先日、西宮商工会館で行われた、西宮商工会議所主催の、「インターネットを活用したい」に応えるセミナーに参加してきました。
ちなみに講師ではなく、受講者での参加です。
参加理由は「家から近い(自転車で行ける)」とか「参加費無料」とか色々ありますが、やっぱり、講師に松尾茂起氏がいらっしゃるというところが決め手になりました。
コンテンツSEOを広めた方で尊敬しています。
松尾氏の著書のWordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアルは現在通用する正しいSEOの教科書的存在ですし、松尾氏のプロデュースするSEOテンプレート賢威も私の他の管理ブログでは使っていますし、ブログを作りたいクライアント様にもお勧めしているテンプレートです。(当ブログは初心者でも無料でSEOが学べるようにテンプレートも無料で入手できるwp.vicuna.excを使用しています)
WordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアルのレビュー記事はこちら。
というわけで、セミナーの感想に行きたいと思います。
「インターネットを活用したい」に応えるセミナーとは
「インターネットを活用したい」に応えるセミナーは西宮商工会議所が主催する、ITを活用した集客を行いたい方が参加するセミナーです。
対象者は西宮市内で現に事業を営んでいる方、現に事業を営んでいる市内在住者ということで、一般的にはネットで集客してみたい事業者がメインです。
初心者というか、少なくともSEOやSNSの専門家ではない方を対象にするセミナーでした。
私自身はクライアント様にSEOやソーシャルの使い方、利点等を、どうやってお伝えすれば良いのかとか、プレゼンの仕方を学ぶという目的の為に参加しました。
ちょっと趣旨から外れるような参加者ではありますが、西宮商工会議所の方も「セミナーを無料で公開することにより、西宮で事業を営んでもらい、西宮にお金を落としてもらえればプラスだと考える」といったことを仰っていましたので、私が参加しても迷惑だということはなかったと思います。
松尾茂起 氏のセミナーの感想
当たり前ですが、松尾氏の人気は凄いものがあります。
氏の著書とマジックを持ってサインをお願いしていた方が多数居られました。
はい。私もそのうちの1人です。
本当は「サインもろた!!」と喜んでいるのではなく、対等な存在になるべきなのでしょうが、SEO業界で心底尊敬している松尾さんですので、私がミーハーになるのも仕方ありません。
サインを頂くのと同時に名刺交換もさせて頂いたのですが、私の名刺を見て「SEOブログを書いてらっしゃる方ですね」と言って頂き、感激しました。
少なくとも「ホワイトハットジャパン」という名前を見て私のブログが頭に浮かぶ程度には知ってもらえているのだと、嬉しく思いました。
Twitterの有効活用
セミナーの中で、Facebook、Google+、Twitterなど様々なソーシャルメディアがありますが、もっとも力を入れるべきは「Twitter」であると仰っていました。
詳しい内容は松尾氏の著書にも書いてあるので割愛しますが、「ソーシャルシグナル(QDF)」「nofollowがついてはいるがTwitterAPIを利用したWEBサービスに拾われた場合followリンクになる」「はてなブックマークと連携されることが多い」といった利点を強調されていました。
ちなみに松尾氏の講義の後は伊藤富雄氏のソーシャルメディア活用法というFacebookを活用する講義でしたので、「Twitter+SEO」という松尾氏の講義と、「Facebookを有効活用せよ」という伊藤氏の講義は、ベストだと思えるメリットを考えると相反する点もあり、どちらの言い分も理解できる人間からすれば楽しめましたが、「インターネットを活用してみたい」という本来の対象者からすると、一体どうすりゃいいのと混乱させてしまっていたかも知れませんね。
もちろん、どちらが正しいとか間違っているといった話ではなく、使い方次第なわけなのですが。
ちなみに、ソーシャルシグナルにFacebookは使われているか否かという点に対して松尾氏がどう解説するのか楽しみにしていましたが、「ひょっとしたら使っているかもしれないし、使っていないかもしれないし、いずれ使われるかも知れないので準備はしておいた方がいいかもしれない」といった感じで、個人的には「Facebookをシグナルとして利用はしていないのではないか」風のニュアンスだったように感じました。(私がそういう風に感じ取っただけで、松尾氏が本心でどう思っているかはわかりません)
はてなブックマークでホッテントリを狙う
これは正直、「インターネットを活用したい」という漠然とした目標のスタート地点に立った人には難しいお話だったかもしれません。
というのも、ホッテントリ入りしている記事のほとんどは、単純な企業のPRページではなく、本当に役立つとか、面白いコンテンツだからです。
松尾氏はコンバージョンページとリンクベイトのページは分けて考えるべきと仰っていましたし、完全に人気取りに特化できるコンテンツを作れれば強くなるとは思います。
ただ、ユーザー層から考えると、難易度が高すぎた気がしないでもなく。
もちろん、競合他社と戦い抜いていくためには超えて行きたい壁であることは間違いないのですが、ホッテントリ入りにはタイミングなどの要因も重なるとはいえ、まぐれ当りもなかなか難しいレベルです。
「インターネットを活用したい」というヒントを求めてやってきた方からすれば、「ホッテントリを取ったら良いのか! 狙おう」となってしまう気がするんですよね。
ホットエントリー入りは既にある程度の権威として認められている人、よほどタイムリーな話題など、タイミングとテクニックが重要なので、狙ったところでホッテントリ入りは難しいと思われますし、もしホッテントリ入りしたところでコンバージョン率は異常に低いです。
ホッテントリ入りすることにより検索ランキングが上位化しやすいという利点はありますが、コンバージョンページ以外を上位化してどの程度の収益化が見込めるかは難しいところです。
収益率が高かろうが皆無だろうが狙っていく方針は間違いというわけではなく、私も好んでいる手法ですが、なんせ、1時間という短い講習時間。
松尾さんの伝えたかった大事な事は相当の予習を積んできた人でないと伝わらなかったのかもしれないです。
周りを見ていたから言えることなのですが、見出しレベルの話題をここぞとメモしても意味がない・・・ とはいわないけれども、違うんですよね。
見出しレベルのキャッチコピーはメモしなくても記憶に残るはずで、そこから先のひらめきをメモするべきじゃないかなと。
WEBサービスは運用しておいた方がいい
今回、松尾さんのセミナーを受け、「これは知らなかった!!」的なことはほとんどありませんでした。
私のように細々とはいえSEOという分野(特にホワイトハットSEOやコンテンツSEO)でお金を貰っている人間からすれば知っていて当然の話題ばかりでした。
それは当然の話なのです。
こちらは飯の種に少しでもヒントを求め時間を掛け研究しているわけで、研究対象や参考図書に松尾さんの本が入っているのも当然ですし。
松尾さんのセミナーの内容で全うなSEO業者が聞いて、「それは知らなかった」という話題はなかったと思います。
ただ、集客アプローチ(SEO含む)の考え方で、ユニークなWEBサービスは運営しておいた方がいいという話題が、非常に心に刺さりました。
確かにリンクベイトという意でウェブサービス有効ではありますし、簡単なウェブサービスは作るのにたいしたコストは掛かりません。
アイディアさえ良ければ、簡単にリンクを得ることが出来ます。
が、限られた予算と照らし合わせると、まずカットされる可能性が高いのも、おまけ要素的なウェブサービスです。
私はSEOに興味を持つ前は、WEBプログラムを請け負う会社でお世話になったこともあります。
簡単な仕組みのプログラムであっても、それなりの工数が発生し、それなりのコストが掛かるのは当然と認識していました。
SEOがメインとなった今も、WEBサービスを使ってそれなりに面白い仕組みでリンクベイトが出来たとしても、掛かったコストをペイできるかどうか怪しいので、積極的に利用はしていませんでした。
しかし、松尾氏は、「WEBサービスは自社にとって要らなくなったら売ることも出来るのでとりあえず持っておくことはいいことだ」と仰っていました。
コロンブスの卵というか、目からうろこでした。
仮に思ったほど収益に繋がらなくても、赤字が広がらない程度の金額で販売できればある程度回収できますよね。
今後は面白いひらめきがあれば、どんどん、WEBサービスに使えないか検討してみたいと思います。というWEBサービスにこだわらず面白そうなことはとりあえず何でもやって行くべきですね。
ITビジネスをやっている人ならごく当たり前のことだったのかも知れませんが、私のようなフリーの事業者にとっては考え方の方向性の1つを提案してくださった素晴らしい講演でした。
松尾氏の講演に堅苦しさはなく、ほっこりできる笑いが随所に
もはや、このあたりは真似しようと思っても出来ないレベルです。
松尾さんってどんなイメージ?と尋ねたら、ここは嫌だなーと思うところがなく、大人だけど少年的な魅力 のようなイメージをお持ちだという答えが返ってくると思います。
それが本心か、演技か どっちにせよ、凄いです。
本心なら嘘偽りない素晴らしい先生ですし、演技だったとしてもネット上でもソーシャル上でもセミナー中でもそのキャラクターを崩壊させることなく、嫌味のないキャラクターを演じきれる実力。
どちらにせよ、本物です。
ところどころに笑いも混ぜて、楽しい時間を過ごさせてくださいました。
ある分野のオーソリティに、全く関係ないトイレ用品の新製品を作ったから、それについてTwitterでつぶやいてくれと頼んでも断られます。的なたとえ話をなさったのですが、「僕ならつぶやくと思うんですけど、普通は断られます」的な発言をなさっていて、「素敵な便所製品が出たら確かに松尾さんならRTするだろうな」と思いながら、笑ってしまいました。
どこまでが戦略なのか、全て戦略なのか、全て素なのかわかりませんが、愛されるキャラクターだということを再認識しました。
キャラクターの一貫性も重要だということを、私は今回のセミナーで再確認しました。
再確認したからといって、生かせるかどうかは別のお話になるわけですが、重要な再確認であったことに違いはありません。
ほんの一握りのセンスを持ったわかる人にしかわからない「松尾茂起 」の魅力に気付いている私自身に優越感を抱いていることは否定しませんし、「もっともっと松尾氏は注目されるべきだ」というファン心理もあったりで、考えがなかなかまとまりませんが、まとめますと。
松尾茂起氏は今でも最先端を突っ走っている
私のようなレベルの人間が松尾さんに追いつこうなどとおこがましいかもしれませんが、そのくらいの気概は持っておきたいものです。
私が松尾氏が大好きな理由
これもキャラクター構成上の理由なのか、素なのかはわかりません。
とりあえず、松尾さんは誰に対しても優しいんです。)。
誰に対しても優しい松尾さんのキャラクターは素晴らしいです。
WEBライダーという社名だけあって正義の味方っぽいです。
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