以前にも【ペンギンアップデート】スパム対策の新アルゴリズム導入とその対策の記事でお伝えしましたが、アンチスパムアルゴリズムである、ペンギンアップデートが2012年4月24日に導入されました。

日本では未だ未導入とされている、パンダアップデートは内容の薄い低品質なサイトをフィルタリングするアルゴリズムですが、今回導入されたペンギンアップデートはGoogleのガイドラインに違反するスパムな施策をフィルタリングする機能を備えたアルゴリズムになっています。

パンダに続きペンギンということで、動物シリーズですね。(元となるパンダはGoogleの開発者の本名ですが)

しかも、「白と黒」ということで、白いサイトと黒いサイトを判別してやろうという意気込みが見え隠れしておりますな。

追記:2012年7月18日 日本にもパンダアップデートが導入されました。

7/28以降にアクセスが激減しているサイトはパンダアップデートの影響を受けていると思われます。

以下の記事を参考にして対処してみてください。

パンダアップデート対策まとめ
パンダアップデートが日本にも導入。初心者向けの解説と対策

ボーダーコリーの子犬です。2012年3月6日生まれ。生後約2ヶ月の可愛い女の子。ホワイトハットジャパンの看板犬です。現在、トイレを学習中。ロープのおもちゃがお気に入りです。

ちなみに、先日私はボーダーコリーの子犬を新しい家族として家へ迎えいれたのですが、この子も白と黒のツートンカラーになっています。

この子は黒の範囲のほうが広いのですが、私の管理するサイトは真っ白をモットーに頑張って行きたいと思っています。

というわけで、今回はある程度情報が出てきたペンギンアップデートについての続報を書いていこうと思います。

どのような施策がペンギンアップデートに引っかかったのか

他にも要因はあるのかもしれませんが、よく聞くパターンは上記になるでしょう。

上記の理由でペンギンアップデートに捕獲された場合、どのように対応していけばいいか考えて行きましょう。

ペンギンアップデートはアルゴリズムで自動処理されていますので、再審査リクエストを送っても手動で解除してもらうことはできませんが、検索順位低下がそもそもペンギンアルゴリズムのせいなのか、他に問題があったのかはGoogleにしかわかりませんので、問題点を修正したら再審査リクエストを送信するといいでしょう。

詳しい再審査リクエストの方法については、住太陽さんのGoogleガイドライン違反ペナルティの解除方法の記事が参考になります。

 

有料リンク購入

バックリンク提供サービスを有料で行っているスパム業者からリンクを購入した時の探知能力が上がっているようです。

Googleのクローラーはクレジットカードや銀行口座までクローリングするわけではありませんので、不自然なパターンを抽出する精度が上がったのでしょう。

今まで評価の対象にさえなっていなかった、ほぼ無効化されたような低品質なリンク郡。つまり、毒にも薬にもならないような糞リンクの数が多い場合、今までだと、加点ゼロであったものが、フィルタリング対象(減点対象)になったのかもしれません。

対処方法

有料リンクを外しましょう。

自分で外せない場合は、施策を依頼した業者に外してもらえるようにお願いするほかありません。

全ての作為的なリンクを解除することが現実的に不可能なほど大量についている場合もあるかと思いますが、出来る限り全てを外した状態で再審査リクエストを送信します。

中にはリンクの解除作業に法外な値段を吹っかけてくる業者もいると聞きます。

再審査リクエストで業者のアジト(URL)や施策された被リンク供給媒体のURL、なぜ外すことが出来ないのか等を詳しく全て報告するといいでしょう。

 

サテライトサイトからの自演リンク

メインサイトとは別にサテライトサイト(衛星サイト)を用意して、そこからメインサイトへとリンクを張りページランクを送るさせる手段です。

同じウェブマスターが管理しているサイト同士のリンクが違反というわけではなく、ページランクを転送するのが主目的なリンクが違反となるようです。

そのリンクにユーザーにとって意味があるリンクならば問題はありません。

が、低品質なサテライトサイトの中身だけを見て、このリンクは意味があるとか、意味が無いと議論するのはナンセンスです。

本気汁が溢れ出ているような力の入ったサイトからのリンクならば、同じ人が管理している別サイトへのリンクであっても問題はないでしょうし、手抜きで作られたほとんど人のやってこない誰得サイトから、リンク周りだけはやたら力が入っているような記事からリンクを送っても無意味どころか、アルゴリズムに捕獲されるということでしょう。

対処方法

問題のリンクを外す。もしくはnofollowを付ける。

 

過剰な相互リンク

相互リンクといえば誰でも手軽に行えるSEO施策というイメージが強いですが、ページランクの転送を目的とした相互リンクはガイドライン違反になります。

ペンギンアップデートでは、関連性の無いサイトとも無差別に相互リンクしているサイトにペナルティを発動させているようです。

相互リンクといっても、こちらが有意義だと思えるサイトの記事へ発リンクする。そのサイトもたまたまこちらの記事が気に入って発リンクをするという、「結果的に相互リンク状態」の場合と、「あなたのサイトをリンクしますので、あなたも私のサイトをリンクしてくださいませんか的な、始めに相互リンクありきな相互リンク」の2種類があります。

今回取り上げる相互リンクとは、自然発生的な「結果的に相互リンク状態」ではなく、後者の、「始めに相互ありきな相互リンク」なパターンのことです。

 

問題になっていると思われる相互リンクのパターン

  • 関連性の無いサイトとの相互リンク
  • ずらずらと連ねられる大量の相互リンク

関連性の無いサイトとの相互リンクは辞めておいたほうが無難です。

「アニメサイトの運営者A」と「不動産サイトの運営者B」が現実社会で友達である。という場合に相互リンクをする程度なら問題はないでしょうが、そのようなリンクはしないに越したことはないでしょう。

サイトに関連性があるからといって、100も200も相互リンクを締結するのも問題がありそうです。

アクセスカウンターをつけている一般ブログで、常識的に考えて相互リンク過多なサイト(ブログのサイドバーのリンクに相互リンク120本くらい)のアクセス数を見てきましたが、アクセス数は確かに減っているようでした。

ペンギンアップデートに捕獲された可能性が高いと思われます。

勝手にチェックしてみた他人のサイトですので原因はわかりませんが、ごく一般論として私が感じる、「相互リンク多すぎ」なサイトは影響を受ける可能性が高いといえるのではないでしょうか。

また、相互リンクの数については、サイト規模によるところも多いかと思います。

運営歴が長く、コンテンツ量も豊富なサイトの50本の相互リンクと、開設間もないコンテンツ量の少ないサイトの50本の相互リンクでは意味合いも違ってくるでしょう。

 

最近、相互リンクを行なうことはSEO上是か非かを聞かれます。

先に答えを言いますと、僕は企業サイトは辞めたほうが良い、アフィリエイトサイトでリスクが取れるのであればやっても良いという意見です。

SEO is Dead WEB in the morningの矢萩さんが相互リンクはSEO上是か非かという記事でも仰っているように、今のグーグルは小規模な相互リンクでさえリンクファームとみなす可能性が高まってきました。

今まででも厳密にいうと、相互リンクはリンクファーム的な一面もあったのですが、より一層、監視を強化してきているようです。

どうしても相互リンクを利用したい場合は、リンク集のページを作成してそこでユニークな紹介文を書いて紹介するといいでしょう。

当ブログは相互リンクというシステムを採用しておりますせんが、優良サイトへのリンク集のページはありますので、作成方法の参考にしてください。

対処方法

  • 相互リンクを廃止する
  • 相互リンク先を厳選する
  • nofollowを利用する

新規サイト立ち上げ時ならばたいした問題にはなりませんが、既に大量の相互リンク先が存在する場合、モラル的に難しいことが多いでしょう。

私ならば、相互リンク先を一つづつ周って、

「Googleのアルゴリズムが変更されてしまいましたので、誠に勝手ではございますが相互リンクを解消させて頂きたく思います」

ということをコメントやメールフォームからお伝えします。

自サイトの目立つ位置に、相互リンク廃止についてのページを作成し、そこでもお詫びをするといいでしょう。

リンクにrel=”nofollow”をつけても同じような意味合いを持つと思いますが、相互リンクでそれはモラル的にどうかと思いますので、やはり素直にリンク解除のお詫びを相手方に送るほうが良いのではないでしょうか。

ペンギンアップデートが与えるペナルティの対象が、過剰な相互リンク(リンクファーム)への発リンクに問題があるのか、過剰な相互リンクからの被リンクに問題があるのか、それとも、そのどちらにも問題があるのかよくわかっていないのですが、リンクファームとみなされる相互リンクから受けるリンクもマイナス要因である可能性がありますので、こちらから発リンクを外した後、相手側にもリンクを外してもらえるようお願いした方がリカバリーの可能性は高まるかもしれません。

相互リンクの締結は案外簡単に行えるものなのですが、解消は精神的にも結構きつくなる作業になると予想されますので、相互リンクを採用する際にはよく吟味する必要があるでしょう。

 

低品質なディレクトリサービスや相互リンク集への登録

以前からSEO効果は薄いとされていたyomi-serchのような野良ディレクトリサービスへの登録。

ペンギンアップデートが導入される前なら、効果が薄い、もしくは、効果が無い というだけで済んでいたのですが、今ではペンギンアップデートの餌食にあってしまう可能性があります。

yomi-serchとは広く普及しているリンク集を作成するScriptです。

このScript自体が悪いわけではないのですが、このScriptを導入している野良ディレクトリサービスに低品質と言わざるを得ないところが大半なのが問題です。

対処方法

  • ディレクトリサービスの登録を解除する

試しに5個10個登録したくらいでしたら解除するのも比較的簡単でしょうが、ツールを使って大量に登録した。しかも、捨てメアドで取得していたせいでどこで取得したのやらさっぱりわからなくなったといったパターンになると難易度は上がります。

そうなるとウェブマスターツールや検索エンジンを使って問題の野良ディレクトリのURLをリストアップしていく必要があるでしょう。

ウェブマスターツールで探す

ウェブマスターツールにログインし、ダッシュボードから「サイトへのリンク」をクリックし、「詳細」をクリックします。

ウェブマスターツールで「ウェブ上のサイト」→「サイトへのリンク」→詳細と進みます。

 

「その他のサンプルリンクをダウンロードする」を選択します

「その他のサンプルリンクをダウンロードする」でダウンロードします。

ダウンロードした.csvのファイルを開いて野良ディレクトリのURLを探してみてください。

検索エンジンで探す

YahooかGoogleの検索窓に、

“あなたのサイト名” -site:example.net

と入力して検索し、目標のページを探してみましょう。
(example.netにはあなたのドメイン名が入ります)

 

何もしていないのに順位低下

何も思い当たる節がないのに順位がペンギンアップデートの為に検索順位が低下している場合、Googleにフィードバックを送信することが出来ます。

全く問題が無いのに違反していると誤認されている場合、こちらのフォームから異議申し立てを送信してみましょう。

ただし、ペンギンアップデートのペナルティはアルゴリズムによる自動フィルタリングですので、送信したからといってすぐに手動で対応してもらえるわけではありません。

しかし、スパマーを排除する為のアルゴリズムなのに、真っ当な運営をしているサイトが誤認で順位を落とすことはあってはならないことですので、一刻も早くアルゴリズムを改良してもらえるようにフィードバックを送る事をお勧めします。

 

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