブログのECサイト運営者のためのショッピングカート最適化 〜 トマト栽培キット通販サイトを勝手に分析という記事で解説されています。

僕は英数字を半角で入力します(数字は我慢できるとして全角のアルファベットはものすごく気持ち悪い!)。
住所の番地を半角で入れると怒られるのは不愉快でした。

この気持ち、良くわかります。

私も全角英数は使いたくありません。

昔、無職になって仕事を探していたとき、ハローワークが半角数字に対応していなくてストレスに感じた事を思い出しました。

(今、ハローワークの検索を試してみたところ、半角でもいけました。素敵)

他にも購入前にまず会員登録が必須なサイトは、そこでしか売っていないとか、最安値でもない限り購入しようと思いませんよね。

やはりAmazonのカートはよく出来ていると思う次第であります。

ちなみに、楽天は購入する時に、デフォルトで広告メールを受信するチェックボックスに毎回、印が入っているのがめちゃくちゃいらっときます。

 

警告を貰ったドメインが実は中古ドメインだった

中古ドメインを利用するシーンというのは、すでに他人に取得されている、サイトのイメージにぴったりなドメインを譲ってもらう時や、既に運営歴があり、被リンクが多数ついている期限切れのドメインを取得し自サイトへの被リンクとして再利用するのが主な使い道です。

私も、管理しているニッチ向け趣味ブログのドメインで経験があるのですが、

「ナウいドメイン空いてた!!」

といった感じでサイトテーマにバッチリなドメインを取得したのだけれども、実は過去に運営されていた期限切れドメインである可能性もあります。

中古ドメインと知らずに運用していて、過去のドメインで受けていた被リンクに対して、不自然なリンク警告が来たかもしれないという記事がパシのSEOブログのGoogleから警告を貰ったサイトが期限切れドメインだったことが判明!という記事で公開されています。

少々ややこしい状況になっているようです。

  1. ドメイン取得
  2. サテライトサイト(低品質ではない通常のレベルのブログ)からの多少の自演リンク
  3. アクセスが増えてきた(ドメインが育ってきた)ので似たようなジャンルのサイトから301で移転してメインサイトへ昇格(ブランディング目的)
  4. 不自然なリンクの警告

このような流れになっているようです。

私はパシのSEOブログの管理者であるパシフィカス氏のサテライトサイトを見たことがあるのですが、完全オリジナルの内容で品質は低くはなく、このようなコンテンツからのリンクも不自然なリンクを受けるのかと驚いた記憶があります。

旧所有者が受けていたリンクと、自演リンク、そして301リダイレクトの複合技で閾値(しきいち)を超えてしまって捕捉されてしまった感じはしますね。

私の手持ちのドメインのパターンでは、ペナルティらしきものは発動しませんでしたが、旧ドメインの被リンク数が多かったらまずかったかもしれません。(というか前所有者のサイトへのリンクらしきものを発見できませんでした。人気が無く、すぐに捨てられたのでしょう)

パシフィカス氏のこのパターンの興味深いところは、中古ドメイン利用も、301リダイレクトも、過剰なSEO効果を狙うスパム的な手法として行ったわけではないということです。

アフィリエイトサイト
実際に不正リンクが付いていた
301リダイレクトされていた

この3点があるので、普通に考えたら、中古ドメインを取得して旧ドメインから301リダイレクトしてみたところ、Googleにバレたので、偶然中古ドメインだったと嘘を付いていると思いますよね。私が再審査リクエスト処理担当者だとしたら、何言ってんのコイツって思いますよ。

パシフィカス氏本人もこう仰っています。

「リンクジュース目的の中古ドメインではない」ということを再審査してもらう必要があるのでしょうが、どう処理されるのでしょう。

ドメイン取得する時はarchive.orgで過去に使われていなかったか調べておくほうが安心ですね。

 

自演や被リンクの売買も潰れて行く

Googleの度重なるスパム対策で、自演リンクや被リンク購入の効果も薄れていっています。

というか、薄れるだけならいいのですが、ペナルティを食らうリスクが非常に高まっています。

そのおかげで私の管理サイト群のアクセスが増えたり、このSEOのホワイトハットジャパンブログのアクセスが増えているわけで、こちらとしては大歓迎なわけですが。

こうなる状況をはるか以前から予想していた@boss_氏。

思わず何度も反芻して読み返してしまう独特の説得力と心地よさが魅力な とは?ブログで、予想通り自演や被リンクの売買も潰れて行くという記事が公開されています。

求める人へ提示する、来た人を適切に誘導する、良い物を素直に出す、損をしてでも得を計画し間接的かつ長期的に利益を狙う、がSEO含むサービス業。

お前がやっているのは本当にSEOか、お前の社員がやっている事は本当にサービス業か。そのセミナー(笑)は本物か?

GoogleとユーザをつなぐSEOとはサービス業。サービス業とは誰も損をしないどころか、関わる全ての人間が得をしたと思える行為の一連を申しております。

ごく当たり前だけれども、検索順位だけ見ていてもたどり着けない説得力のあるお言葉。

私はboss氏のファンというか、信者みたいなものです。

boss氏の運営している、ほぼ毎日更新しているとあるジャンルのブログも、毎日見ています。

SEOって面白い! と思ったのも、ホワイトハットでいくべきだと思ったのも、boss氏のとは?ブログを全記事、何度も何度も読み返したからです。

とは? ブログを見て、この人の文章が気に入った方は、是非、boss氏の別ジャンルのブログも探してみてください。
(氏が別ジャンルからの被リンクや流入はノイズにしかならないと仰っているのでURLは公開しませんし、聞かれても答えませんが、SEO関係者なら今でも本気で辿れば発見できるでしょう)

 

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