2013年6月の2週目に公開されたSEO関連の興味深い記事をまとめました。

リンクの否認ツールを送信する際に記述ミスがあった場合、エラーが表示されるように、SEO業界の3つの誤り、Googleのマット・カッツ氏がrel=”author”について語るの3つのテーマに関する4つの記事のご紹介と感想をお送りします。

まだ見ていない記事がございましたら、確認しておくといいでしょう。

ピックアップ

リンクの否認ツールを送信する際にミスがあった場合、エラーが表示されるように

リンクの否認ツールは、第三者から張られた悪意のあるリンクや、どうしても削除できないスパムリンクを無効化する時に用いるツールです。

使い方を間違えると、今より検索順位が落ちてしまう恐れもあるような、なかなか強力な力を持ったツールなのですが、テキストファイルを送信するという比較的原始的な仕組みですので、正しくアップロードされているのか、正しく記述できているのかというところが確認できないという所が欠点でもありました。

海外SEO情報ブログのリンクの否認ツールが、ファイルの記述が間違っているときにエラーを通知によると、リンクの否認ツールを送信した時に何らかのミスがあった場合に、エラー内容を表示してくれるようになったようです。

それに加え、拡張子が.txtのテキストファイル以外は受け付けなくなったようですので、間違った形式のファイルをアップロードして、実は否認ツールが効いていなかったというミスもなくなりそうです。

また、リンクを否認する際には、URLを一本一本否認していくよりも、domain: を使ってドメイン単位で指定するほうが、ミスが起こりにくくていいとのことです。

ただし、domain単位で指定すると、そのドメインからスパムリンク以外の良質なリンクがある場合も全て否認されてしまいます。

独自ドメインやサブドメインの場合、スパムリンクを発しているドメインはほぼクロに間違いはないから問題ないでしょうが、例えばameblo等のサブディレクトリ型のブログサービスをスパムリンクに使われている場合、domain単位で指定すると、他のアメブロから張られている良質なリンクまで否認することになってしまいますので、1本1本否認していく他ないかと思われます。(否認ツールはおそらく、ディレクトリ単位の否認はできない)

SEO業界の3つの誤り

Googleのマット・カッツ氏の動画が、SEOJapanのGoogleのSEO責任者が語るSEO業界の3つの誤りという記事で翻訳されています。

  • SEO関係者はデータ更新とアルゴリズムのアップデートを混同している
  • パンダやペンギンはGoogleが短期的に収益を増やす為のアップデートではない
  • SEO業界は、ユーザーではなく検索エンジンを重視し過ぎている

パンダやペンギンは順位が落ちたサイトに広告を買ってもらうために実施しているわけではないということでしょう。

低品質なコンテンツからの短期的なAdWords広告の収益が増加したとしても、それによって検索体験が損なわれるようになるとGoogleのシェアは落ち込むわけですし、長期的に儲けるために行なっている取り組みであるというところは間違いないと思います。

検索エンジンばかりを見るのではなく、ソーシャルメディアなどの分野にも力をいれて認知を高める努力をすべきという意見も、間違いないと思います。

よほどおかしなSEOを行なっていない限り、一般的に認知の高いサイトは検索順位もそれなりのものになりますので、オーソリティを高めるということが重要ではないかと考えています。

マット・カッツ氏がrel=”author”について言及

Googleのマット・カッツ氏が、rel=”author”が普及することにより、将来的に利用出来るかもしれない展望について語った内容が、SEMリサーチの「コンテンツ作成者を把握することで検索は進化する」米Google Matt Cutts氏、rel=author に言及と、海外SEO情報ブログの著者情報(rel=author)がGoogleの検索結果に与える影響の未来予測で翻訳、解説されています。

rel=”author”は今のところ、検索結果のアイコンに使われている程度だと考えられますが、将来的に普及が進めば、誰が書いたコンテンツなのかということを知るシグナルとなることにより、検索ランキングを決める指標の1つとして用いられるようになるかもしれません。

検索順位を決める際の指標がリンク中心では、どうしてもスパマーが入り込む隙があるため、少しでもスパムの影響を受けにくいシグナルが欲しいと思っているはずです。

果たして、そのような仕組みがいつ完成するのかはわかりませんが、検索周りの進歩の速度を考えると、そんなに遠い未来の話ではないのかもしれません。

rel=”author”が検索ランキングの指標にならなかったとしても、著者の価値を上げる取り組みは行なっておいて損はありません。

損はないどころか、得することばかりの最重要課題だとさえ思います。

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