2013年1月の二週目に公開されたSEOやマーケティング関連の記事の中でも優れた記事を5つピックアップしました。

検索ランキングやユーザビリティを向上させるサイト構成の重要性、ECサイトの重複ページの取り扱いの解決方法、コンテンツSEOとは違った切り口からの自然リンク獲得方法、2013年の有料リンク構築の可能性、スパムも厭わなかった過去と決別し、SEOとして心機一転しようと思った理由の計5記事のご紹介と感想をお送ります。

どの記事も非常に興味深い内容ばかりです。

是非、ご覧になってください。

ピックアップ

サイト構成の重要性

サイトデザインをわかりやすく構成することにより、検索エンジンにサイトの内容をわかりやすく伝える事ができます。

サイトの内容が検索エンジンへとわかりやすく伝われば、どのページが重要なのかが伝わりますし、そのページ同士の繋がりにより、更に検索エンジンに理解されやすくなります。

SEOとその周辺のサイト構成が重要だという記事で、サイト構成の考え方が解説されています。

少ないページ数なのにビッグキーワードで上位表示されているサイトはよく見かけます。

ページ数が少ないのになぜかビッグキーワードで上位表示されいてるサイトには、バックリンクに秘密があるのではないかと考えがちです。

もちろん、バックリンクも上手いことやっているサイトが多いですが、構造自体もよくできているところが多いですね。

ユーザーにとってわかりやすい構造は、検索エンジンから見てもわかりやすいと覚えておくと良いでしょう。

色違いやサイズ違いのページの有効な取り扱い方

ECサイトでほぼ同一商品を取り扱う際には、重複コンテンツとしてみなされないように気を使う必要があります。

例えばパソコンで使うSSDを販売するページの場合ですと、同一メーカー製の120GのSSDと240GのSSDでは、容量以外はほぼ同じ商品になります。

靴を販売するページの場合、赤のコンバース・ジャックパーセルと白のコンバース・ジャックパーセルのページを別に作成した場合、色以外は同じ商品なわけです。

海外SEO情報ブログのECサイトにおける色違いやサイズ違いの商品ページのベストプラクティスという記事では、3つのパターンの商品の取り扱い方法がわかりやすく解説されています。

  • 全ての商品を1つのページに掲載する
  • 元となるページと各商品のページを作り、元となるページヘrel=”canonical”タグを向ける
  • 各商品ページを作り、それぞれ、重複とみなされないオリジナルなコンテンツを作成する
  • 各商品ページを作り、最も人気のあるページヘrel=”canonical”を向ける

上記の方法の特徴がわかり易く解説されています。

どの方法が一番ベストなのか、良く理解してから設定しましょう。

なお、rel=”canonical”タグはよく理解して使わないと、検索エンジンからのトラフィックを大幅に失ってしまう危険性があります。

rel=”canonial”タグの解説は<link rel=”canonical”>(カノニカルタグ)の使い方の記事をご覧ください。

コンテンツに頼らず被リンクを獲得する方法

優れたコンテンツを作ることが出来れば、被リンクを獲得する可能性は非常に高まります。

しかし、コンテンツマーケティングに頼らない、全く別の方法で被リンクを獲得する事例や考え方の記事がSEOmozに掲載され、WEB担当者フォーラムのコンテンツに頼らずリンクを獲得する4つの方法(前編)という記事で翻訳されています。

  • 人間関係や評判、口コミ
  • 優れた広告で認知度を高め注目を浴びる

人間関係や評判、口コミ

本当に良い嘘偽りのないサービスを提供することにより、良い評判を得る。

それにより、たくさんの口コミとリンクを獲得して、検索エンジンの順位も高く、多くの売り上げを得ている事例が紹介されています。

確かに、何もソーシャルメディアやコンテンツにこだわらなくても、地元ネットワークを起点として評判やリンクを獲得することは可能でしょう。

人に勧められたからとか、売り上げが上がると聞いてとか、流行っているからという理由で、ソーシャルメディアにコストを割いてを過度な期待を寄せるよりも、自身のサービスを向上させるほうがお得な場合も大いに有り得るというお話ですね。

優れた広告で認知度を高め注目を浴びる

広告に力を入れて認知度を高め成功しているパターンです。

面白い広告や、みんなに愛される広告を作ることができれば、コンテンツにコストが掛かっていなくても、広告を見た人がファンになってくれたり、リンクを張ってくれるという事例です。

面白い広告のアイディアが思いつけば、色々と試してみたいですね。

有料リンク復活の可能性

海外ではかなり下火になっており、日本でも徐々に減っていく傾向が見られる有料リンク構築。

リンクは数より質と以前から言われており、最近では低品質な不自然リンクはかなり危険な存在になってきています。

SEOJapanの2013年、有料リンクが息を吹き返す?では、無料で獲得した低品質な危険なリンクや、有料の品質の高いリンクについての可能性について解説されています。

日本でのウェブスパム業者が設置する有料リンクのイメージは、ワードサラダであったり、そこまではひどくないにせよ人間が目視すれば明らかに怪しいリンク提供用ブログであったりします。

しかし、目視してもわからないほど優れたコンテンツから、ごく自然にリンクが張られていたならば、検出することは難しいでしょう。

今後は安価ではあるが低品質なリンク販売は下火になり、コストは掛かるが目視でも有料リンクだとはわからないような外部リンク構築が主流になってくるのかもしれません。

そうなると、今でも検索エンジンから見れば被リンク構築のウェブスパムとステルスマーケティングは同じような概念ですが、今後は、人から見ても有料リンクとは見せかけないような、より一層、一般的なステルスマーケティングのイメージに近い、ステルス有料リンクのようなものに変わっていくのかも知れませんね。

ブラックハットからホワイトハットへの転身

元はブラックハットなSEO業者に所属しウェブスパムも行なっていた西田能信氏が会社を退職し、個人事業者として俺のSEOというサービスを立ち上げました。

ブラックハット出身のSearch Engine OptimizerによるホワイトハットSEOサービスとのことですが、ウェブスパム行為からは一切足を洗い、ホワイトハットでやっていく決意をされたようです。

なぜウェブスパムも含んだSEOサービスから完全なホワイトハットに転身したのかという理由が、SEOで独立開業に至った理由という記事で語られています。

自分で言うのは気が引けるのですが、私は真面目なほうです。法律に反していない事とは言え、ブラックハットと言われている手法が中心のSEOサービスに関わっている事は精神的に良い物ではありませんでした。

この気持ちは非常に良くわかる気がします。

私はホワイトハットSEOに関するブログを書いているわけですが、ウェブスパマーやアフィリエイターの方がTwitterなどで発している、ホワイトハットに否定的な発言をみると自分が馬鹿にされているように感じ悲しくなります。

ウェブスパム行為はホワイトハット推しのSEO関係者以外の一般の方からも否定される事が多いでしょうから、生活の為とはいえ、精神的苦痛は計り知れないと思います。

ホワイトハットSEOはクライアントさんに熱意がない場合、ほとんど結果が出せないところが難しいところではありますが、熱意を持ってもらえるように説明していったり、コンテンツの内容に突っ込んで具体例を挙げたりといった作業でクライアントさんと一緒にコンテンツを育てていく楽しさもあります。

正しいSEOが浸透し、SEO業界の全体的なレベルが上がっていければ、幸せになれる人も増えると思いますので、今後も正しいSEOを提供できる業者や事業主が増えていけば面白いことになると思っています。

追記

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西田さんが以前に勤めていらした会社が真っ黒な業者だと言うニュアンスではありません。

ユニークで優れたウェブサービスを多数運営されている会社です。

誤解を招きかねない記事になってしまって申し訳ございませんでした。

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