2013年6月の2週目に公開されたSEO関連の記事の中で興味深い記事を厳選してピックアップしました。
問題があると思われる箇所を修正してアクセス減から回復させた事例、タイトル要素の付け方、ペンギンアップデート2.0の分析情報、今後Googleが対応していくと思われるスパムサイト、手動ペナルティを受けたサイトが再審査リクエストに合格するまでの作業の流れの計5記事のご紹介と感想をお送りします。
とても優れた記事の数々です。
ぜひ、目を通しておくことをお勧めします。
ピックアップ
- アクセス減から回復した事例
- タイトル要素の付け方
- ペンギンアップデート2.0分析
- Googleが今後照準を合わせると思われるスパムサイト
- 不自然なリンク警告の再審査リクエスト合格までに必要な作業の流れ
アクセス減から回復した事例
長期に渡って安定していたアクセス数がパンダアップデートと思われるフィルタリングに引っかかってしまいアクセスを減らしてしまったサイトが抱えていた思いつく問題点を次々に修正していったことにより、アクセス数が回復した事例が、電気設備SEOのパンダアップデート対策と回復事例の紹介で解説されています。
アクセスが下がったタイミングが11月20日ごろとのことで、パンダアップデートのタイミングとほぼ一致しているように感じます。
サイト運営者の水口健一さんは、問題が発生している可能性があると思ったものは、全て修正されたようです。
そして、様々な施策が功を奏したようで、5月の半ばからアクセスが回復し始め、現在では過去を上回るアクセス数を記録するほどになったとのことです。
修正内容
- 内容の薄いページはnoindex
- サイトの高速化
- サテライトブログの削除
- 独自ドメインへの移行
- 旧サイトから新サイトへの移転を0秒 meta refreshからrel=”canonical”へ変更
- 中小検索エンジン(野良ディレクトリ)の登録解除
- HTMLタグの修正
少しでも問題になりそうだと感じたところは、全て修正する徹底ぶりです。
水口さんの電気設備のサイトは元から静的なhtmlで十二分に高速表示されていたのですが、更なる高速化にも取り組んだようです。
最も効果があったと思われるのが、この独自ドメインへの移行です。sakura.ne.jpでサイトを運営していましたが、「同一ドメインの検索結果は4つ程度」のように、同一ドメイン内に強いサイトがあると自サイトの検索結果が消えてしまうことを懸念し、独自ドメインに移行しました。
水口さんもおっしゃっているように、この施策は効果が大きかったようです。
私は水口さんが独自ドメインへの移転作業をされている時にGoogle+で経過を教えて頂いていたのですが、移転直後から検索順位も安定しつつあるような状況なっていたとおっしゃっていました。
どの施策が功を奏したのか、それとも、全ての施策で少しづつ加算されていって良い方向に進んだのかはわかりませんが、徹底して問題を洗い出していったことにより、アクセスが回復したということは、アクセス減に悩んでいる方にとっては心強い成功事例になるかと思います。
タイトル要素の付け方
SEOとその周辺のtitleタグのつけ方の戦略という記事で、タイトルタグの付け方がわかりやすく解説されています。
タイトルタグといえば書籍のタイトルと同じようなものですので、
- 誰に向けて書かれているのか
- どのような内容が書かれているのか
ということをわかりやすく記述することにより、SERPsでのクリック率も向上しますし、検索エンジンにもページのテーマが伝わりやすくなりますので、検索順位の向上にも一役買うことになるでしょう。
SEOは簡単になったの記事でも書きましたが、現在のGoogleはテクニック的なことはほとんど意識しなくても、コンテンツの内容が良いサイトを上位表示してくれるようにはなっています。
しかし、最低限、タイトルタグは最適化しておくべきですし、現在のGoogleでもタイトルタグの変更は、検索順位が上がったり下がったりという動きを見せますので、いまだタイトルタグの重要度が非常に高いことに間違いはありません。
当ブログでも、タイトルタグの最適化 | 定期的なメンテナンスで微調整という記事でタイトルタグのメンテナンス方法を解説していますので、タイトルタグの付け方を今まで大雑把に行なっていた方は、参考にしてください。
HTMLタグのチューニングは現在の進化した検索エンジンにはほとんど効果がないものが大半ですが、タイトルタグだけは別で、今でも大きな影響力を持っているものですので、最適なタイトルを付けることを意識しましょう。
ペンギンアップデート2.0分析
先日導入されたウェブスパム対策のアルゴリズムであるペンギンアップデート2.0。
海外SEO情報ブログのペンギンアップデート2.0分析【海外編】: 不自然リンクが依然としてウェブスパムの主な原因では、ペンギン1と比べペンギン2がどのように進化したかの分析記事が紹介されています。
ペンギンアップデート2.0は初代と同じく、キーワードスタッフィングや隠しテキストといったスパムと不正なスパムリンクを検出するようです。
主に不自然なリンクを多く持つサイトがペンギンのターゲットになると思われます。
今回のペンギンアップデートはかなりマイルドな性格だったようで、まだまだ多くのスパムサイトを見逃してしまってはいますが、誤検出でスパムを行なっていないサイトがトラフィックを失うような事例は今のところ出てきていないようです。
今後は誤検出がでない程度に徐々に厳しい判定に調整が行われるのではないかと期待が持てます。
Googleが今後照準を合わせると思われるスパムサイト
WEB戦略ラウンドナップのMattCutts氏の動画を見ると、Googleとスパマーの今後の戦場はここかなと思うという記事で、今後のGoogleとスパマーの戦いはスパム行為で順位を上げるといったところから、それなりに価値があるようなコンテンツに見せかけるコンテンツファーム的なサイトとの戦いになるのではないかと予想されています。
ランサーズなどでさほど価値のないコンテンツを大量に買い集め、被リンク供給目的の媒体を作る光景はよく見られます。
スパマーは徐々に低品質なリンク構築から、ある程度コストのかかった人の目から見てもクロとは言い切れないような手の込んだリンクに移行しつつあるように感じます。(未だにワードサラダに毛が生えたようなコンテンツからリンクを送る手法をとっている業者が存在する事に驚きますが)
また、タイトルには「広告」と書いている有料記事(記事体広告)なのにリンクにnofollowがついていない実質的な有料リンクといった手法もありますし(または広告とさえ表記されていないステマ記事)、どの程度効果があるのかわかりませんが、プレスリリースにもnofollowはついていません。
今後、Googleが記事体広告などの今まで比較的見逃されてきた手法にまで厳しく対処するようになるとしたら、影響を受けることが考えられるサイトも少なくないかと思います。
今はペナルティを受けていなくても、将来的にアウトになる可能性は否めませんので、有料リンクはガイドライン違反であるということは意識しておくことが重要でしょう。
不自然なリンク警告の再審査リクエスト合格までに必要な作業の流れ
SEO Imagination!の不自然なリンク警告を受けた場合の再審査リクエストまでに必要な作業という記事で、不自然なリンクで警告を受けたサイトが再審査リクエストに合格するまでの手順が解説されています。
相当の数の粗悪なリンクに汚染されてしまっている場合、簡単には再審査リクエストに合格できないでしょうが、過去のスパム施策により大事なドメインがペナルティを課せられてしまっている方は、この記事の手順を参考にペナルティ解除に臨むといいでしょう。
今はまだスパム的な施策には手を出していないが、儲かるためにはスパムリンクに手を出すべきかと悩んでいる方は、もし、ペナルティを課せられてしまったらどのような面倒くさい作業が待っているのか、この記事の流れを見て一度、冷静に考えてみるといいと思います。
リンクの否認ツールの登場によりペナルティを受けてしまっても否認でなんとかなるのではないかという甘い考えを持っている人もいらっしゃるかもしれませんが、最低でも5割は不自然なリンクを削除しない限り、再審査リクエストには合格しないと考えておくといいでしょう。
業者が用意していて管理されているスパムリンクなら、業者に問い合わせることによりリンクを削除してもらうことも可能かもしれませんが、アフィリエイトと銘打った実質的なペイパーポストで一般のブロガーに有料リンクを張らせる手法や、ブログパーツなどに埋め込まれたスパムリンクの場合、そのブロガーがブログの更新に止めてしまっていることにより、ブログ運営者に連絡を取ることが不可能ということも珍しくありません。
そのような現実的に剥がせないリンクの割合が非常に多い場合、最悪、ドメインを捨てて1からやり直しということになります。
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