以前にXserverにWordPressを自動インストールする方法を解説いたしました。

ワンタッチで簡単に導入が可能な自動インストールは魅力的ですが、データベースのテーブルの接頭辞(プレフィックス)がwp_になっているため、セキュリティがやや甘くなる欠点が指摘されています。

悪意あるユーザーが不正にアクセスするためのヒントを半分与えていることになるからです。

後から変更は可能なのですが、少々面倒くさい作業になりますので、新たにWordPressをインストールする際にまとめて対応しておくのがいいかもしれません。

今回は、エックスサーバーにWordPressを手動でインストールする方法を解説いたします。

自動インストールと比較すると、少しだけややこしいですが、この記事の手順に沿って作業を行なって頂けたら、きっと手動インストールも成功するはずです。

なお、WordPressのインストール前の作業にあたる、ドメインのDNS設定やエックスサーバー側の設定については、【初めてのWordPress】ドメインを取得してライバルに差をつけようの記事で解説していますので、1から始める方は参考にしてください。

今回の解説では、sxo.jpというドメインにWordPressをインストールする形で解説します。

ドメイン名はご自身のドメイン名に置き換えてご覧ください。

エックスサーバーにWordPressを手動インストール

データベースの作成

エックスサーバの管理画面へログインした直後のメニュー

まずはXserverの管理画面にログインして、左下付近にある下向き矢印をクリックして、WordPressをインストールしたいドメインを選択します。

選択出来たら、「設定対象のドメインの変更」をクリックします。

 

エックスサーバーの管理画面からMySQLの画面へとアクセスする方法

次に、「DATABASE」の項目にある、「MySQL5設定」をクリックします。

 

XserverのMySQL管理画面

MySQL5設定の画面に移動したら、「MySQLの追加」をクリックします。

 

エックスサーバーのMySQLユーザー作成画面

  • MySQLデータベース名:任意の名前をつける(今回はhogeとつけました)
  • 文字コード:UTF-8を選択

設定ができたら、「MySQLの追加(確認)」をクリックします。

 

MySQLの確認画面

MySQLデータベース名と文字コードが確認できたら「MySQLデータベースの追加(確定)」をクリックします。

以上でデータベースの作成作業は完了です。

ユーザーの追加と設定

XserverにMySQLユーザの追加を行う解説

データベースが作成できたら、次はユーザーの作成です。

「MySQLユーザの追加」をクリックします。

 

エックスサーバーのMySQLにユーザーを追加する画面

  • MySQLユーザID:任意のユーザーIDを入力します
  • ホスト名:特に触る必要はありません
  • パスワード:MySQL用の任意のパスワードを入力
  • パスワードの確認:MySQL用の任意のパスワードを再入力

必要な情報を記入したら、「MySQLユーザの追加(確認)」をクリックして、その後にでる「MySQLユーザの追加(確定)」をクリックしたら、ユーザーの追加が完了です。

 

MySQLの設定

「アクセス権未所有ユーザ」の中から、先ほど発行したユーザを選択し、「追加」をクリックします。

 

あとで必要になるのでMySQL5のホスト名をメモしておく

エックスサーバーのMySQL5情報

MySQLの一覧ページの最下部に、上記のようなMySQL5情報が表示されていますので、「MySQL5 ホスト名」をメモするか、暗記しておきましょう。

MySQL5ホスト名は、WordPressをインストールする際の初期設定で入力する必要が出てきます。

WordPressのダウンロード

WordPress公式サイトのスクリーンショット

http://ja.wordpress.org/ にアクセスします。

「WordPress3.5.1をダウンロード」という青いボタンがありますので、クリックしてダウンロードします。

ダウンロードしたzipファイルは解凍しておきましょう。

FTPクライアントでアップロード

WordPressの構成ファイルをFTPで転送する

FTPクライアントでWordPressをインストールしたいドメインにアクセスします。

私は/sxo.jp/public_html にそのまま転送させました。

 

FTPでWordPressの構成ファイルをすべて転送完了

転送にはそれなりの時間が掛かると思われます。

転送が完了するまで待ちましょう。

なお、public_htmlに転送した場合、エックスサーバーが自動で生成しているindex.htmlがありますので、削除しておきましょう。(間違えてindex.phpを削除しないように注意)

削除しておかないと、せっかくインストールしたのにエックスサーバーの準備中画面が表示されることとなります。

ウェブインターフェイスで設定

WordPressをウェブインターフェイスで設定する画面

お使いのインターネットブラウザで、http://あなたのドメイン のURLを叩きます。

私の場合ですと、http://sxo.jp になります。

「wp-config.php ファイルが見つかりません」という画面になりますので、下部にある「設定ファイルを作成する」ボタンをクリックします。

 

ウェブインターフェイスでの詳細設定

特に何も考えずに、「さあ、始めましょう!」をクリックします。

 

WordPressで使うデータベースの詳細設定画面

  • データベース名:先ほど作成したMySQLのデータベース名を入力
  • ユーザー名:先ほど作成したユーザを入力
  • パスワード:先ほど作成したMySQL用のパスワードを入力
  • データベースのホスト名:MySQL一覧ページの下部にある先ほどメモしていたホスト名
  • テーブル接頭辞:セキュリティを考えるとwp_以外のクラッカーが推測しにくいものに変える

設定が出来たら「送信」をクリックします。

 

WordPressの手動インストール開始

この部分のインストールは無事完了しました。と表示されたら、「インストール実行」をクリックします。

 

WordPressの初期設定

サイトのタイトル:サイトのタイトルを付けます。あとで変更可能です。

ユーザー名:ユーザー名を決めます。あとで削除、発行可能です。

パスワード:パスワードを決めます。あとで変更可能ですが、最初からセキュリティの高いものにしておきましょう。

メールアドレス:あとで変更可能です。

プライバシー:チェックを外すとnoindex,nofollowになり検索エンジンに登録されません。完成させてから検索エンジンに公開したい場合はチェックを外しておくといいでしょう。
なお、ローンチする際、ここでチェックを外した事をすっかり忘れてしまうミスは結構見かけますので注意しましょう。参考:検索エンジン経由のアクセスが一向に増えないサイト

記入が終わったら「WordPressをインストール」のボタンをクリックします。

 

WordPressのインストールに成功した時に出現する画面

成功しました! WordPress がインストールされました。もっと何か作業をしたかったですか?がっかりさせてゴメンナサイ。これだけです! と表示されたら、インストール成功です。

初めてインストールしたときから、この画面を見るのは大好きです。

では、「ログイン」ボタンをクリックしてみましょう。

 

WordPressのログイン画面

WordPressを以前から使っていらっしゃった方にはおなじみのログイン画面です。

先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力して、「ログイン」ボタンをクリックします。

 

WordPressの管理画面

無事、WordPressの管理画面にログインできました。

自動インストールに比べると、少しだけ手間が掛かりましたが、さほど難しくはなかったはずです。

無事インストールが完了したら、次はSEOも意識した初期設定を行うといいでしょう。

htmlサイトからWordPressに乗り換えた方はhtmlで作られたサイトを順位を落とさずにWordPressに変更するの記事を参考にしてください。

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