2013年3月に公開されたSEO関連の優れた記事、興味深い記事をピックアップしました。

SEOとPPCの違い、SEOは実は簡単、ペンギンやパンダ以外での順位低下、タイトルタグをメンテナンスしてアクセスを増加させる方法、Googleが検索エンジンの仕組みページを公開の5記事のご紹介と感想をお送りします。

どの記事も非常に興味深い内容となっていますので、まだご覧になられていない記事がございましたら、全て目を通しておくことをお勧めいたします。

ピックアップ

SEOとPPCの違い

SEO(検索エンジン最適化)とPPC(Pay Per Click)は、どちらも検索エンジンを用いた集客として使われるものですが、その得意とするフィールドは全く違うものです。

SEOとその周辺のリスティングとSEOの違いと共通点という記事では、リスティング広告のセミナーに参加された際のレポートや感じた点が記されています。

PPCは欲しいユーザーに欲しいサービスを提供するのが得意です。

SEOは長期的にファンを獲得してブランド価値を高めることが得意です。

SEOでPPCの真似事をしようとしてしまうと、大事なコンテンツを売り込み側に最適化(最適化とは呼べない作業ですが)する必要があります。

しかし、売り込みのページを最適化してしまうと、SEOが得意とするサイトやコンテンツの価値の向上というメリットを自分から捨て去ることになってしまいます。

PPCでは呼びこむことのできない潜在客に対してリーチするのがSEOの役割です。

SEOとPPC、どっちが凄い? ではなく、得意とする分野は全く違うということを意識しておきましょう。

SEOは簡単

住さんがWebクリエイターに足りない、本当のSEOスキルのセミナーで住さんもおっしゃっていましたが、SEOの考え方や実践方法が、SEO 検索エンジン最適化のSEOは検索者の関心と意図の洞察から始まるという記事で公開されました。

SEOにかぎらず、マーケティング前提になる考え方が詳しく解説されています。

検索者の疑問に対しての答えを提供する作業がSEOです。

それにより、広告では訪れなかったユーザーに訪れてもらうことが可能になります。

そのユーザーはすぐには商品やサービスを購入する層ではありませんが、何度もサイトに訪れて疑問に対する回答を行なっているうちに信頼が積み重なっていき、いざというときに頼られることになります。
そこまで時間を掛けてやっとひとつのコンバージョンかと考えると、時間帯効果や費用対効果に合わないように感じるかもしれませんが、それだけにとどまらず、高い評判を獲得したり、ソーシャルメディアやサイトで紹介リンクを頂く可能性もありますので、デメリットばかりというわけではありません。

そもそも、そうやって時間を掛けて積み重ねていくのが、SEOです。

検索者に最適化していけば、必ずうまく行くのがSEOです。

難しく考えずに、検索者の役に立つコンテンツを追加していきましょう。

ペンギンやパンダ以外でも検索順位の大幅下落は有り得る

不自然なリンクなどのウェブスパムを行なっているサイトをフィルタリングするペンギンアップデートや、低品質なコンテンツをフィルタリングするパンダアップデートで大幅に順位が下がったという声をよく聞きますが、白黒動物シリーズの名前がついていないアルゴリズムの変更やアップデートでの検索順位の大幅下降はめずらしくはありません。

パシのSEOブログのペンギンアップデートでも手動ペナルティでもない大幅な順位下落の原因は?という記事では、それらの有名自動アルゴリズム以外のタイミングでアクセスが下がってしまった事例が紹介されています。

このパターンでは広告の位置を変更したことにより、検索順位が回復したとのことで、ファーストビューに占める広告の割合が高かったのではないかと推測出来ます。

他にも自動ペナルティ(アルゴリズミックアクション)に引っかかりそうな要因があると、あたりをつけながら訂正していく必要があり、問題点を突き止めるにはそれなりの時間が掛かることになりそうです。

新規サイトでもない限り、アクセスの大幅減少が起こった際には、何かトリガーになって引き起こされている事が多いです。

良かれと思って行った施策内容に問題がある可能性もありますので、思い出して対処を行いましょう。

タイトルタグのメンテナンス方法

ある程度コンテンツが増えてくると、思いがけないキーワードでアクセスがあることに気づくことがあります。

それらのキーワードで検索を掛けてみた際に、タイトルタグには含まれていないが、1~2ページ目のそこそこの検索順位になっていることがあります。

そのキーワードにそれなりの需要がありそうならば、タイトルタグに含めてみたり、既に含まえれているキーワードの位置を変えるだけでも効果があります。

WP SEOブログのアクセス解析を見ながらタイトルタグを変更する時のやり方と注意点という記事では、タイトルタグのメンテナンスの方法がわかりやすく解説されています。

タイトルタグのメンテナンスは効果が出やすい施策ですので、流入しているキーワードで生かせそうなものがあれば、実践してみましょう。

ただ、既に良いキーワードで高順位になっているのに、欲張って他のキーワードを含ませることにより、良かったキーワードの順位を下げてしまうことはありますので、よく考えてから行いましょう。

Googleが検索の仕組みページを公開

Googleが検索の仕組みというページを公開しました。

海外SEO情報ブログの検索の仕組みを解説するサイトをGoogleが開設、実際のスパムサイトや検索品質評価ガイドラインも公開という記事で、詳しい公開内容が解説されています。

以前にも流出していた、品質評価ガイドラインが一般公開されたようですが、公開された内容は一部に留まるようです。

最新版でもっとも価値ある情報だと個人的に感じたページとサイトのクオリティを評価するパートが削られています。

とのことで、最も重要なところは削られているようですが、いずれは全て公開されることになるのか、一部はぼかしたままになるのか、どうなっていくのでしょうか。

個人的に面白いと思ったのは、ほぼリアルタイムで更新される、インデックス削除されたてホヤホヤのコンテンツです。

インデックス削除されたページは、英語のページが主ですが、たまに日本語のページ表示されるタイミングもあるようですので、興味のある方はじっくり眺めてみると面白いかと思います。

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